「彼の知識量には驚かされる。」
「この講義を受けるには、これだけの前提知識を用意してください。」
何かを学んだり、挑戦したりするときに、何かと「知識」を要求されますよね。
その「知識」について、英語ではなんと言うのでしょうか?
この記事では「知識」を表す英語表現と、知識にまつわる類語表現をお伝えします。
知識を表す英語表現
「知識」を表す英語表現には、主に以下が挙げられます。
- Knowledge
- know-how
- expertise
- Wisdom
「知識を表すのに4つも表現があるのか…」と身構えた方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、安心してください。
これら全てを丸暗記する必要はありません。
それぞれの表現ごとに独自のニュアンスがあるので、そこから連想が出来るようになればOKです。
それでは順番に見ていきましょう。
1.Knowledge
「知識」を表す英語表現といえばKnowledgeが一番先に思い浮かびます。
もとになっているのは中学英語でおなじみの「Know」です。
Knowは動詞で「~を知っている」を表しますが、そのKnowが名詞の形になるとKnowledgeになります。
知っている事=知識という認識で使われるわけですね。
例文
- You have knowledge and experience as well.
君には知識があり、また経験もある。 - A little knowledge is dangerous.
中途半端な知識は危険なものだ。=生兵法はけがのもと。(ことわざ) - The quest for knowledge has no end.
知識の探求に終わりはない。 - Knowledge about mathematic
数学に関する知識
2.know-how
know-howもknowledgeと同じように使われます。
日本語でも、ビジネス系セミナーなどで「ノウハウを学ぶ」といった表現を耳に出来ますが、そのノウハウはKnow-howから来ています。
どうすべきか(How)を知っている(know)こと=Know-howというイメージで、「実践的な知識」というニュアンスで使われます。
日本語に訳す時は、すでにカタカナ英語で「ノウハウ」が定着しているので、無理に「実践的な知識」と訳さずに「ノウハウ」と言った方がむしろ伝わりやすいでしょう。
例文
- We have know-how to rebuild company.
私たちには会社を再建するだけの実践的知識(ノウハウ)があります。 - These need technical know-how and culture knowledge.
これには、技術的ノウハウと文化的知識が必要となります。 - Business know‐how
商売の知識(商売のノウハウ) - Management know-how
経営知識(経営ノウハウ)
3.Expertise
Expertiseは、KnowledgeやKnow-howよりも「専門的な知識」を指す英単語です。
ある分野に長けた人のことをカタカナで「エキスパート」と呼ぶのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
そのエキスパートはExpertから来ています。Expertは特定の分野に長けた”人”の事を指し、少し形を変えてExpertiseになると、Expertが持っている「専門的な知識」を意味するイメージです。
例文
- What’s your area of expertise?
あなたの御専門は何ですか? - This position requires expertise in economic analysis.
このポジションには、経済分析に関する専門的な知識が必要とされます。 - Expertise in a particular area of business
ビジネスの特定分野の専門知識 - He will bring a great deal of expertise.
彼は非常に優れた専門知識を提供するだろう。
4.Wisdom
Wisdomは「知恵」を意味する英単語です。
KnowledgeやKnow-howが具体的な知識を指すのに対して、Wisomは「知恵」を指し、知識から法則や解決策などを見出すことが出来る頭の良さを指します。
例文
- Her wisdom has been proven in solving the problem.
問題を解決したことが彼女の賢さを証明した。 - He convinced me with his wisdom.
彼はその知恵で私を納得させた。 - We can learn many things from ancient wisdom.
私たちは過去の知恵から多くのことを学ぶことができる。 - It is wisdom to know others.
人を見極めようとするのは賢明だ
「知識」と合わせて覚えておきたい英語表現
ここまでで「知識」を表す英語表現をお伝えしました。
ここからは「知識」の話をする時に役に立つ、類語表現についてお伝えします。
Information
Informationは「情報」を指す英単語です。
知識とは、情報を正しく認識して得られるものです。
本に書かれた知識や学問のレポート、論文など、知識の土台になっているのは情報です。
例文
- We have no information yet on the incident.
その重大な事件に関してはまだなんの情報も入っていない。 - A reliable source of information
信頼できる情報源 - Detailed information
詳細な情報
Understanding
Understandingは、理解や知識、ものわかりの良さ全般を指します。
KnowledgeやKnow-howなどよりも広い意味ですね。
- Fortunately She is very understanding.
幸運なことに彼女はとても物わかりが良い。 - He has a good understanding of the problems.
彼はその問題を良く理解している。 - The explanation was beyond my understanding.
その説明は私には理解できなかった。
Intelligent
Intelligentは、「頭がいい、賢い、知性のある」を指す英単語です。
カタカナ英語で「あいつはインテリだ。」と言うのを聞いたことがあるのではないでしょうか?
その「インテリ」はIntelligent(インテリジェント)の略称で、和製英語です。
英語で「Intelligentな人」というと、知識に富んでいて、合理的で賢明な判断の出来る人を指します。
- a highly intelligent student
優秀な学生 - This company is full of intelligent people.
この会社は聡明な人材であふれている。 - I was surprised by how intelligent the boy was.
私はその少年がいかに頭がいいかに驚いた。 - The dolphin is a very intelligent animal.
イルカは非常に知能の高い動物です。
まとめ
この記事では、「知識」を表す英語表現と、知識について話す時に役立つ類語表現をお伝えしました。
ここまでお読みのあなたは、「知識」について英語で表現する時に、ニュアンスやシチュエーションに応じて適切な言葉を選んで使うことが出来るでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かに出来たら幸いです。