日常会話でも使いますが、どちらかというとビジネスシーンで使うことが多い「対策」という言葉。これを英語で言えたらカッコいいと思いませんか?名詞でも動詞でも、知っている人は少数で、言えたらしっかりと英語を学んでいる証拠です。語彙力レベルで言えばかなり上級者ではないでしょうか。もちろん文法など他の能力も必要ですが、語彙力だけで言えばTOEICや英検などで高いスコアをもらえるくらいです。しかし、そんな「対策」にもいくつかの表現方法があるので、これらをここで覚えてもっと表現の幅を広げてみましょう!
measures
「対策」という言葉を辞書で調べて、最初に出て来るのはmeasuresという単語でしょう。発音はメジャーズなので、なんだか日本人としては長さを図る別のものを思い浮かべてしまいますね。しかし、それもあながち間違いではありません。
動詞にしてmeasureと言うと、「測定する」や「寸法を取る」という意味になるからです。名詞ではその「測定」という意味が派生して、「対策」という言葉になりました。
「対策を講じる」のように、名詞と動詞をセットで使って文を作りたいなら「take measures」という熟語を覚えておくと便利です。万能であり、だからこそどこで使えば良いかわかりにくいtakeがここで活躍します。
「take measures to 〜」とtoが付くと、to不定詞として使え、この直後に動詞が続けられるので長い文章も言えるようになります。使うとしたら以下のような例文のようになります。
You should take measures to solve the problem.
訳)君はその問題を解決するための対策を講じないといけませんね。
steps
stepsと言われると「階段」の方を思い浮かべるかもしれませんが、実はこれも「対策」という言葉です。階段のイメージをさらに膨らませて、一段ずつステップを踏みながら対策を練っていく様子をイメージしてみましょう。
measuresの時と同じように、「対策を講じる」と言いたい時はtakeを使って「take steps」と言います。後に動詞が欲しい時には「take steps to do」なので、形としてはmeasuresとまったく同じですね。
では、ここまで使い方が同じだと「take measures to」と「take steps to」にどれだけの違いがあるのか気になりませんか?意味的にはほとんど変わらないのですが、口語的でカジュアルなのがstepsの方だという違いならあります。ですから、カジュアルかフォーマルかという微妙なニュアンスさえ意識していればOKです。
strategy
カタカナで言うとストラテジーとなるこちらの単語、聞いたことはあっても、日本語訳すると何になるのかイマイチピンとこないということも。こちらも「対策」という意味があり、他には「戦術」、「戦略」などと訳されます。
「plan a strategy to」という形で使われ、ビジネス戦略やマーケティング戦略といった用語によく使用します。ですからビジネスシーンで使うことが多いですね。
ビジネス英語としても使われ、「マーケティング戦略」や、「ビジネス戦略」という場合に使われる表現ですが、「対策」という意味としても使われます。
I’m planing a marketing strategy for next year.
訳)来年のマーケティング戦略を立てているところです。
plan
planと言えば「計画」の方がすぐに出て来るでしょうね。こちらはその「計画」が派生して「対策」や「戦略」といった意味で使われます。そもそも「対策」という言葉の意味を紐解いてみると、将来に起こりうることに対して備えるという意味ですから、「計画」という意味を含んでもおかしくないことがわかります。
「game plan to」と、動詞にgameを使うのが特徴的です。strategyよりもカジュアルな言い方です。基本的には、日本語になっているものやスペルが短いものはカジュアルに使われることが多いですね。動詞を続ける代わりに単語を続けたいのであれば、「~のために」を表すforをtoの代わりに使いましょう。
I’m gaming plan to lose my weight now.
訳)今体重を落とすための対策を練ってるの。
countermeasures
大分長いスペルでは、countermeasuresというものがあります。相手の行動や策略に対して使われることが多く、それを防ぐという意味合いが強いものです。
countermeasuresの中には何気に先ほどご紹介したmeasuresという単語が入っていますが、こちらはcountermeasuresと比べると、防ぐというよりは何かを達成させるための対策という意味合いが強いです。
countermeasuresもmeasuresもどちらも同じような意味ですが、上記のようなニュアンスの違いがあること、そして両方口語ではないので日常会話で使うことはあまりないことを覚えておきましょう。日々聞くことがあるとすれば、テレビから流れて来るニュースの中などでしょうね。日頃英語でニュースを聞いて学習しているという方は、もしかしたら出会っていたかもしれない単語です。
「○○対策」を英語で表現する方法
では、ここからは「○○対策」という言葉を英語でどう表現するのかを見ていきましょう!基本的には○○に当てはまる日本語を英語に置き換えるだけで伝わりますが、ネイティブらしい表現にしようと思うと、適切な「対策」という英単語を選ばなければいけない他、語順が変わるものもあるので暗記してしまった方が早いかもしれません。
measures against earthquakes
measures against earthquakes、これは文字を読めばどんな対策かわかりますね。「地震対策」です。ここで出て来るagainstというのは前置詞で、「~に対して」という訳が当てはまることが多いです。forを使ってしまいそうですが、これではネイティブ表現にならないので注意しましょう。
他の対策についてもmeasures against ○○で言えるので、リスニングをしている際やリーディングをしている時にこの表現が出てきたらつい嬉しくなってしまうことでしょう。
security measures
「セキュリティー対策」はsecurity measuresと言います。これはmeasures against ○○ではないのでちょっと厄介ですね。これは語順が日本語と同じなのだと割り切って暗記しちゃいましょう。日常生活でもパソコンやスマホなど、ネットはよく使うのでこの表現も使う頻度は高くなっています。
まとめ
「対策」という英語、なかなかのレベルでしたが、一度覚えてしまえば今後その単語に出会った時にわかるという喜びができます。measuresやcountermeasuresはなかなか口語では使わないものですが、ニュースで出て来る頻度は高いのでこれからニュースを英語で聞くというトレーニングをするのもおすすめですよ!動詞もセットで覚えれば簡単に文章を作れるので、自分発信できることにも自信を持ってくださいね。