「小児科」は、病気を抱えている子供が診察や治療を受けるための病院の診療科目の一つです。
子供は生まれたときには免疫力を身につけて生まれますが、生後3〜6か月になると徐々に免疫機能が低下するため、大人よりも病気になりやすい状態となります。
病気のほとんどが風邪や嘔吐・下痢の胃腸炎、ウイルスによる感染症と言われています。大人よりも、子供の方が免疫や体力も低いため、病院での診察、治療を受けることが大切です。
本記事では、「小児科」に関連した英語表現について、その他の診療科についてもご紹介します。
「小児科」って英語でなんて言うの?
「小児科」に関連した英語表現として以下の3つがあります。
・Pediatrics 小児科
・Ped 小児科の略語
・pediatrician 小児科医
それぞれ「小児科」を受診するときに知っておくと良い英語表現を詳しく解説します。
Pediatrics 小児科
pediatricsまたは Pediatrics Departmentは、名詞で小児科を意味します。
小児科は、病院にある診療科目の中でも小児を対象としている専門の科です。
一般的には15〜20歳までの子供が受診することが多いようですが、明確な年齢基準は病院やクリニックによって決められています。
ただし持病があり、幼少期から小児科のかかりつけ医を持っていると、体や心の変化に気付きやすく変わりやすい体の不調をみてもらえるので成人年齢に近くても小児科を受診することもあります。
小児科が初診でかかる場合には、年齢が成人に近ければ大人と同じ内科、外科などにそのときの症状に合わせて受診をすることが多いようです。
それでは例文をご紹介します。
訳)小児科は2階にあります。
トムは看護師として小児科で働いていました。
小児科は大人を診察することがありません。
医師は私に、子供を小児科へ受診する必要があると説明しました。
エマは昨日、息子を小児科へ連れていきました。
Ped 小児科の略語
医療用語では略語が存在しています。その一つにPedがあります。Pedとは、小児科を意味する英語 Pediatricsに由来していると言われています。
医療関係者でなければ活用することも少ないかもしれませんが、1つの知識としてご紹介しておきます。
例文をみていきましょう。
その病院に小児科はありますか?
彼女の専攻は小児科です。
pediatrician 小児科医
pediatricianは、名詞で小児科医を意味します。
小児科医が他の医師と異なるのは、子どもの成長や発達、年齢を考慮しながら診察しています。
例えば、子どもと大人では、同じ病気になっても現れる症状や治療内容の違いがあります。子どもに合わせた診察、治療を行うスペシャリストと言えるでしょう。
さっそく例文をみていきましょう。
ジョンは小児科医です。
私の夢は小児科医になることです。
彼は日本で有名な小児科医です。
小児科の先生が私の子供の病気を治療しました。
私の父は40年間、小児科医として働いています。
「診療科目」にまつわる様々な英語表現
「小児科」には内科と外科があります。
クリニックなどの「小児科」は内科の診療がおもですが、手術が必要な場合は、専門の外科治療が行える小児外科のある病院へ行く必要があります。
内科と外科の英語表現は以下の通りです。
・Internal Medicine 内科
・Surgery 外科
ここでは、内科と外科を英語でなんと言うのか解説していきます。
Internal Medicine 内科
一般的には内科はInternal Medicineといいます。
小児科の場合、手術以外の病気は内科的な治療か小児科を受診します。
大人では、内科以外にも消化器内科、心療内科などさまざまな内科に分かれています。例えば、一般的な内科は Internal Medicineですが、消化器内科 Gastroenterology、心療内科はPsychosomatic Medicine、神経内科はNeurology、循環器内科(心臓)はCardiology、血液内科はHematology、免疫・アレルギー科はImmunology / Allergyです。
内科に関連した例文をご紹介します。
私の姉は2年前まで内科に勤務していました。
トムは消化器内科に通院しています。
研修医は心療内科に興味を抱いています。
「心療内科」とは、精神的な問題を抱える人々に対して、専門的な治療を提供する医療分野です。うつ病や不安障害、ストレスなどの症状が見られる場合、心療内科を受診してみると、賞状が改善するかもしれません。
Surgery 外科
Surgeryは外科を指しており、小児外科は Pediatric Surgeryとも言います。
小児は外科的な治療は全て小児外科で行いますが、大人の場合は、外科は細かく分けられています。例えば、一般的な外科は General Surgery、消化器外科は Gastrointestinal Surgery、脳神経外科は Neurological Surgery、整形外科はOrthopedic Surgery, Orthopedics、心臓外科はCardiac Surgery、血管外科はVascular Surgery、形成外科はPlastic Surgeryとなります。
大人の外科はかなり細かく分類されていて、「日本語で聞いても分類が大変なのに、英語で外科の分類なんて覚えられないよ」と思ってしまいがちですが、内科と外科の細かい分類で共通している部分があるので、共通ルールについてまとめてみます。
「消化器の」は 英語で”Gastrointestinal”です。「神経の」には英語で”Neuro”が付いていて、「脳神経の」には “Neurological“が付いています。「心臓の」には “Cardio-” または “Cardiac“が付いています。
surgeryを用いた例文をご紹介します。
彼女は病院で外科医をしています。
ジョンは脳神経外科に通院しています。
父は整形外科手術を受けました。
その心臓外科医は、心臓発作を起こした大勢の患者を救ってきています。
訳)ロボット支援手術により、医師たちは複雑な手術をより正確に行えるようになります。
その他 外科系の診療科
Surgeryはつかないですが、外科系に分類される科もあるので紹介します。
・皮膚科:Dermatology 皮膚科医:dermatologist
・耳鼻咽喉科:Otorhinolaryngology 耳鼻咽喉科医:otolaryngologist
・眼科:Ophthalmology 眼科医:ophthalmologist
外科系の診療科に関する例文を紹介します。
訳)アトピー性皮膚炎に苦しんでいる子供たちは、皮膚科で治療を受けます。
「アトピー性皮膚炎」は英語で”atopic dermatitis”または “atopic skin disease”と言います。
訳)アトピー性皮膚炎は病院の小児科でも診察してもらえることがあります。
訳)耳鼻咽頭科医は、耳・鼻・喉に関するあらゆる病状の治療をしてくれます。
訳)自分の子供が風邪を引いたとき、子供を小児科でみてもらうか耳鼻咽喉科でみてもらうか迷います。
訳)その子供の風邪が鼻や喉のひどい症状を持っていれば、耳鼻咽頭科医に診てもらって、それ以外なら小児科で診てもらえばいいと思います。
訳)アドバイスをありがとう。
訳)眼科に関しては、子供の場合でも、小児科ではなく眼科で診てもらった方がいいです。
まとめ
「小児科」に関連した英語表現について紹介しました。
Pediatricsは小児科、PedはPediatricsを略語した表現になっています。さらにpediatricianは小児科医と言います。
小児は大人に比べても病気にかかりやすく、病院での診察を必要とすること場面も多いです。海外でも例外ではありません。小児に関連した英語表現を知っておくと役立つ場面もあると思います。
小児科以外の診療科の英語表現についても紹介しましたので、参考にしてください。子供が風邪を引いたとき、耳鼻咽頭科で診てもらった方がいいのか小児科で診てもらった方がいいのか迷うことはありそうですが、鼻や喉の症状がひどければ耳鼻咽頭科、それ以外は小児科という判断でいいかもしれません。
ぜひ参考にしてくださいね。