日本のレトルト食品ってあなどれない美味しさですよね。そして何といっても調理(というより準備?)が簡単なのがうれしいポイントです。器に移し替えてレンチン(レンジで温めること)するか、お湯を入れたお鍋で温めるだけで美味しい料理を食べることができるんですから。
さてこのレトルト、英語ではなんて言うのでしょうか。そもそもレトルトって英語なのでしょうか。
今回はレトルトをテーマに、レトルトにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。

 

レトルトって英語でなんて言う?

レトルトは英語で「retort」といいます。
発音記号は「ritɔ́ːrt 」なので、カタカナでは「リトート」という感じでしょうか。レトルトとは、レトルト食品を作る際に使用する「釜」のことで、オランダ語が語源の単語です。
このレトルトで加圧加熱処理されて作られた食品が「レトルト食品」で、軍用の糧食としてアメリカで開発されたのが最初とされています。
その後日本でも1968年に大塚食品の「ボンカレー」が開発されて以降、さまざまなレトルト食品が作られるようになり、今では100を超える企業がレトルト食品を作っているそうですよ。

 

レトルト食品はひと手間でもっと美味しくなる?

温めるだけで食べられる便利なレトルト食品は、ひと手間加えるとより美味しく食べることができます。
公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会の公式サイトでは、レトルト食品(缶詰、びん詰、レトルト食品)にひと手間加えるだけでプロの味付けになるレシピを公開しています。
レトルト食品にも飽きてきたけど、一から料理を作るのは面倒だな、という方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。手作り感も増しますからおもてなしにも良いかも。

参考:公益社団法人日本缶詰びん詰レトルト食品協会「缶詰・びん詰・レトルト食品レシピ集」

 

冷凍食品は英語でなんて言う?

冷凍食品は英語でなんて言う?

冷凍食品は英語に直訳すると「frozen food」になり、スーパーなどでも「frozen food」のコーナーがありますが、会話ではそれほど使われないかも知れません。
というのも、会話の場面では「frozen pizza」とか「frozen chips」のようにその食品名の前に「frozen」をつけて表現する方が多いですし、食品名を言わない場合でも「frozen meal」とか「frozen dinner」を使うことが多いためです。

食品添加物の多さが問題視されているものの、大量に買っておけば一人暮らしで料理ができなくても何とかなるという安心感がありますよね。

インスタント食品の「インスタント」って英語なの?

インスタント食品を英語にすると「instant food」になります。「instant」は「すぐに」という意味を持つ単語で、すぐに食べられる食品のことを「instant food」といいます。
つまり「instant food」は、缶詰やレトルト食品、お湯を注ぐだけで食べられるカップラーメン、またレンチンすれば食べられる冷凍食品など全てを表す単語ということです。
ちなみにインスタントヌードルは「instant noodle」で通じますよ。

Aさん
You always eat instant noodles. That’s not good for your health.
訳)あなた、いつもインスタントヌードル食べてるわね。体に悪いわよ
Bさん
I know. But I can’t stop eating because they are too good.
訳)だよね。分かってるんだけど美味しすぎて止められないのよ

レトルトのカレーって英語でどう言えば良い?

レトルトのカレーって英語でどう言えば良い?

レトルトのカレーは、英語で「boil-in-the-bag curry」といいます。お湯で茹でるタイプのレトルト食品については、この「boil-in-the-bag」を使って表現します。確かに袋に入ったカレーを茹でるわけですから、非常に分かりやすい単語ですよね。
そういえば、現在作られているレトルト食品の半分ほどがカレーで、全国には約3,000種類のレトルトカレーがあるそうですよ。ご当地カレーと呼ばれるものも多く、お土産にも人気。
地方の道の駅などで手に入りますから、旅先でチェックしてみるのも楽しいですよ。

Aさん
I need new cabinet here.
訳)ここに新しく戸棚が必要だわ
Bさん
For what?
訳)何のために?
Aさん
Of course I collect local boil-in-the-bag curries.
訳)もちろんご当地のレトルトカレーを集めるのよ
Bさん
That’s a good idea!
訳)そりゃ良いね!

レンチンするだけの食品は英語でなんて言う?

レンチンするだけで食べられる食品も結構ありますよね。これらは英語で「microwave meals」といいます。
またこの他の表現としては「Pre-packaged food」とか「Ready-to-eat meal」も使えます。
すぐに食べられる食品は、普段から常備しておくと体調が悪い時や災害時に大変便利です。

パウチって英語なの?

パウチは英語で「pouch」といい、アルミ素材や合成樹脂でできた食品を密封する袋を意味します。
その他にも「pouch」は「ポーチ(バッグの一種)」や「カンガルーの腹袋」の意味もあります。

レトルトパウチ食品とは、レトルトと呼ばれる高圧釜で120℃で4分以上の高温・高圧で殺菌された袋状のパウチやトレー状の成形容器に詰められた食品で、カレーやパスタソースをはじめ、たくさんの種類があり、そのクオリティの高さで国内外でも人気が高いです。
パウチ袋には、カレーやパスタソースなどによく使われる平袋のタイプの他に、鍋つゆやコーヒー豆などに使われるスタンディングパウチ(底部が開いて自立するタイプ)、透明フィルムやアルミ箔を使った袋などさまざまな形状のものがあります。
スタンディングパウチは温めてそのまま器として使うこともできるため、洗い物が出なくて便利です。

 

パスタソースは英語でなんて言う?

パスタソースは英語でなんて言う?

パスタソースは英語で「pasta sauce」といいます。レトルトのパスタソースの場合、「instant pasta sauce」とか「pasta sauce in a sealed pouch 」という表現を使うのも良いですね。
最近ではレトルトのパスタソースが2極化しており、リーズナブルなものと、高級なものがどちらも充実しているんですよ。しかもレトルト食品は食品衛生法により「保存料や殺菌料を使ってはいけない」と定められていますから健康を阻害するような成分が入っていないこともうれしいポイントです。

パスタについては過去の記事でくわしく紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。

まとめ

レトルト食品は、簡単に美味しい食事ができるため、大変人気があります。今日は何も作りたくない、という気分の時にも便利ですよね。
レトルト食品を英語にした「retort food」より「boil-in-the-bag」や「〇〇 in a sealed pouch」を使った方が海外では意味が通じやすいということも覚えておいてくださいね。
というのも、日本のレトルト食品は本当に美味しいので、海外から来た人にも大変人気だから。
きっと会話にレトルト食品が登場する機会も少なくないと思いますので、今回紹介した単語やフレーズを使って是非英会話を楽しんでくださいね。See you next time!