イノシシは動物園や野生として見かけることがあったり、干支にも使われていたりと身近な動物の一つです。また、イノシシが突進する様子から「諸突猛進」ということわざもありますね。
しかし、「イノシシ」を英語で表現するとなると、パッと言葉が出てこない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「イノシシ」の英語表現について詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
「イノシシ」とは?
「イノシシ」は、哺乳類の一種であり学名は「Sus scrofa」と言います。イノシシは、体が大きく、堅い毛で覆われており、オスには大きな牙を持っていることが見た目の特徴です。
ヨーロッパ、アジア、北アフリカの広範囲に分布しており、日本でも見かけることがあるでしょう。野生のイノシシは、生息地域によってさまざまな環境に適応していますが、一般的に森林や草原、湿地などに生息しています。ただし、自然のなかで生息できる環境が減少しつつあることから、食料を求めて人里に出没することが問題となるケースも少なくありません。
なお、イノシシは雑食動物であるため、植物の根や球根、小動物などをさまざまなものを食べます。
イノシシは動物の一種であるのはもちろん、日本では干支の一つとして用いられていたり、勇敢さや強さの象徴としても比喩的な表現で使われることもあるのが特徴の一つです。
「イノシシ」という言葉はどのような場面で使用する?
では、「イノシシ」の英語表現を見ていく前に、どのような場面で使用される言葉か見ていきましょう。
- 自然や野生動物について:野生のイノシシの生態、行動について話したり、研究や教育の文脈で、イノシシの特徴や生息地について話したりする場合。
- 農業や地域社会について:イノシシによる農作物の被害や、人間の生活圏内での出没に関連する話題に触れる場合。
- 狩猟について:イノシシの狩猟の話題や、野生生物としての管理・保護に関する話題。
- 料理や食文化について:イノシシ肉を使用した料理や、地域による食文化の違いについて話す際。
- 年中行事や文化:干支の一つとしての「亥年(イノシシ年)」に関する話題など
このように、「イノシシ」という言葉はさまざまな会話のシーンで使われることがわかります。
「イノシシ」は英語でなんていうの?
「イノシシ」は英語で「wild boar」もしくは「boar」と言います。複数形になると「boars」となります。発音を日本語で表現するなら「ボアー」となりますよ。
では、「wild boar」と「boar」の違いを見ていきましょう。
どちらの「イノシシ」という意味がありますが、「boar」は「家畜の雄の豚」という意味もあります。そのため、「I am keeping a boar as a pet.(私はイノシシを飼っている)」と表現したつもりでも、「私は家畜の雄の豚を飼っている」という意味に捉えられることがあるのです。
そのため、誤解を招かないようきちんと表現したい場合は、「wild boar」という表現を使うようにしましょう。
「イノシシ」にまつわる英語
ここでは、「イノシシ」にまつわる英語表現を解説します。
- boar hunting:イノシシの狩猟
- tusker:大きな牙を持つイノシシ。象にも使われますが、大きな牙を特徴とするイノシシに対しても使用されることがあります。
- sounder:イノシシの群れ。イノシシは社会的な動物であり、繁殖期には家族単位の群れを形成します。
- rooting: イノシシが鼻を使って地面を掘り返す行動。イノシシは食物を探したり、地面を柔らかくしたりするために鼻で地面を掘り返します。
- year of the boar:イノシシ年。干支(chinese zodiac)の一つ
- wild boar piglet:ウリ坊
- wild boar meat:イノシシ肉
イノシシに関連する表現としてまとめてチェックしておくことで、表現の幅が広がります。
「イノシシ」の鳴き声を英語で表現してみよう
イノシシの鳴き声を英語で表現する場合、「grunting」 が一般的な表現です。
訳)イノシシがグルグル鳴いている。
イノシシの鳴き声を日本語で表現すると「グルグル」「ブーブー」となります。イノシシ同士がコミュニケーションを取ったり、不安や威嚇を示したりするときに使用されます。
また、イノシシがより激しい鳴き声を発している場合は、「snarling」や「squealing」という表現も適切です。“snarling” はより攻撃的な音を、”squealing” は高い鳴き声や激しい鳴き声を指します。
訳)イノシシがうなっている。
訳)イノシシがキーキー鳴いている。
「イノシシ」を使った英会話例文
最後に、「イノシシ」に関連する英会話例文を紹介します。
【会話例文】
訳)先日、夜に車を運転していたら、突然イノシシが飛び出してきて驚いたよ。
訳)それは怖いね。ぶつからなかったの?
訳)咄嗟にブレーキを踏んだからぶつからなかったよ。
訳)それはよかった。夜はとくに野生動物に気を付けて運転しないといけないね。
【文章例文】
イノシシが森を歩き回り、食べ物を探していた。
一部の地域でイノシシの個体数が増加しており、人間との遭遇が増えている。
農家はしばしば、イノシシによる作物の被害から守るためにフェンスを設置する。
人間との衝突を防ぐために、イノシシの個体数をコントロールするための努力がなされている。
まとめ
今回は「イノシシ」の英語表現について解説しました。
イノシシは英語で「wild boar」と「boar」と言います。どちらの「イノシシ」という意味がありますが、「boar」は「家畜の雄の豚」という意味もあるため、正確に表現したい場合は「wild boar」を使いましょう。
また、イノシシの関連する英語表現として、「ウリ坊」や「イノシシ肉」なども覚えておくとスムーズに会話できます。
ぜひ今回の記事を参考に、「イノシシ」の英語表現を会話で活用してみてください。