プラスティック問題を受けて、スターバックスやマクドナルド、すかいらーくなどの大手飲食チェーンや、花王やエステー化学などの製造メーカーも脱プラスティックの取り組みを行っています。レジ袋が有料になり、今消えつつあるのがプラスチックストローです。
今回はこのストローにスポットをあて、ストローにまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ストローは英語でなんて言う?
ストローは英語で「straw」といいます。発音記号は「strɔ’ː」で、カタカナでは「ストゥロォー」という感じでしょうか。
プラスティックストローは「plastic straw」、紙製ストローは「paper straw」といいます。
プラスティックストローはお店に置いていないけれど、紙製ストローは「味が嫌い」「すぐに破れる」「時間が経つとふやけて使えない」」などの理由からステンレス製のマイストローを使う人も増えていて、中には名前が入れられるものもあるようです。
マイストローは繰り返し使えることから英語では「reusable straw」といいます。
Wow, that straw is beautiful. Wait. Is that with your name on it?
訳)わあ、そのストロー、キレイねえ。え、それ名前入りなの?
Isn’t it? It’s a custom order.
訳)でしょう?特注なんだ
藁って英語でなんて言う?
藁は英語で「straw」といいます。え?ストローと同じなの?と思われたかもしれません。実は、ストローは元々麦わらを利用していたものが始まりであるため、ストローのことを「straw」と呼ぶんです。最近、プラスティックごみ問題の影響で自然界で分解される素材が見直されていることから、ライ麦の藁を使ったストローが製造販売されているそうですよ。日本でも明治時代に初めて岡山県でストローが作られた頃は、麦稈(ばっかん)を材料に使っていたそうです。ちなみに麦稈とは、麦の穂の部分を切り取った残りの部分のことを指します。
麦わらってどの部分のこと?
麦わらは、麦の穂の部分を切り取った残りの部分のことで、前述の麦稈(ばっかん)のことを麦わらとも呼ぶんです。英語では「straw」とか「wheat straw」という単語になります。前述のように日本でも明治時代から麦稈をストローとして使い始めたわけですが、1950年代の後半頃までは、麦稈をストローとして使っていたそうです。またライ麦を使ったストローが作られているということですから、今後、実際に目にする機会がやってくるかもしれませんね。
麦については過去の記事でくわしく紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。
strawmanとは?
ビジネス用語で使われる「strawman」という英語があります。「たたき台」「素案」を指します。
In order to facilitate the discussion, I wrote the strawman up.
訳)議論を円滑に進めるために、たたき台を作りました
I’m grateful for that.
訳)それはありがたい
「いろいろな種類のマイストローが販売されている」を英語で言うと?
「いろいろな種類のマイストローが販売されている」と言いたい場合、英語では「Various types of reusable straws are available.」となります。
プラスティックストローから紙製ストローに移行するにあたって、紙製ストローの評判があまり良くないこともあり、いろいろな素材を使ったマイストローが販売されるようになりました。
中にはタピオカにも対応できる太めのものや、伸縮させて使えるもの、折り畳み式のものと用途に合わせて選べるようになっています。デザインもかわいいものからスタイリッシュなものまで幅広く、もしかしたらマイ箸などのように定着するかもしれませんね。
I’m thinking of buying some reusable straws.
訳)マイストローを買おうと思うのよ
That’s good.
訳)それは良いわね
What should I buy?
訳)どんなのが良いかな?
You lose things easily, so the type that can be attached to a bag would be good for you, wouldn’t it?
訳)あなたはすぐに物を失くすから、鞄に付けられるタイプが良いんじゃない?
Thanks. You know me so well.
訳)さすが、私のことをよく分かってるね
We go back a long way.
訳)長い付き合いだからね
おすすめのマイストロー
紙製ストローはふやける、破れる、変な味がする、とかなり嫌われているようです。海外からの直輸入のストローの場合、日本の基準を満たしていないこともあるので、安心してストローを使いたい場合はマイストローを使うのがおすすめです。
調べてみると、色もサイズもデザインもさまざまで、使いやすいだけでなく、持っているだけでおしゃれなマイストローもたくさんあります。洗浄ブラシが付いたものや、ストローを開いて洗えるものもあるので、いつでも清潔に使えることもおすすめのポイントです。一度市販されているマイストローをチェックしてみるとお気に入りが見つかるかも知れません。
Look. Various types of reusable straws are available.
訳)見てよ。マイストローっていろいろあるんだねえ
I can’t decide which reusable straw to pick because all of them look so nice.
訳)どのストローも良いから決められないよ
マイストローにおすすめの素材は?
マイストローを買おうと思っている人も多いのではないでしょうか。たくさんありすぎて迷ってしまいそうですね。どのような素材が使われているのかをご紹介します。
植物性
たとえば、紙、米、麦、草などから作られているストローがあります。メリットは、廃棄されても土に戻りやすく、堆肥や飼料として再利用することができるものもあることです。ただ、繰り返し使うのは難しく、使い捨てか2~3回使って捨てることになります。
金属性
ステンレスやアルミ、チタンでできたストローです。繰り返し長くつかうことができますが、金属特有のにおいがすることもあります。
シリコン製
シリコン製のストローは柔らかく曲げやすいので持ち運びに便利ですが、ほこりが付いたりにおいが付いたりしやすいのがデメリットです。使用後、きれいに洗えば長く繰り返し使うことができます。
ガラス製
ガラス製のストローはニオイが移りにくく、汚れを落としやすいです。ただ、他の素材より重みがあって衝撃に弱いという点があります。シリコン製と同様に、使用後、きれいに洗えば長く繰り返し使うことができます。
環境に優しいストロー
次に、環境に優しいストローについてみていきましょう。「環境に優しいストロー」は英語で「eco-friendly straws」と言います。
麦ストロー
麦の茎を節と節の間でカットして作られています。無味無臭・無着色で、捨てても土に戻ります。環境にも身体にも優しいですね。家庭で使う際にはしっかり乾燥させれば2、3回使うことができます。
米ストロー
実際に販売されている米ストローは、お米とコーンスターチ、天然着色料のみからできた100%天然由来のストローです。ストローとして使った後は、植物の肥料や家畜の餌としても活用できるそうです。ゴミとして廃棄しなくていいので環境に優しいですね。
草ストロー
植物の茎をそのままストローにしたものが販売されています。無農薬で保存料や添加物は使っていないので完全自然由来で、自然の草木と同じように分解されるのが特徴だそうです。比較的安くて環境に優しいストローですが、割れやすいので気を付けて使わなくてはいけません。
ステンレスストロー
金属加工の街として知られる燕(つばめ)市で作られたステンレス製のストローがあります。
ステンレスストローは、サビに強くて長く使えます。毎回ブラシで洗えばきれいに保つことができます。
世界の紙ストロー事情
環境問題に対応して世界各国で紙ストローの導入が増えています。世界の動きをみてみましょう。
イギリス
イギリスでは、2020年からプラスチック製のストローやマドラーなどの流通を禁じ、包装に新しいプラスチックの代わりに再生プラスチックの使用を奨励する目的で、2022年よりプラスチック包装税(PPT)を導入しました。
ドイツ
ドイツでは、2021年からプラスチック製のストローやカップ、綿棒などが禁止されました。
フィンランド
フィンランドでは、2021年から全体または一部がプラスチック製の使い捨てプラスチック製品(皿、ストローなど)の市販が禁止されました。
中国
中国は、2021年プラスチック禁止令が施行されて、全国のレストランで使い捨てプラスチックストローの提供が禁止されました。
「ストロー下さい」って英語でなんて言う?
ストローがあっても使わない人もいれば、ストローがないと飲み物が飲めないという人もいます。お店で飲み物を注文したとき、ストローが付いていなかったら(もしかしたら店員さんが忘れている場合があるかも知れません)何といえば良いでしょうか。
この場合、英語では「Can I have a straw, please?」と言えばOKです。また、紙製ストローがふやけてしまったり破れてしまってもう一本欲しい場合には「My paper straw gets soggy, can I have a new one?」と言えば良いですよ。
「ストローで飲む」って英語でなんて言う?
飲み物の中には、そのままコップやグラスからごくごく飲みたいものと、ストローを使って飲みたいものがありますよね。たとえばお水ならコップやペットボトルからごくごく飲むというイメージがありますし、お酒もストローで飲むと酔いが回りやすい、という意見があります。医学的根拠はないようなので、ただの思い込みかも知れませんが。
では「ストローで飲む」の英語表現を会話形式で確認してみましょう。
What are you drinking?
訳)何飲んでるの?
It’s milk.
訳)ミルクだよ
with a straw?
訳)ストローで?
What? Is that weird? Would it be weird if I drank milk with a straw?
訳)えっ?変かな?ミルクをストローで飲むのは変なの?
It’s OK. Never mind.
訳)いいの、気にしないで
「ストロー」を使ったいろいろな英語表現
ストローを使った英語表現をもう少しみてみましょう。
ストローで吸う
「suck through a straw」と言います。
What are you doing?
訳)何してるの?
I’m sucking orange juice through a straw.
訳)オレンジジュースをストローで吸っているんだよ
ストローでシャボン玉を吹く
「blow bubbles through a straw」と言います。
Let’s blow bubbles through a straw.
訳)ストローでシャボン玉を吹いて飛ばそうよ
Sounds like fun.
訳)楽しそうだね
ストローでかき混ぜる
「stir with a straw」と言います。
Please stir well with a straw before drinking this juice.
訳)このジュースはストローでよくかき混ぜてから飲んでくださいね
I understand.
訳)わかりました
まとめ
ストローがかつては麦稈(麦わら)を使っていたことや、脱プラスティックのために、また麦稈でストローが作られていることも含め、プラスティックゴミ問題が身近な問題なのだと改めて実感しますね。紙製ストローも必要に迫られてすごいスピードで普及し出した結果、安全性の問題も出てきているようです。やはりマイストローを使うのが最も安心でおしゃれな方法なのかもしれません。
ぜひ今回紹介した単語やフレーズを使って、ストローや脱プラスティックについて、英語で話してみてくださいね。See you next time!