あかちゃんやお子さんのいるご家庭で、ゆらゆら揺らして幼児をあやしたり、寝かしつけるためにある物を使います。それがゆりかごです。ゆりかごの英語はcradleですが、それだけでなくモバイルWi-Fiにも使われることを知っていますか?
そこでこの記事では、英語cradleの意味や使い方を紹介します。例文で具体的にみていきますのでぜひご参考にしてください。
クレイドルの意味
クレイドルは英語でcradleです。cradleの主な意味に「ゆりかご」がありますが、バッテリーの充電のために電話やカメラを入れる台座を指すこともあります。
cradleの意味
cradleには名詞と動詞の意味があります。以下、主な意味を挙げてみましょう。
【名詞のcradle】
揺りかご
幼児期(the cradleとして)
発祥地
作業用の架台
端末機の受け台
【動詞のcradle】
揺りかごで寝かせる
あやす
~を育てる
~を受け台にのせる
一覧としてご紹介しましたがいかがでしょう?
これらに共通していることの一つに、誰かまたは何かを乗せたり、サポートするという点があると言えるでしょう。ゆりかごとは、揺れるけれど動かない幼児用のベッドです。
名詞cradleの使い方
さっそくですが、cradleの使い方をみていきましょう。
ここでは名詞cradleの例文を紹介します。
The mother put the baby in the cradle quietly.
訳)母親は赤ちゃんを静かに揺りかごに入れました。
It’s said that England is the cradle of football.
訳)イングランドはフットボールの発祥地と言われています。
◯◯はどこどこが発祥地だ、という言い方をすることがあります。the cradle of ◯◯を使えれば、また一つ会話に活かせます。
The mobile phone had enough battery charge, so I picked it up from its cradle.
訳)バッテリーがもう充分に充電されたので、受け台から携帯電話を取り上げた。
電動ゆりかごとバウンサー
電動ゆりかごとは、ボタン操作で縦や横に自動で揺れる揺りかごです。心地よいオルゴールのメロディ機能付きだったりします。
I bought an electric baby cradle from an online shop.
訳)ネットショップで電動ゆりかごを購入したのよ。
electric baby cradleはelectric baby swingとも呼ばれます。
一方、2歳頃まで使えるバウンサーとは、ブルブルと震えるタイプです。バウンサーの英語はbaby bouncerになります。
クレードル – モバイルWi-Fi
クレードルとは、モバイルルーターやデジタルデバイスに付属する接続装置です。
ここでは、ガラッと変わってcradleがモバイルWi-Fiにどう使われているのか紹介します。
モバイルWi-Fiのクレードル
クレードルとはモバイルWi-Fiを接続して使う、スタンド型の拡張機器です。クレードルにはメリットがあります。例えば、スタンド状態で充電台として使えること、またホテルや会社など外出先で無線LANルーターとして使えることです。
A cable for the vertical base extension cradle costs just £20, so I’m going to buy it.
訳)垂直ベース延長クレードル用のケーブルはわずか20ポンドなので、これ買います。
cradle to gateの意味
さて、工業製品のライフサイクルを表すフレーズにcradle to gateがあります。
製品の開発から出荷まで
cradle to gateには「製品の開発から出荷まで」の意味があります。cradle to gateは、ライフサイクルアセスメントと呼ばれる製造工程における環境負荷の特定と改善の効果を評価するのに使われます。
Cradle-to-gate is an assessment of a partial product life cycle from resource extraction to the factory gate.
訳)Cradle-to-gateとは、資源採取から工場出荷までの製品ライフサイクルの一部を評価することである。
cradle to grave
実は、cradle to gateには元となる表現がありました。それが「ゆりかごから墓場まで」という意味のcradle to graveです。
筆者の住むイギリスの社会保障制度で「ゆりかごから墓場まで」という歌い文句があります。これは、第二次世界大戦後の労働党が打ち出したスローガンであり、一人のイギリス人は生まれたときから亡くなるまでずっと医療サービスを受けられるというものです。
cradle(ゆりかご) to grave(墓場)というこのスローガン、この世に生まれてから去るまで、社会全体で面倒をみようという意味なのです。
cradle – 動詞の意味
さて、ここではcradleを動詞として使うときの意味や使い方について紹介します。
動詞cradleの意味
cradleには名詞と動詞があるという解説で、すでに動詞についても触れました。皆さん、覚えていますか?
動詞のcradleは「揺りかごで寝かせる」「あやす」「~を育てる」や「~を受け台にのせる」でした。cradleの過去形・過去分詞はcradledです。
このためcradleは、小さな子どもを抱えたり、抱えてあやすという行動に使われます。あやすとは、赤ちゃんや幼児が機嫌を良くするようにうまくなだめることですね。
The mother asked the father to cradle the baby.
訳)母親や父親にベイビーをあやすように頼んだ。
あやすときにcuddleという行動があります。愛情を持って抱きしめるという意味で、hugも愛や思いやりがありますがcuddleのほうが関係がより親密なものになります。
He is cradling some plants in a room.
訳)彼は部屋で、いくつかの植物を育てています。
子どもを育てるように、ものを育てるときにもcradleが使えます。あかちゃんにも花木にも愛情を注ぐことは共通していますね。
rob the cradle
最後に、cradleが使われたrob the cradleというフレーズを紹介しましょう。
rob the cradle
cradleには幼児期という意味がありました。揶揄的な表現としてのrob the cradleには、自分よりはるかに若い人と付き合う、デートする、結婚するという意味があります。robには略奪する、奪うといった意味があり、ゆりかごを奪う→ずっと年下の相手と恋仲になったり結婚するという関係を表すことになりました。
The actor in his seventies was robbing the cradle.
訳)70代の俳優がすごく若い女性とデートしてたってね。
ちなみに、top cradle robbersとして、リチャード・ギア、ジャック・ニコルソン、アル・パチーノ、ハリソン・フォードなどなど、ハリウッド俳優の名前が挙がります。もちろん、デミ・ムーア、マドンナ、マライヤ・キャリーなど女性でもcradle robberたちがいます。
Madonna is a cradle robber by dating a Brazilian model who is 28 years younger than her.
訳)マドンナは28歳年下のブラジル人モデルと交際、クレイドルロバーだわ。
まとめ
cradleの名詞の主な意味として「ゆりかご」、動詞では「あやす」「育てる」などを紹介しました。お子さんのいる方であればぜひcradleを覚えましょう。また、cradle robbersも外国人との話題に役立ててくださいね。
【関連記事】