皆さんは「蛇」が好きですか? それとも嫌いですか?

私は巳年生まれなのもあって、モチーフとしては結構好きなんですが、さすがに本物の蛇には恐怖を感じます。感覚としては熊も似てますね。キャラクターはいいけど、実物は怖い…。

ということで、今回のテーマは「蛇」です。蛇を表す代表的な3つの英語表現について、それぞれの違いを詳しく解説します。

また、記事の後半ではマムシやハブ、アオダイショウなどの、具体的な蛇の名前についても一覧でご紹介しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「蛇」は英語で何て言う?

「蛇」は英語で何て言う?

「蛇」は英語で “snake”、”serpent”、”viper” のいずれかを使って表します。どれも蛇という点では共通していますが、イメージやニュアンス、危険性などが異なるので、場面に応じて適切な表現を使い分けることが大切です。

それぞれの表現の詳細ついて、以下で確認していきましょう。

「蛇」の英語①:snake

「蛇」の意味で最も一般的に使われるのが “snake” です。発音記号は「snéɪk」、カタカナだと「スネーク」あるいは「スネイク」となります。

snake は蛇一般を表す単語なので、日常生活で見かける蛇はすべて snake と言ってしまって問題ありません。

Aさん
In rural areas of Japan, it is said to be auspicious when snakes inhabit the crawl space under a house.
訳)日本の田舎では、家の床下に蛇が住み着くと縁起がいいと言われています。

また、snake は人に対して使うと「陰険な人、嫌な人」という意味のスラングになります。意図せず使って誤解されないよう、くれぐれもご注意ください。

Aさん
You somewhat resemble a snake, don’t you?
訳)君ってなんだか蛇に似てるよね。
Bさん
Is that an insult?
訳)それは悪口ってことかい?

 

なお、snake の語源には諸説ありますが、そのクネクネと這い寄る様子が由来なようです。ちなみに、sneaker(スニーカー)の元になっている sneak(スニーク) という単語も「こそこそ動く」という意味ですが、どこか音が似ていますね。もしかしたら語源的に何か繋がりがあるのかもしれません。

Aさん
A snake sneaked to my sneakers.
訳)1匹の蛇が私のスニーカーに這い寄ってきたんだ。
Bさん
You really have a fondness for puns.
訳)本当にダジャレ好きだな。

 

「蛇」の英語②:serpent

蛇は蛇でも、「大蛇(だいじゃ)」と呼ばれるほど大きな蛇を表すのが “serpent” です。発音記号は「ˈsɜːrpənt」で、カタカナだと「サーペント」となります。

serpent はラテン語由来で、わりと文学的な香りのする言葉です。そのため、聖書などの神話で出てくる蛇を指す際には頻繁に使われますが、日常生活で使用することは稀だといえるでしょう。実際、街中に serpent ほどの大蛇が出てきたら大騒ぎです。

Aさん
I saw a serpent near my neighborhood yesterday.
訳)昨日、うちの近所で大蛇を見たよ。
Bさん
Really? That’s a big deal!
訳)まじ? そりゃ一大事だ!

 

また、serpent は先ほどの snake と同様に、人に対して使うと「陰険な人、嫌な人」という意味になります。

Aさん
Well, considering you’re tall for a snake, maybe I should call you a serpent?
訳)うーん、君は蛇と呼ぶには背が高いから、大蛇って呼んだ方がいいかな。
Bさん
Isn’t that just adding insult to injury?
訳)悪口がパワーアップしてないかい?

 

「蛇」の英語③:viper

蛇の中でも、危険な毒を持つ「毒蛇」を表すのが “viper” です。発音記号は「ˈvaɪpər」で、カタカナだと「ヴァイパー」となります。

日本で言うと、マムシやハブなどが代表的な viper ですね。まだら模様をしていたり、毒々しい色合いをしていたりする蛇を見かけたら、snake ではなく viper と呼ぶと、周囲に危険を知らせられるでしょう。

Aさん
There’s a viper!
訳)毒蛇が出たぞー!
Bさん
Run!
訳)逃げろー!

 

また、viper を人に対して使うと「意地の悪い人、腹黒い人」という意味になります。毒を持っているイメージが腹黒さに通じているようで、snake や serpent とは少しニュアンスが異なっている点が面白いですね。

Aさん
Well, considering you always wear such vibrant clothes, you’re a viper!
訳)いや、いつも派手な色の服を着てるから、君は毒蛇だね!
Bさん
If you’re going to keep insulting, then you’re the real viper here!
訳)このまま悪口を続けるつもりなら、君の方こそが毒蛇だよ!

 

「マムシ」や「ハブ」など、蛇の種類を表す英語を一覧で確認!

「マムシ」や「ハブ」など、蛇の種類を表す英語を一覧で確認!

ここでは、代表的な蛇の名前を一覧形式で確認していきます。

日常生活で使用する機会は少ないですが、知っているとどこかで豆知識として役立つかもしれませんよ。

日本語名 英語名
コブラ Cobra
マムシ Pit viper, Viper
アナコンダ Anaconda
パイソン Python
ウミヘビ Sea snake
マングース Mongoose
ハブ Habu
アオダイショウ Japanese ratsnake

「蛇革」は英語で何て言う?

日本でも財布の素材などで人気のある「蛇革」ですが、英語だと “snakeskin(スネークスキン)” と言うのが一般的です。

skin は日本でも「スキンケア(skin care)」などと使うことからわかるように、皮膚(皮)の意味です。そのため、snakeskin で「蛇の皮⇒蛇革」になります。

Aさん
I bought a snakeskin wallet.
訳)蛇革のお財布を買ったよ。
Bさん
Nice! It seems like it would bring good luck.
訳)いいね。縁起がよさそう。

 

なお、英語に詳しい方だと leather という表現もご存知かもしれません。牛や豚などの革には leather を使うので、蛇革も “snake leather” の方がよいのではないか、そう思う人もいるでしょう。

しかし、一般的には snake leather という表現はほぼ使われず、snakeskin の方が多数派です。

牛や豚は革製品にするために特殊な工程が必要ですが、蛇の場合は、生前(?)の模様などをそのまま生かして使われます。英語では加工した革を leather、未加工の皮や皮膚を skin と呼ぶので、このような工程の違いがそれぞれの呼び方に影響しているのでしょう。

単なる「蛇革」でなく、「アナコンダ革」や「パイソン革」などと言いたい場合は、それぞれの蛇名に skin を付ければOKです。

Aさん
I bought a python skin jacket.
訳)パイソン革のジャケット買っちゃった。
Bさん
What’s that? It sounds incredibly expensive!
訳)何それ、めちゃくちゃ高そう!

 

まとめ

今回は「蛇」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

蛇を表す英語は “snake”、”serpent”、”viper” の3種類。一般的な蛇は snake、非現実的に大きい蛇は serpent、危険な毒蛇は viper と使い分けましょう。

また、以上の蛇を表す単語はどれも、人に対して使うと悪口のように響きます。間違って本人の前で使うことがないよう、くれぐれも注意しましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!