日本語だと、ゴミと言うと生ゴミや燃えるゴミ、燃えないゴミを総称した言い方になりますよね。そしてそのゴミを種類別にする時には、〇〇ゴミと言うことが多いです。これは、英語でも同じ仕組みになっているのでしょうか。英語でも、一般的に使う単語と、特定のゴミに対して使う単語があるので注意して使い分ける必要があります。以下でそれぞれの単語の違いを見分けられるように勉強していきましょう!
trash
アメリカでよく使われる表現なのがTrashです。一般的なゴミに使われるため、紙くずや燃えないゴミ、使えなくなった家電製品など、色々なものを含めて言えます。けれど、生ゴミは含まれないというところには注意が必要ですね。日本語でゴミというと生ゴミも含むことができるので、ここだけ少しニュアンスが違います。
また、ゴミという表現は英語でスラングとして使わることも多く、こちらもアメリカ英語とイギリス英語で違うのですが、「くだらない」などの意味で言ったりします。日本でも、人に対して悪口でゴミを使ったりするので、これは万国共通なところがあるのかもしれません。
Can you take out the trash?
訳)このゴミ、外に出しといてくれない?
He is trash. You really like him?
訳)彼はダメだよ。本当にそいつのこと好きなの?
garbage
Garbageもよく聞く単語ではないでしょうか。日本語にこそなっていないものの、アメリカなどではゴミとしてよく使います。基本的には生ゴミのことを言いますが、やはりTrashと同じように嫌いなものや、ごみくず同然というものに対して使うこともあります。
ただ、最近ではTrashもGarbageも、どちらも同じような一般的なゴミとして使われるようになってきているので、特段意識しなくて良いでしょう。言葉は人間が扱う以上、意味が変わっていくこともあるものです。そしてその変わる瞬間によって、世代で使う単語が微妙に異なるということも起きますね。
This garbage smells so bad! What is in it?
訳)この生ゴミめっちゃ臭い!何が入ってるの?
The new anime everyone was talking about was garbage.
訳)みんなが話してたアニメだけど、全然面白くなかった。
rubbish
Rubbishと言ったらイギリス英語!スラングとして一言だけ吐き捨てるように使われることもあるような表現ですが、もちろんゴミとしての意味もあります。アメリカ英語でいうところのTrashと同じような意味です。
ですから、生ゴミ以外のゴミ全般に使え、紙くずやペットボトルなどがその対象です。TrashもRubbishも、腐ることがないゴミを対象としているので生ゴミが対象外になるということです。
アメリカでもRubbishは使いますが、Trashを丁寧に言ったようなニュアンスになります。さすが、フランクなアメリカとクイーンのおひざ元のイギリスという感じですね。このように、アメリカ人にとってイギリス人の英語はお上品に聞こえることは多々あります。
Put your rubbish in the rubbish bin.
訳)そのゴミ、ゴミ箱に入れておいて。
That new book was rubbish.
訳)あの新しい本、最低だったわ。
waste
学校では、ゴミはWasteとして習った人もいるでしょう。これは、使用済みの廃棄物を意味します。もっと細かく言えば、リサイクルが不可能なもの。もし中学校で習ったのであれば、英語の教科書のトピックとしてよく選ばれる地球環境問題についての読み物の中で覚えた可能性があります。
廃棄物と一口に言っても、どこから出た廃棄物なのかを特定する場合には、Wasteの前にそれがわかる単語を置きます。以下に例を載せておきますね。
- 普通ゴミ:general waste
- 家庭ゴミ :household waste
- 生ゴミ :kitchen waste
- 産業廃棄物 :industrial waste
- 放射性廃棄物 :radioactive waste
- 食品廃棄物 :food waste
- 体内から出た排泄物 :bodily waste
そこまで難しい単語ばかりということでもないですね。英検や共通テストで出てきてもおかしくないので、リーディングでわかるようにしておくと理解できることが多くなりそうです。
We need to reduce food waste. Let’s do something at home.
訳)私たちは食品廃棄物を減らしていかなければなりません。家で何か行動に移しましょう。
litter
Litterもイギリス英語っぽいです。イギリスの至るところに黒いボックスのようなゴミ箱が置いてあるのですが、それにはLitterという文字が書いてあるからです。Litterは公共の場などに落ちているゴミを表すので、家庭内では使わず、道路沿いなどのゴミになるタバコの吸い殻や空き缶などを指します。
他にも、「ポイ捨て禁止」は No Littering や Don’t litter という表現を使うので、英語圏に行けば見ることができますよ?あまり習わない単語なので、知らないと首をかしげることになりそうですよね。
ちなみに、このように道路にゴミ箱があることが当たり前の欧米から日本に来た人の多くは、日本で公共のゴミ箱がないことに驚きます。街でゴミが出たら捨てる場所がなくて困り、大変不便だと感じるそう。確かに、イギリスではゴミ箱は十数メートルごとに設置されていたりもするので日本との大きな差と言えるでしょう。
Don’t litter here. Let’s protect nature.
訳)ここにゴミを捨てないで。自然を守ろう。
refuse
Refuseは、大きなゴミを指す単語です。ただ、そんなに厳密に決められているわけではなく、TrashやGarbageなどなど、たくさんの単語の代わりに使うこともできます。廃棄物という意味で使いたいなら、Wasteと違ってリサイクルできるものも含めて言い表すことだってできます。
ただ、実のところRefuseはあまり使われる頻度が少なく、ゴミが出る工場などで使うことが多い単語です。一般的にはTrashやGarbageが使われるでしょう。
Hey! Do you know where is the refuse bin?
訳)ねえ!ゴミ箱ってどこにあるかわかる?
Take our refuse to the recycling center.
訳)不用品をリサイクルセンターへ持って行ってよ。
まとめ
一口にゴミと言っても、英語では厳密に言うとかなりたくさんの言葉に分かれましたね。ただ、一般的使うのであればアメリカならTrashやGarbageで良いですし、イギリスならRubbishで良いでしょう。その中でも、リサイクルができないということを強調したかったり、サイズが比較的大きなゴミであることを言いたいなど、特定のシチュエーションで使いたい単語が出てきたらそれらを覚えれば大丈夫です。この単語はアメリカとイギリスで使われる頻度が異なるため、好きな国の英語を覚えることをおすすめします。