スーパーマーケットだったり、バスだったり、そして病院でも多くの年配の方を見かけます。
こういった方達「高齢者」は英語で何と呼べばいいのでしょうか?では、老人やお年寄りのような言い方は?
この記事では、英語「高齢者」に関する様々な表現をニュアンス別に分けて紹介しましょう。
「老人」の英語
年齢が高い人のことを「老人」または「高齢者」と呼びます。
何歳以上を老人と呼ぶか、これは難しいところがありますね。ちなみに、WHOとして知られている世界保健機関では65歳以上を高齢者としています。
老人はsenior citizens
老人や高齢者の英語は、メインとして使われるフレーズがsenior citizensになります。
以下で、例文とともに解説しましょう。
senior citizensの使い方
もう一つの老人や高齢者を表す表現がsenior citizensになります。少しかための印象ですので、それぞれの単語の意味を紹介しましょう。
- senior 高齢者・老人・年上の・年長者・先輩など
- citizens 住民・市民・国民・一般人・民間人
このことから、高齢者の住民・市民、年長者の民間人のように老人や高齢者を表す言葉になっているのです。リタイアをした人を表すのがsenior citizensという捉え方もできます。
オフィシャルに高齢者または老人を言う場合、以下のようにその使い方も少しフォーマルなイメージになります。
Senior citizens in our area is 20%.
訳)私たちの地域に高齢者は20%います。
Senior citizens receive a pension from the government.
訳)高齢者は政府から年金を受け取ります。
日本では原則、65歳から年金を受給します。
なお、厚生年金はemployee’s pension insurance、国民年金はnational pensionになります。
「お年寄り」の英語
次の高齢者は「お年寄り」です。2005年以来、日本は世界で一番、お年寄りが多い国になりました。
お年寄りは、老人や高齢者よりも普段の会話で使う言葉ではないでしょうか?
公共交通機関でお年寄りが乗ってきた、お年寄りの楽しみは友人や仲間との交流だ、のように使います。
お年寄りはold people
old peopleは英語初心者にとってもイメージがしやすい表現でしょう。英会話でお年寄りについて話すときには、このold peopleで十分に伝わります。
古いでお馴染みのold(年とった・年長の・老いた)+people(人・人々)という構成だからです。peopleという単語は、もともと複数形でしたね。1人の人であればa personです。基本的にpeoplesにもpersonsにもしませんのでご注意ください。
old peopleの使い方
お年寄りをold peopleで表現するときの例文をみていきます。
家族にお年寄りがいる方は、ぜひold peopleを使えるようにしましょう。
I live with my grandma and my parents. My grandma often joins a coffee morning where old people get together.
訳)私はおばあちゃんと両親と一緒に住んでいます。おばあちゃんはお年寄りが集まるコーヒーモーニングによく参加するんです。
家族であるおばあちゃん。元気に出かけたり人と会っていると嬉しくなりますね。
※coffee morningとは?
筆者の住むイギリスでよく行なわれる朝の集まりがcoffee morningです。毎週何曜日の何時と決まっていて、住居などの一部屋を利用し、誰もが参加できコーヒーや紅茶、そしてビスケットなどを食べながら井戸端会議できる空間であり時間です。
Do you have any old people in your family?
訳)家族にお年寄りはいる?
I have my grandfather living with.
訳)うん、おじいちゃんと一緒に住んでいるよ。
Old people tend to have more illnesses than younger people.
訳)老人は若者よりも病気が多い傾向があります。
一般論であり人によってということを前提に、それでも長く生きていくと体が老化したり病気になることも多くなってしまいますね。
「年配の」の英語
お年寄りを少し丁寧な言い方にすると「年配」となり、企業や団体などのフォーマルなシーンでも使える言葉です。英語で「年配の」はelderlyで表現しましょう。
「年配の」はelderly
elderly(エルダリィ)は「年配の・お年を召した」などの意味を持ち、oldまたはagedに置き換わる言葉です。elderly personなら年配の人、elderly peopleであれば年配の人々になります。自分の家族や知り合いでない高齢者に対してはelderlyが使えるんですね。
elderlyの使い方
elderlyは形容詞ですので、年配の女性、年配の日本人というように後ろにくる名詞を修飾する形で使います。
Most guests for the bingo event were elderly women.
訳)ビンゴ大会への参加者のほとんどは年配の女性でした。
The elderly man is very active and walks 8,000 steps almost everyday.
訳)その年配の男性はとても活動的で、ほぼ毎日8,000歩いています。
A group of elderly people visited temples in Kyoto as part of their bus tour.
訳)年配のグループは、バスツアーの一環として京都の寺院を訪れました。
「シニア」の英語
ある一定の年以上の人が受けられるサービスのシニア割引や、マネージャーのなかでも上位に位置するシニアマネージャーのようにシニアを使うことがあります。
このように、年上の、上級の、先輩といった意味を持つ単語ですが、加えて、seniorは「高齢者や老人」という使われ方もするのです。一つ目の英語表現としてもsenior citizensを紹介しましたね。
seniorで丁寧に高齢者や老人を表現
senior citizensのところでも公的に表現するときに使える点を紹介しました。このseniorを使うということは、高齢者や老人を丁寧に言い表すことができます。
She has a lot of experiences as a senior.
訳)彼女は高齢者として多くの経験を積んできました。
高齢者のかっこいい呼び方を英語で紹介
高齢者とか老人、お年寄りと言うとすごく年齢を感じますね。ところが、高齢者にもかっこいい呼び方があったりします。パワフルな感じで元気、ベビーブームの時代に生まれた人々、いろいろ紹介しましょう。
ジェネレーションごとの呼び方
以下、生まれた年とその時代の人たちの英語の呼び方です。お年寄りだけではありませんが、各世代を一気に紹介しましょう。
- 1928年以前/Greatest Generation
- 1928-1945/Silent Generation
- 1946-1964/Baby Boomers
- 1965-1980/Generation X
- 1981-1996/Millennials
- 1997-2012/Generation Z
- 2013-2020/Generation Alpha
My grandfather was born in 1950 so he is in a group of baby boomers.
訳)私の祖父は1950年生まれなので、ベビーブーム時代のグループに属します。
高齢者の年代別呼び方を紹介
日本には還暦(60歳)や古希(70歳)などのお祝いがあります。筆者の住むイギリスでは、高齢者を年代別に分けた呼び方があります。最後に、それらを簡単に紹介しましょう。
年代ごとの呼び方
- 70~79歳 a septuagenarian
- 80~89歳 an octogenarian
- 90~99歳 a nonagenarian
- 100~109歳 a centenarian
- 110歳以上 a supercentenarian
100歳になった人、そして105歳以上を迎える国民には英国王室から公式バースデーカードが贈られる伝統があります。
My grandma turned just 100 years old today! She is a centenarian and excited to receive a special birthday card from the Royal family.
訳)おばあちゃんが今日ちょうど100歳になりました!おばあちゃんは100歳、王室から特別なバースデーカードを受け取ることにワクワクしています。
まとめ
- senior citizens
- old people
- elderly
- senior
それぞれのニュアンスごとに紹介しましたが、どの場面でどの表現を使っても大きな間違いにはなりません。senior citizensは公的な話のときにという点をおさえれば、あとは使いながら慣れていきましょう。
ちなみに、敬老の日の英語表現は”Respect for the aged day”です。誰もが年を重ねていくわけですし、普段からお年寄りをリスペクトし、優しくいたいですね!