海外旅行は楽しいのもですが、慣れない町で道に迷うことも少なくありません。また、お子様が迷子になってしまうことも想定されるでしょう。

そのような場合、英語で迷っていることを聞いたり、お子様が迷子になっていたりすることを伝えたりする方法がわからなければ、不安を感じるものでしょう。

そこで本記事では、迷子になったことを伝えたり、道を聞いたりするときに使える英語を解説します。万が一の際にも焦らず対応できるよう、お出かけ前の参考にしてください。

「迷子」を英語で伝えよう

「迷子」を英語で伝えよう

海外旅行は日本ではできない体験、見られない景色があるので、楽しみにしている方も多いでしょう。

しかし、知らない土地である分、道に迷ってしまうことも少なくありません。もし迷子になったら、「迷子になっている」と伝えるにはどのように表現するのか知っておくと安心です。

まず、迷子になったら、周囲の人に声をかけましょう。

Aさん
Excuse me. Can I ask you something?
すいません、少しお伺いしてもよろしいでしょうか。

いきなり迷子であることを伝えると驚かれるので、このフレーズを使って相手に声をかけましょう。

Aさん
I’m lost.
すいません、道に迷っています。
Aさん
I got lost.
すいません、道に迷いました。

「be lost」は道に迷った状態を表現でき、「get lost」は道に迷う行為そのものを指します。

Aさん
I lost my way.
道に迷いました。

こちらの表現は、「lost my way:道を失った」となり、迷子である状況と、どうしたらよいのかわからないというニュアンスが伝わります。

「I’m a stranger here.」ってどんな意味?

迷子になったら親切に道を教えてくれる人も多いですが、誰もが教えてくれるわけではありません。急いでいたり、自分と同じ観光客だったりすると、対応してもらえないことがあります。

道を尋ねる際、以下のように返答されて驚くことがあるので、意味を確認しておきましょう。

Aさん
Sorry, I’m a stranger around here.

strangeは「奇妙な」「不思議な」「変な」という意味なので、「私は変です」と返答されているように感じるのではないでしょうか。

しかし、strangeは「(場所などに)不慣れな人」という意味もあり、この場合は「変な人」という意味ではなく、「地元の人ではない=この辺りに詳しくない」となります。

初めて聞くと戸惑うことが多いですが、ネイティブの方もよく使う表現なので覚えておきましょう。

現在地や通り名を聞く

現在地や通り名を聞く

迷子であることを伝えたら、自分の現在地や通り名を聞いてみましょう。

日本では町名や地域名などで場所を表現することが多いですが、欧米では「〇〇 street」のように通り名で表現するのが一般的です。大通りだけでなく、周囲の細かな道まで通り名が付いているので、通り名がわかれば現在地を把握できます。

ただし、通り名は聞き取りにくいことも多いので、ペンとメモを用意して記入してもらうのがおすすめです。

現在地を聞く

Aさん
Where are we?
ここはどこですか。
Aさん
Where are we on this map?
この地図だと、わたしたちはどこですか。

もし地図などがあれば、このように聞いてみましょう。地図を指し示して道を教えてもらえます。

道を聞く

Aさん
What’s the name of this street?
この通りの名前は何ですか。

日本では町名や番地名で場所を聞くことが多いですが、欧米では「通り名」で聞くのが一般的です。通りごとに「〇〇 street」と名付けられているので、まずは通り名を聞いて現在地を探し当てるとよいでしょう。

目的地までの道のりを英語で尋ねよう

目的地までの道のりを英語で尋ねよう

現在地を把握できたら、目的地までの道のりを聞いてみましょう。ここでは「the Louvre Museum(ルーブル美術館)」を例にしていますが、この部分に行きたいところを入れれば目的地までの道のりを聞けます。

Aさん
Could you tell me the way to the Louvre Museum?
ルーブル美術館への行き方を教えてくれませんか?
Aさん
How can I get to the Louvre Museum?
ルーブル美術館へはどのように行けばいいですか?
Aさん
Where is the Louvre Museum?
ルーブル美術館はどこですか?

「Where is ~?」はシンプルで覚えやすい表現ですが、少し唐突な印象があります。「How can I ~?」がよく使われるフレーズで、「Could you tell me~?」は丁寧な印象を与えられる表現です。

道案内で使われる英語

目的地までの道のりを質問したら、相手の説明を聞きとらなければなりません。ここでは、道案内で使われる基本的な英語を解説します。

まっすぐ

まっすぐは基本的に「go straight」ですが、そのほかの表現もあります。

・go straight
・go down this street
・go up this street

すべて「まっすぐ」という意味で使われます。

右折・左折

「右折」はturn right、「左折」はturn leftで表現できます。

先ほどのまっすぐと組み合わせると、以下のようになります。

Aさん
Go straight this way and turn left at the first corner.
この道をまっすぐ進んで、最初の角を左に曲がってください。

渡る・~の前を通る

まっすぐと右左折の表現を基本として、「〇〇を渡って」「〇〇の前を通って」といった表現を聞き取れると、さらにスムーズに目的地まで辿りつけるでしょう。

・cross the street:道を渡る
・pass by the〇〇:〇〇の前を通る

Aさん
Go straight this way and pass by the supermarket. You’ll find it on your right.
ここをまっすぐ進んで、スーパーマーケットを通り過ぎてくだしさい。それ(目的地)はあなたの右手に見えます。

子どもが迷子になったときに使える英語

自分が迷子になったときの質問方法を解説しましたが、お子様が迷子になったときはどのように英語で伝えるのでしょうか。

焦らず冷静に助けを求められるよう、いくつかフレーズを確認していきましょう。

Aさん
My son is lost.
息子が迷子になりました。
Aさん
My daughter is lost.
娘が迷子になりました。
Aさん
My son is missing.
息子が迷子になりました。
Aさん
My daughter is missing.
娘が迷子になりました。

「~is missing.」は迷子のときに加え、行方不明のときにも使われます。どちらの意味かを見分けるのは、文脈から判断するしかありません。

お子様が迷子になったときは、以下のようなやり取りが想定されます。

Aさん
My son is lost.
息子が迷子になりました。
Bさん
How old is he? What kind of clothes does your son wear?
息子さんはおいくつですか。どのような服装をしていますか。
Aさん
He’s four and wearing green clothes.
4歳で、緑色の服を着ています。
Bさん
I will help you search for your son.
息子さんを一緒にお探しします。

まとめ

今回は「迷子」の英語表現について解説しました。

海外旅行は楽しいものですが、知らない土地なので道に迷うことも少なくありません。ただ、道を尋ねるときの英会話は決まったフレーズが多いので、事前に確認して落ち着いて対応できるようにしておきましょう。

また、相手の説明がきちんと聞き取れるよう、道案内で使われる基本的な英語も覚えておくことをおすすめします。

ぜひ今回の記事を参考に、海外旅行を楽しんでくださいね。