今回は、「影響」という英単語と、「影響を受ける」などの動詞をセットにしてご紹介していきます。一般的に、英語で「影響」はEffectやInfluenceを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし、違いは何かを聞かれたら、答えに窮するかも・・・。しかし、似ている単語だからこそ使い分けられるようにしないと英語力は伸びません。日本語に頼りがちだと、英語が持つそれぞれの単語のニュアンスを知らずに使ってしまうことになるので注意してくださいね。以下で「影響」という英語を詳しく見ていきましょう!

effectで「影響」

「影響」と言えば英語でEffectですね。名詞なので、使う時には別に動詞を用意して文章を作る必要があります。

「had a positive effect」で「良い影響をもたらした」のように、簡単な動詞Haveが使えます。日本語だと、「もららす」など難しい単語に思えますが、最初のうちは自分の知っている単語で組み合わせてもらえればOKですよ!

Aさん
I think she had a positive effect in our company.
訳)彼女は私たちの会社に良い影響を及ぼしたと思うよ
Bさん
Yeah, right. She can be a chairman.
訳)そうだね。社長になれるんじゃないかな

affectは「影響する」

affectは「影響する」

Effectとよく混同しがちなのがAffectです。こちらは影響する」や「影響を与える」という動詞ですね。他動詞として使うため、目的語が必要となります。

Effectとスペルが似ているので間違えやすいというだけで、実際は名詞と動詞、品詞が違うためこれさえ覚えておけば間違うことはありません。また、前置詞などは必要とせず、Affect単体で使うことには注意しましょう。

Aさん
I was affected by my mother.
訳)私はお母さんに影響を受けたの
Bさん
Not by your father?
訳)お父さんじゃなくて?

influenceも「影響」/「影響する」

「影響」と言えばInfluenceだと思った方も正解です!Effectと同様「影響」という名詞になりますし、Affectと同様「影響を与える」という動詞にもなります。名詞と動詞のスペルが同じであるため、どちらとしても使える単語となりますね。

EffectやAffectとの違いはそんなにありませんが、Influenceの方がじわじわと影響を与えていくというニュアンスを持っています。すぐには人に影響を与えて変化が出るわけではない、そんな意味合いですね。

最近では、インフルエンサーという単語をよく聞くようになりましたが、これもInfluenceという単語由来です。人々に大きな影響を与える人という意味で、SNS発信で若者を中心にカリスマ的人気を誇っている人がいます。彼らの影響は大きいため、それが経済効果を生み出すことや、流行を作ることもあります。

impactで「強い影響」

他にも、Impactで「影響」と言うこともできます。こちらは日本語にもなっているように、インパクトがある、大きな力によって起きる影響という意味ですから、訳す際には「強い影響」というように形容詞を付けた方が単語の意味が伝わりやすくなります。

また、Impactは名詞でもありますが、動詞としても使えます。動詞なら他動詞でも自動詞でも使うので、結構幅広く使えますね。

inspireで「影響を与える」

inspireで「影響を与える」

「彼にインスパイアされて自分なりの作品を作ってみたよ!」こんな風に、日本語でも使っている人がいるInspire。こちらは「刺激する」という意味なのですが、派生して「影響を与える」という意味でも使われます。

人の感情に影響を与えるというニュアンスがあるため、自分が感銘を受けた人を言いたい時や、それによって生きる道が変わった時などに使えます。

先ほど解説したImpactは物理的影響を与える時に使うものですが、今回のInspireは人の感情に影響を与える時に使うので、ある意味対比的な位置にあると理解しておくと覚えやすいかと思います。

Aさん
Rob inspired me not to give up tennis.
訳)ロブは私にテニスを諦めないことを教えてくれたんです
Bさん
That was a good thing!
訳)それはいいことだね!

「影響を受ける」の英文の作り方

これまで「影響」という英語の名詞と「影響を与える」という英語の動詞を見て来ましたが、どのように使うのが正しいのをより詳しく知っておきましょう。

「影響を受ける」と、自分が誰かによって感情や行動を変えられたなどと言いたい場合には、英語では受動態を使うのが一般的です。「誰々によって影響を与えられた」という流れにしますから、語順は「be動詞 + 過去分詞」、あるいは「get + 過去分詞」になります。

受動態と言えばbe動詞を使うのが基本ですが、Getを使うと同じ意味で口語的な表現になるのでこれも覚えておきましょう。

先ほど解説した動詞を使うのであれば、be influenced, be affected, be impacted, be inspiredとなりますね。例文にもしたのでなんとなくわかっていたという人は、自然に英語を覚えられているので良い兆候です!

このように、日本語だと能動態でも、英語にすると受動態になる文章はあるので、和訳にばかり気を取られることなく、英語は英語で覚えるという習慣をつけていくのもおすすめです。違う言語が学習者向けに都合よくすべて呼応していることはありませんからね。

まとめ

「影響」という英単語は、名詞として使うEffectもあれば、動詞として使うAffect、そして名詞としても動詞としても、両方使える単語がありました。同じ「影響を与える」という意味でも、物理的な影響なのか、それとも感情的な影響なのかで使う動詞が違ったりもしましたね。意味が同じであればスペルが似ている、もしくは同じになる英単語は多いので、リーディングをする際には品詞はどれになるのだろうと意識できると良いですね。感覚でわかっちゃうという人は品詞に注目しなくても読めますが、その感覚はとても大切なのでそのままで英語力に磨きをかけていきましょう!