「栄養士」とはどのようなイメージを持っているでしょうか。
健康に良いとされる食物や調理などの専門的な知識を学び、またその知識を指導する人というイメージがあります。
「栄養士」の職場は病院だけでなく、学校や様々な施設などがあり、食を通して私たちの健康をサポートしてくれる職業なのです。
そんな「栄養士」ですが、他にも「管理栄養士」という職業に分けることができます。一見同じ「栄養士」ですが、仕事内容や指導する対象者が違う点があります。
本記事では、「栄養士」や食にまつわる「栄養素」についての英語表現をご紹介します。
「栄養士」って英語でなんて言うの?
「栄養士」を英語で言うと以下の3つがあります。
・nutritionist 栄養士
・dietician 栄養士
・registered dietician 管理栄養士
それぞれ例文もふまえて詳しく解説します。
nutritionist
nutritionistは名詞で、栄養士、栄養学者を意味します。
nutritionistのnutritionという部分は、名詞で栄養学を意味しており、接尾語である-istを繋げることで、栄養に関係している人、栄養の専門家ということを表しています。
栄養士は主に健康な方に対して栄養指導や給食の運営を行います。
個人や集団に食事や栄養のバランスについてアドバイスを行ったり、学校や施設などの給食メニューを考えて必要な栄養を摂れるようにサポートをしています。
nutritionistを使った例文をご紹介します。
私たちは栄養士です。
栄養士は高齢者へアドバイスを行いました。
栄養士として働いています。
dietician
dietician は名詞で、栄養学者、栄養士、食事療法士を意味します。
dieticianのdietは名詞で、食べ物、食事、食事療法、規定食となります。そこに接尾語の
-icianが繋がることで、食事の専門家と言い表すことができます。
略語では、Dtと表されることがあります。
例文をご紹介します。
アンナは栄養士になるために栄養学の勉強をしています。
そのサイトでは、栄養士から健康に良い食事の取り方についてアドバイスを提供しています。
栄養士についてホームページで知りました。
registered dietician
registered dieticianは、管理栄養士を意味しています。
registeredは形容詞で、登録された、公認の、という意味があり、国が認めた国家試験に合格した栄養士がこれにあたります。栄養士は国家資格ではなく、都道府県の資格であるため、専門的な知識に差があると言えるでしょう。
さらに、管理栄養士は、健康な方だけでなく、病気を持っている、または高齢で食事量が減っている方にも栄養指導や栄養管理を行うことができるため、栄養士のスペシャリストなのです。
registered dieticianの略語の表記は、RDとなります。
例文をご紹介します。
トムは管理栄養士として、総合病院で働いていました。
登録栄養士はわたしに最も重要なことは健康的な食事を摂ることであると話しました。
管理栄養士は健康的なメニューを作ります。
「栄養素」にまつわる様々な英語表現
「栄養士」に関連して、ここでは「栄養素」の英語表現についてお話しします。
「栄養素」は英語で、nutritionと言います。
さらに生きる上で大切な栄養素に五大栄養素があり、糖質・脂質・タンパク質・ミネラル・ビタミンがあります。これらの栄養素をバランスよく摂取することで健康な体を維持できます。
それぞれの栄養素の英語表現について解説します。
carbohydrate
炭水化物は英語で、carbohydrateと言います。carbと略されて使われることもあります。
他にも糖質という意味も含まれます。
炭水化物と糖質には違いがあり、炭水化物から食物繊維を除いたものを糖質と言います。
糖質は、体のエネルギー源であり、体や脳を動かすために必要な成分です。
糖質を含む主な食品は、米、パン、めん類、イモ類があります。
3大栄養素は、たんぱく質、脂質、糖です。
私たちは炭水化物を多く含む食品を摂っています。
lipid
脂質は英語で、lipidと言います。またはfat が使われる場合もあります。
脂質もまた、糖質と同じように体を動かすためのエネルギー源です。さらに、細胞の表面にある細胞膜やホルモンをつくるために使われたり、脂溶性ビタミンの吸収を助ける役割などもあります。
オリーブオイルや魚から摂れる脂質など良質なものであり、体に良い影響を与えます。しかし、お菓子などの脂質は摂りすぎると肥満などの体に悪影響を及ぼす場合があります。
私たちはオリーブオイルにたくさんの脂質が含まれていることを知っています。
脂質は私たちの体にエネルギーを与えます。
protein
タンパク質は英語で、proteinと言います。プロテインという言葉は日本語でも浸透しています。
主に筋肉をつくるために必要な栄養素であると知られていますが、他にも内臓、皮膚、血液など体をつくるために必要不可欠な成分です。タンパク質を含む主な食品は、肉・魚・大豆・卵から摂取することができます。
たんぱく質は、血液や筋肉を作るためには食べることが重要です。
あなたには良質なタンパク質を食べる必要があります。
minerals
ミネラルは英語で、mineralsと言います。
カルシウム、鉄、カリウム、マグネシウムなどがあり、それぞれに体を構成する役割があります。例えば、カルシウムは骨や歯を構成する成分ですし、鉄はヘモグロビンや酵素の構成する成分で、貧血を防止するためになくてはならない成分です。
ミネラルを含む主な食品は、野菜、果物、海藻、乳製品があります。
フルーツには豊富なミネラルやビタミンがあります。
アンナはたくさんのほうれん草を食べることで鉄分を得ています。
vitamin
ビタミンは英語で、vitaminと言います。
脂溶性と水溶性の2つに分けられ、脂溶性にはビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKがあります。水溶性は、ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸など)、ビタミンCです。
ビタミンは他の栄養素がうまく働くように手助けする役割があり、それぞれに疲労回復、髪や皮膚などを健康に保つ作用があります。
また、体の中でほとんどつくることができないため、食べ物から摂取することが大切です。
ビタミンを含む主な食品は、野菜、果物、肉、海藻などがあります。
わたしは、野菜やフルーツといった食べ物からビタミンを摂取しています。
管理栄養士はりんごには、ビタミンCがあることを教えてくれました。
まとめ
「栄養士」に関連した英語表現について紹介しました。
「栄養士」は英語で言うとnutritionist またはdieticianを使います。さらに、病気を持った方への栄養指導や管理を行う専門家である「管理栄養士」はregistered dieticianです。
それぞれ私たちの健康をサポートしてくれる職業になります。
さらに今回は健康な体を維持するために必要な五大栄養素である糖質、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンについての英語表現についても解説しました。
海外でも、栄養成分が記載されています。健康に気を使う生活を送るためにも、英語表示で何と書いてあるのか読み取るときの参考にしてくださいね。