ただの知り合いから、とっても親密な関係まで、誰かとのリレーションシップには異なるレベルがあります。
では、親密度合いがマックスの関係を表す英語はどのようなものなのでしょうか?
この記事では、英語intimateを取りあげ、その意味や使い方を解説します。皆さんにとって結びつきの強い人との関係を英語で表現できるようになりましょう。
5段階レベルのIntimacy
はじめに、intimateを理解するため、人との関係を5段階レベルに分け親密さの違いについて紹介しましょう。
intimacyは「親密さ・親しい関係」の意味をもつ名詞です。
Level 1 Safe communication
コミュニケーションで最初のレベルは、事実と情報の交換のみのため安全な関係と考えられます。スーパーのレジの人など、知らない人とのやりとりがこのレベルに当たります。
Level 2 Sharing other people’s opinions and beliefs
他人の考えや意見を共有するレベルです。自分の意見はまだ言わず、共有する内容に対して相手の反応を試します。
Level 3 Personal opinions and beliefs
このレベルでは、自分の考えや意見を共有し始めます。しかし、ストレスなど感じると対立を避けるために意見・考えを変えることがあります。
Level 4 My feelings and experiences
このレベルから自分の喜び、痛み、失敗や将来の夢などを話します。
Level 5 My needs, emotions and desires
最も親密なレベルであるため、高い信頼を必要とします。自分の弱い部分を見せたりと、自分が誰であるかという核心に迫る段階です。自分の願望やニーズも相手に伝えます。
さて、親密さの5レベル、このようにしてみると家族や親友との関係はレベル5であることが多いと考えられます。このように「親密さ・親しい関係」を意味するintimacyが本記事で取りあげるintimateに関連しています。
「親密な」「親しい」の英語intimate
さっそく、本題のintimateをみていきます。カタカナ語の発音はインティメイト、親密な関係を表現する単語であるらしいことは分かりましたが、改めてその意味を紹介していきます。
intimateの意味と語源
intimateの意味は「親密な」また「親しい」です。極めて仲が良く、心のつながりがあることを表し、親密な関係、親密な家族、友達または恋人・パートナーなどに使用できます。
これらの意味はintimateの語源を知るとさらに理解できます。intimateは「一番内側にある」という意味のラテン語intimusが由来です。それが親密な、親しいという意味に変化していきました。
intimateの使い方
それでは「親密な・親しい」という意味のintimateをどう使うのか例文を紹介します。
訳)彼女は親しい友人です。
訳)私たちは親密な家族です。
訳)私と家族の関係は親密ではないです。
ちなみに、「肉親・近親」の英語表現はimmediate familyです。これは父母兄妹など、近い血縁者を指します。immediateには「即時の・直近の」などの意味があるからです。関係が近いから親密な家族とばかりは言えませんが、合わせて覚えてはいかがでしょう?
訳)問題があったときは、いつも親しい友達に相談して、彼の意見やアドバイスを求めます。
訳)彼女は親友だと思っていたのに、実際にはそうではなかったと気づくのは辛かった。
intimate friendの別表現
intimate friendで「親しい友達」「親友」であり、他の表現にすると以下になります。
close friend
best friend (BFF: Best Friends Forever)
訳)私たちは小学校時代からの親友なんです。
intimate – 他の意味
intimateは親密や親しいの他、いくつも意味がある単語です。それらを例文とともに紹介しましょう。
親密以外のintimate
intimateには、どこかの場所が「くつろげる」、知識が「細部まで詳しい」、衣類を「体にじかに着る」「肌に直接触れる」、そして性的な「関係を持った」など様々な意味があります。
訳)スペイン料理のレストランはくつろげる雰囲気で、私たちは食事を楽しみ、しばらく滞在しました。
訳)彼が批判的思考について詳しい知識を持っているなんて知らなかったわ。
Intimatelyの意味と使い方
Intimatelyという単語があります。語尾に-lyがついていることからも分かるとおり副詞です。ここでは、副詞intimatelyの意味や使い方を解説します。
副詞intimatelyの意味と使い方
副詞intimatelyは「親密に」や「密接に」の意味で使用されます。親密に話していた、密接に結びついているなどと言いたいときに便利です。また、intimate同様、細部まで詳しい、何かに深く関わることも意味します。
訳)私は新しいプロジェクトに深く関わっています。
be動詞+intimately involved inで「〜と深く関係がある」です。
その他にもbe動詞+intimately involved withで「〜と密接に関わる」、be動詞+intimately linked toで「〜に密接な関連がある」など、何かとの関係が深い場合、intimatelyを追加して表現します。
訳)彼は町の歴史を詳しく知っています。
歴史を知っているだけでなく、詳しく細部まで知っている状態をintimatelyで強調できます。
Intimate のもう一つの意味
さて、最後はintimateに戻りましょう。intimateの「親密な」や「親しい」という意味が、文脈によってどのような意味として使われているか紹介します。
intimateは性的な関係も表す
形容詞intimateは文脈によっては性的関係・肉体関係を持っていることを表現します。性的関係の英語はsexual relationshipとも言い換えられます。
訳)彼女は、複数の男性と親密な関係にあったと非難された。
訳)私は彼と1年間、親密な関係にある。
これらの例文にある関係では、性的関係にあることが含まれます。親しい間柄でも交際相手のことを話すような場面では、肉体的なことを言っている場合があり、使い方に注意するという意識を持っておくことをおすすめします。
まとめ
intimateの基本的な意味は「親密な」また「親しい」です。親密な関係である家族、友達または恋人・パートナーなどに使用できます。究極レベルとして細部まで詳しいことも表現しますが、文脈によっては性的関係を意味しますので、使う相手や場面には要注意な単語です。しかし、ネイティブがよく使いますので、この機会にintimateを理解し、使えるようにしていきましょう。
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