痒いを表現する英語表現にはどのようなものがあるのでしょうか。

使いやすい英単語としてitchがあります。名詞、動詞、形容詞を使うことで、痒いと感じている体の部位や、痒いと感じている状態について説明することができます。

さらに、感じる痒さの強さの程度を伝える英語表現の言い回しを使い分けることで、より相手へ今の自分の辛さを伝えやすくなります。

本記事では、itchを使った英語表現やそのほかの痒さを表すフレーズ、痒さにまつわることわざについても説明します。

「痒い」を英語で言うと?

体のどこかの部位が痒いと感じたときに、使われるitch名詞、動詞、形容詞を使った英語表現について解説します。

itch

itchは、名詞で痒み、むずがゆさを言います。

名詞を使って痒さを伝える時には、have/has an itch on +痒い部位で表現できます。

Aさん
I have an itch on my back. 

背中が痒いです。

itchの動詞では、痒い、(〜を)イライラさせる、となります。

痒い部位を主語にして、痒い部位+ itch /itchesと表現することでも痒いことを伝えることができます。

Aさん
Does it itch anywhere?

痒いところはありませんか?


Aさん
My eyes itch. 

目が痒いです。


Aさん
My whole body itches like mad. 

全身がとても痒いです。

itchyは、形容詞で痒い、ムズムズする、〜したくてムズムズする(たまらない)、ということを表現できます。

形容詞の場合、be動詞の後ろにitchyを置く場合と、become/get/feel/haveなどの動詞の後にitchyを置くことで、痒みについて表現できます。

例文も踏まえて確認していきましょう。

・be itchy

be動詞は、まさに今現在、自分が痒いという状態であることを表現するときに使います。

Aさん
My head is itchy.

頭が痒いです

・become itchy

becomeを使うことで、痒いという状態に変化して、一定の時間続いていることを表します。

過去形のbecameを使うことで、痒い状態が続いていたことを表します。

Aさん
My hand became itchy.

手が痒くなりました。

・get itchy

getで表すことができるのは、まさにそのときに、痒いと感じたことを表します。

ただし、いま現在もその痒さが続いているのかどうかはわからないという状態です。

Aさん
My back got itchy.

背中が痒くなりました。

・feel itchy

feelは、痒いと感じる感覚について気持ちを伝えたいときに使います。

痒くなった原因はわからないけど、かゆいと感じているという気持ちを感じているのだという表現です。

Aさん
My eyes feel itchy.

目が痒いです。

・have itchy

haveは身体的に痒い部位について伝えるときに使います。

Aさん
I have itchy eyes.

目が痒いです。

痒みの強さによってフレーズを使い分けよう

痒みの強さによってフレーズを使い分けよう

痒さを表現するもっとも使われやすい英単語であるitchについて説明しました。

ここでは、痒さの強さに伝えるときに適した英単語scratchirritateを理解しましょう。

自分が感じている痒い気持ちや辛さをより伝える時に活用できます。

scratch

痒みを感じたときに人はどのような行動に出るのでしょうか。

例えば、体がかゆいと感じたときには、痒い皮膚をかいたり、こすっってしまうこともありますよね。

scratchは、動詞で(〜に)傷を付ける、(〜を)引っかく、を意味します。

かいてしまうほどの痒さであることを表現することができます。

”I can’t stop scratching it.かくことをやめられない”と言うフレーズがあります。

痒くて仕方ないという気持ちを表しています。

Aさん
Her arm won’t stop itching, so Jesse can’t stop scratching it.

腕の痒みが収まらないため、ジェシーはかくのをやめられません。

Can you〜を使うことで、痒くて仕方ないからかいてほしいという、依頼をすることも可能です。Please〜を使って言い回しを変えることもできます。

Aさん
Can you scratch my back?

背中を掻いてくれませんか?

Aさん
Please scratch my back?

背中を掻いてくれませんか?

irritate

irritateは、動詞でいら立たせる、じらす、怒らせる、刺激する、イライラさせる、ヒリヒリさせるという意味になります。

痒みがscratchよりもより強く、ヒリヒリとした痛みさえ感じるということを伝えることができます。

Aさん
This new shampoo irritates my skin.

この新しいシャンプー肌がヒリヒリします。

名詞では、irritationで、炎症、刺激を意味します。

痒みから、痛み炎症になるほどの症状が出ていることを表すことができます。

Aさん
He has a little irritation in his left eye.

彼はひだり目に少し炎症があります。

その他「痒い」にまつわる英語表現

その他「痒い」にまつわる英語表現

痒いところに手が届くという日本語の例えがありますよね。

これは、細かいところも気にかけてくれる、気が利いているということを意味することわざです。

痒いところを英語で表現するとどのようなフレーズがあるのか解説します。

attentive

形容詞で、注意している、よく気の付く、という意味があります。

そのため、気が利くという意味に近いニュアンスで伝えることができます。

Aさん
The hospital is proud of its attentive staff.

 当院は痒いところに手の届く従業員がいる自負があります。

thorough

形容詞で、几帳面な、精密な、完全な行動を意味します。

そのため、細かいところまで見てくれる、行動してくれる人の性格を表すときには適したニュアンスの表現として使うことができます。

Aさん
Our waiters are a very thorough, skilled assistant.

私たちのレストランのウェイターは几帳面で痒いところに手が届いて優秀です。

まとめ

痒いを英語で表現する方法は様々です。今回は、itchの、名詞、動詞、形容詞を使って痒いことを伝える文章について解説しました。

特に、itchyである形容詞をbe動詞/become/get/feel/haveの動詞の後におくことで、その時に使われる動詞によって痒いと感じている時の状態やタイミングについて伝えることができます。

また、痒みを感じる強さについても、scratchirritateを使うことで、掻いてしまうほど痒いのか、皮膚が痛いと感じるほど痒いのかなど、程度を表すことができます。

痒みは、私たちの日常生活でも感じやすく、湿疹や花粉症などでは痒みの症状はつきものです。その時に、体に起こる症状を的確に伝える時にぜひ参考にしてください。