皆さんは健康診断などで、ご自分の血圧を測ったことがありますか?

私は何やら万年低血圧なようで、以前看護師さんに「ちゃんとご飯食べてますか…?」と心配されたことがあります。

次の健康診断では、一般的な高さの血圧になっていることを祈るばかりです。

さて、そんなわけで今回のテーマは「血圧」です。英語で血圧を何と言うか、高血圧や低血圧も含めて、詳しく解説します。

また、記事の後半ではHTNやBPなど、医療ドラマなどでよく出てくるバイタルサインの略語についても取り上げるので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「血圧」は英語で何て言う?

「血圧」は英語で何て言う?

「血圧」は英語で “blood pressure” と言います。発音記号は「blʌd ˈprɛʃər」で、カタカナで表記すると「ブラッドプレッシャー」となります。

blood pressure は文字通り「血(blood)の圧力(pressure)」を表し、健康管理の指標として重要な意味を持ちます。

通常、血圧の単位としては「mmHg(ミリメートル エイチ ジー)」が使われます。ここで使われているHgは「水銀」のことで、水銀をどれくらい押し上げる力があるかを示しています。

たとえば、血圧が100 mmHgであれば、その人の血液に100mmの水銀を押し上げる力があるという意味になります。

Aさん
What is the patient’s blood pressure?
訳)患者さんの血圧はどれくらい?
Bさん
The systolic blood pressure is 120 mmHg and the diastolic blood pressure is 80 mmHg.
訳)上が120mmHgで、下が70mmHgです。

 

「高血圧」「低血圧」は英語で何?

英語で「高血圧」は “high blood pressure”、「低血圧」は “low blood pressure” と言います。日本語の場合と同様、「高い」を意味する high(ハイ)と「低い」を意味する low(ロウ)を語頭に付けるだけなので、比較的理解しやすいでしょう。

血圧は高すぎても低すぎても健康によくないため、一定の範囲内に保たれているのが望ましいとされています。一般的には上(最高血圧)が120 mmHg以下、下(最低血圧)が80 mmHg以下がよいとされていますが、医療機関で測るか家庭で測るかによっても変わってくるので、一概には言えません。

なお、高血圧を “hypertension(ハイパーテンション)”、低血圧を “hypotension(ハイポテンション)” と呼ぶこともありますが、これらは医療用語なので、一般人が使う必要はありません。とはいえ、医療ドラマなどではこれらが使われることも多々あるので、興味がある人は頭に入れておきましょう。

Aさん
I have low blood pressure, so I feel weak in the mornings.
訳)私は低血圧だから、朝が弱いんだよね。
Bさん
The doctor told me I have high blood pressure, so I’m being careful with my diet.
訳)僕は高血圧だって医者に言われてるから、食生活に気をつけてるよ。

 

Aさん
If only our blood pressures could be mixed together.
訳)お互いの血圧が混ぜられればいいのにね。

「血圧を上げる」「血圧を下げる」は英語でどう言う?

英語で「血圧を上げる」と言いたいときは “raise blood pressure”、反対に「血圧を下げる」と言いたい場合は “lower blood pressure” と言います。

lower(ロウワー)は低血圧の low と関連しているため覚えやすいですが、raise(レイズ)は知らないと出てこないので、ぜひ覚えておきましょう。

先述の通り、血圧は高すぎても低すぎても健康によくないので、各自の血圧に応じて、必要であれば上げる(下げる)工夫をしなければなりません。

それぞれによって具体的な対策法は異なりますが、適度な運動はいずれに対しても有効な手段といわれています。血圧に悩んでいる方は、医師の診断を受けたうえで、運動に取り組んでみるとよいでしょう。

Aさん
Moderate exercise is good for both high blood pressure and low blood pressure.
訳)高血圧にも低血圧にも、適度な運動がいいんだって。
Bさん
I see. Well, how about going jogging together then?
訳)なるほど、じゃあ一緒にジョギングでも行こうか。

 

BP? HTN? バイタルサインで使われる略語の意味を覚えよう!

BP? HTN? バイタルサインで使われる略語の意味を覚えよう!

医療ドラマなどを見ていると、手術中に患者の近くにモニターが置かれていますよね。あれは英語で “vital sign monitor(バイタルサインモニター)” と呼ばれていて、患者の生命兆候を判断するための各種バイタルサインが表示されています。ちなみに、vital とは「生命維持の、命にかかわる」という意味を持つ形容詞です。

vital sign monitor に表示された情報や、それをもとに飛び交う医者たちの発言の意味が掴めると、医療ドラマをより楽しめるようになります。

そのため、ここからはBPやHTNなど、バイタルサイン関連でよく使われる略語について、どのような意味なのか詳しく確認していきましょう。

「血圧」の英語の略語

バイタルサインにおいて、「血圧(Blood Pressure)」は “BP” と略されます。

たとえば「血圧上が〇、下が△」と手術中に言う場合は “BP is 〇 over △” と表現します。また、「血圧が上がった(下がった)」と言う場合は “BP’s up(down)” というセリフがドラマなどでもよく使われます。

「高血圧」の英語の略語

バイタルサインにおいて、「高血圧」は “HTN” の略語で表示されます。

これは high blood pressure の方ではなく、先ほど医学用語として挙げた hypertension の方の略です。日本の医療業界ではHTと略されることが多いようですが、海外ではHTNの方が一般的に使われます。

「呼吸数」の英語の略語

バイタルサインにおいて、「呼吸数」は “PR” と略されます。これは pulse rate の頭文字を取ったものです。

呼吸数とは、1分間に行われた呼吸の数を示す数値で、成人の場合は、1分間に12~20回程度が正常値とされています。

とはいえ、実際のPRの適正値は医師でないと判断できないので注意しましょう。

「脈拍」の英語の略語

バイタルサインで「脈拍」は “HR” の略語で表されます。これは heart rate の頭文字から取られています。

脈拍とは、心臓が1分間に鼓動する回数を示す数値で、成人の場合は60~100回程度が正常とされています。

PRの場合と同様、実際は個々人で適正数値に上下があるので、素人判断で決めつけないことが大切です。

まとめ

今回は「血圧」を英語で何と言うかについて、関連表現も交えながら詳しく確認してきました。

血圧は英語で “blood pressure” と言います。高血圧と低血圧の場合は high(low)pressure ですし、上げたり下げたりする場合は raise、lower を使えばOKです。

今回ご紹介したことを参考に、血圧をはじめとした健康状態に気を配り、元気に毎日を送りましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!