挨拶する際、「Hello」しか単語が出てこない方も多いのではないでしょうか。

また、「こんばんは」の代表的な表現といえば「Good evening」でしょう。

もちろん、「Good evening」でも「こんばんは」という意味が通じるのですが、実はネイティブはあまり使わない表現なのです。

そこで今回は、「こんばんは」の英語表現を紹介していきます。

ネイティブがよく使う表現や、目上の方に対して使うのにおすすめの表現などを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

「こんばんは」の基本表現

「こんばんは」の基本表現

ここでは、知っておきたい基本の「こんばんは」の英語表現を3つ紹介します。

Good evening

「こんばんは」と言えば、誰しもが思い浮かべる「Good evening」。

「Good evening」はかなりフォーマルな印象のある表現で、お店やホテルのスタッフが顧客に対して使うシーンが多いです。

そのため、友人に対して気軽に挨拶をするのに「Good evening」を使ってしまうと、かしこまりすぎて違和感があるので注意しなければなりません。

「Good evening」を省略して「evening」だけにすると少しカジュアルな印象の「こんばんは」になりますが、あまり使われない表現と言えるでしょう。

Hello

「こんにちは」という印象の強い「Hello」ですが、「こんばんは」という意味合いでも使えます。

「Hello」は日中に限らず、朝・夜でも挨拶として使える表現なのです。

パッと出てきやすい言葉でネイティブもよく使うので、まずは「Hello」から使ってみるのがおすすめです。

Hi (Hey)

「Hello」と同様、時間帯を気にせず使える挨拶に「Hi」や「Hey」があります。

シンプルで使いやすい表現のため、ネイティブ同士でもよく使われていますよ。

また、「Hi」や「Hey」と言われたら、返す言葉はオウム返しで問題ありません。

「こんばんは」の表現をシーン別に使い分けよう!

「こんばんは」の表現をシーン別に使い分けよう!

「こんばんは」の基本的な表現を3つ紹介しました。

ただ、英語の「こんばんは」は、シーンに応じて使う言葉が分けられているケースが多いです。

日本語の敬語ほど細かな決まりはないものの、目上の人に言うのと、友人に対して軽い挨拶をするのとでは違う言葉を使っているのです。

ここでは、シーン別の「こんばんは」の英語表現について解説していきます。

目上の人向けの「こんばんは」

先ほどフォーマルな印象のある表現として紹介した「Good evening」は、目上の人に対しても使える表現です。

友人同士・家族同士で使われることはほとんどなく、かしこまった印象を持たせたい場合に使うと良いでしょう。

日本語で「Good evening」の意味を表現するなら、「よい晩をお過ごしください」となります。

硬い表現なのが分かりますよね。

なお、目上の人に対して挨拶をする際、夕方~夜の時間帯は「Good evening」を使いますが、朝は「Good morning」、日中は「Good afternoon」を使うので覚えておきましょう。

カジュアルなシーンでの「こんばんは」

友人や親しい間柄の人に対しては、カジュアルな印象のある表現を使います。
カジュアルな印象の「こんばんは」の英語表現にはいくつか種類があります。

【カジュアルな印象のこんばんは】

・Hello
・HI
・Hey
・Hi there.
・Hiya

どれもシンプルでさらっと言える表現ですよね。

また、これらの表現は、夕方~夜に限定されず、朝や日中にも使える表現です。

つまり、「おはよう」「こんにちは」という意味も表現できる便利な言葉なのです。

相手に様子を尋ねる、いつでも使える「こんばんは」

英語で挨拶を交わす際、「調子どう?」「元気にしてる?」といったように、相手の様子を尋ねるフレーズで始まるケースがあるでしょう。

代表的な表現は「How are you?」ですが、くだけた表現では「What’s up?」もよく使われますね。

「How are you?」や「What’s up?」は、時間帯を問わず使える表現なので、「こんばんは」と挨拶をする際にも使えます。

なお、「How are you?」と聞かれたら回答に困りがちですが、そのままオウム返しで「How are you?」と言ったり、シンプルに「I’m good.」「I’m okay.」などと返したりすれば問題ありません。

「What’s up?」も同様にオウム返しをするか、「Not much.」と返すのが一般的です。

特殊なシーンでの「こんばんは」は何て言う?

特殊なシーンでの「こんばんは」は何て言う?

深夜に「こんばんは」と言う場合、「おはよう」と言うべきか悩むケースがあるでしょう。

また、メールの書き出しで「こんばんは」と入れる場合、どのような表現が適切なのでしょうか。

ここでは、特殊なシーンの「こんばんは」の英語表現を紹介します。

深夜に「こんばんは」と言う場合

深夜0時を過ぎた時間から、相手に挨拶をするなら「こんばんは」か「おはよう」のどちらの言葉を使うべきか悩みますよね。

「Good evening」は、厳密には18時~21時ごろを指すので、深夜の時間帯には適していないといえます。

しかし、全員が厳密に時間を意識して「Good evening」を使っているわけではなく、使う人の感覚によって自由に使い分けがされています。

たとえば、就寝するまでは「Good evening」を「こんばんは」という意味合いで使っているケースも多いのです。

そのため、深夜の時間帯での挨拶は、「Good evening」「Good morning」どちらの表現を使っても問題ないと言えるでしょう。

ビジネスメールで「こんばんは」を書く場合

上司や取引先の人など、ビジネスメールで「こんばんは」という書き出しを使うケースがあります。

その場合、フォーマルな印象のある「Good evening」を使うのが基本です。

ただ、メールだからといって、あまりにも遅い時間にメールを送るのはおすすめできません。

翌朝までメールの送信を待つ、どうしても送信しなければならない場合は、お詫びの一言を入れておくのがおすすめです。

一般的なメールの書き出しで「こんばんは」と書く場合

友人や親しい間柄の人に対するメールで、書き出しに「こんばんは」と入れる場合は「Hello」「Hi」がよく使われます。

時間帯を気にせず使える表現なので、「こんばんは」というよりもカジュアルな挨拶表現といえますね。

かなり親しい間柄なら「Hi」、スラングの「Howdy」が使われることもあります。

「Howdy」は「How do you do?」を省略した言葉で、省略したスラングとしてアメリカでよく使われていますよ。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「こんばんは」の英語表現について解説しました。

挨拶は会話の始まりになるため、スムーズなコミュニケーションを取るためにも適切なフレーズを選びましょう。

また、「こんばんは」=「Good evening」として認識している方が多いかもしれませんが、かなりフォーマルな印象のある表現です。

顧客や目上の人に対して使うのは問題ありませんが、親しい間柄の人に対して使うとかしこまりすぎて違和感があります。

相手やシーンに応じて、最適な「こんばんは」の英語表現を使い分けてみてください。