今回は「柔らかい」の英単語がテーマです。

日本語では、柔らかいパン、柔らかいお肉、柔らかい味わいに始まり、身体が柔らかいや物腰が柔らかい、などという表現で使われますね。

ふわふわ、もちもち、ぷるぷるなどの擬音語も、柔らかさを連想させます。

広義の意味を持つ日本語の単語には、文脈によって、それぞれより具体的な英単語が必要になります。

この記事では、日本語の「柔らかい」に相当する英単語をいくつかご紹介していきます。

「食感」が柔らかいときの英単語(ふわふわ・もちもち)

「食感」が柔らかいときの英単語(ふわふわ・もちもち)

まずは、「食感が柔らかい」というときの英語表現を確認していきましょう。

日本語でも、食感の柔らかさを表現するときに、ニュアンスの違いがありますよね。

「ふわふわ、ふかふか、もちもち」などの擬音語を使ったり、「舌でとける、とろける」と表現したりします。

それらを英語でも使い分けできる様に、食感の柔らかさを連想させる、7つの英単語をご紹介します。

soft

“soft” は、あまり噛まないでも食べられるくらい柔らかいもの、例えばパンやチーズ、熟した果物などに使われます。

【例】

soft bread / soft cheese / soft banana / soft mashed potato / soft tofu

Aさん
This mango is ripe now and should be soft and juicy inside.
訳)このマンゴーは熟していて、中身はみずみずしくて柔らかいはずだよ。

“soft”が使われるのは、嚙まなくても食べられるくらい柔らかいというのがポイントです。

ピューレ状のベビーフード的なイメージですね。

そのため、ステーキなど、どんなに柔らかくてもある程度噛むことが必要なものには使われません。

ドロドロになったお肉が想像されてしまいます。

肉の柔らかさには次の単語を使いましょう。

tender

“tender”主に肉の柔らかさを表す時に使われる表現です

ピュレ状とまではいかないけれども、簡単に切ったり噛んだりすることができるというニュアンスです。

tender beef / tender chicken / tender meat

Aさん
The tenderness of this meat is perfect! How did you make such tough meat this tender?
訳)このお肉の柔らかさは完璧だね。あんなに固いお肉どうやってこんなに柔らかくしたの?

“tender”の対義語は“tough”です。一方で、“soft” の対義語は“hard”

soft/hardは、潰れる位柔らかいものと、石の様に固いものという組み合わせということになります。

fluffy

“fluffly”は、空気を含んでふんわりしている食感を表します。「ふわふわ・ふかふか」を表現するのに合っていますね。

【例】

fluffy pancakes / fluffy cotton candy / fluffy whipped cream / fluffy pizza dough / fluffy omelet

Aさん
The pancakes from that shop is thick and so fluffy. It’s the best pancake ever.
訳)あのお店のパンケーキは分厚くてすごくフワフワなんだ。最高のパンケーキだよ。

jiggly

“jiggly”ぷるぷると揺れる柔らかさを表現するときに使います。

jiggly jelly / jiggly pudding / jiggly omelet / jiggly pancake

ちなみに、”Japanese jiggly cheesecake”(プルプルのチーズケーキ)は海外でも人気で、中東在住時代にも出店しているアラブ人がいましたよ。

melty

“melty”は、舌の上でフワッと溶けるさまを指します。日本語でいう「とろとろ」ですね。

【例文】

melty cheese / melty chocolate

Aさん
This fresh cheese melts in my mouth!
訳)このフレッシュチーズ、口の中でとろけるね!

moist

“moist”は、ケーキなどがしっとりしているさまを表します。

moist cake / moist bread

soggy

“soggy”は、水分を含んでやふやけてしまったものを指します。

soggy rice / soggy noodles / soggy cereals 

Aさん
Eat the ramen right away or it will become soggy.
訳)ラーメン早く食べちゃわないと、ふやけちゃうよ。

「(ワインなどの)風味」が柔らかいときの英単語

「(ワインなどの)風味」が柔らかいときの英単語

ワインの味を上手に表現するのって、日本語でも専門家がいる位難しいことですよね。

それに相応する英語の表現“wine testing terms”もとても沢山あります。

その中から今回は、「柔らかさ」にちなんだ英単語を4つご紹介します。

  • round 
  • smooth
  • silky
  • creamy

中でも”round”は、舌触りがまろやかで、渋みが強すぎないワインを表現するときに使うのだそうですよ。

「身体・物腰」が柔らかいときの英単語

さて、日本語で「柔らかい」とは、身体の柔らかさはもちろん、人の印象に使うこともできますね。

これらの日本語表現は、英語では下記の様に伝えます。

身体が柔らかい

身体の柔らかさを表すには、“flexible”を使うのが一般的です。“supple”は柔らかさに加えて、しなやかでエレガントな印象を受けます。

  • She has a very flexible body and does splits so easily.

また、”flexible”は考え方や態度、スケジュールについても使えます。

Aさん
Sara is flexible and can go with the flow.
訳)サラは柔軟で、流れにまかせて動けるよ
Aさん
My schedule is flexible this week and can meet you whenever is good for you.
訳)今週はスケジュールが柔軟だから、君の都合のよい時に会えるよ

柔らかい物腰 柔らかい印象

人の性格について、柔らかい物腰や印象であることを表すには、“mild-mannered” “soft-spoken”という言葉がよく使われます。

“soft-spoken”にはとくに、話し方が穏やかであるニュアンスがあります。

Aさん
He is friendly, mild-mannered and kind.
訳)彼はフレンドリーで、物腰が柔らかく、親切だ
Aさん
He was the most soft-spoken of the group.
訳)彼はそのグループの中で最も口調が穏やかな人だった

ちなみに、「柔らかく言う」と言いたいときには、“use softer words”“use nicer words” でも十分ですが、“sugarcoat”という便利な単語がありますよ。

  • Don’t sugarcoat it. Tell it to him straight.
    (訳)やんわり言わなくていいからな。ビシっと言ってやりな。

「畑や農場」で土を耕す(柔らかくする)ときの英単語

「畑や農場」で土を耕す(柔らかくする)ときの英単語

最後に、関連して、畑や農場を掘り返して土を柔らかくする場合の表現も加えておきます。

土を耕すには、“cultivate”のほか、“plow”“till”を使います。

Aさん
Farmers first plow the field to soften the soil.
訳)農家の人々はまず畑を耕し、土地を柔らかくする

まとめ

色々な「柔らかい」を表現する英単語を確認しました。

とくに、食感の柔らかさについては、いろいろなニュアンスの英単語があります。

単純に”soft”だけでなく、文脈にピッタリあった単語で表現できる様に練習してみてください。

“well-mannered” や”soft-spoken”など、2つの単語をくっつけた表現もとても便利なので、これを機にぜひ覚えてくださいね。