病気を英語で表現するとsikenessillnessという英単語が思い浮かぶのではないでしょうか。

これらは病気を意味しますが、その意味には微妙なニュアンスの違いが存在します。

ニュアンスの意味を知り、使い分けることで相手により自分の病気の重さについて伝えることができます。

病気や体調不良が起きたときには、様々な症状が体に現れます。例えば、風邪をひくと、発熱や咳も出るかもしれません。

これらの症状の英単語を知っておくことで、体調がすぐれない時に友人や医師などへ伝えるときに役立ちます。

本記事では、病気を意味する英語のニュアンスの違いや病気による症状の英語表現についてもご紹介します。

「病気」って英語でなんて言うの?

「病気」って英語でなんて言うの?

病気を意味する英単語は、diseaseillnesssicknessです。

それぞれの英単語のニュアンスの違いについて解説します。ぜひ会話の中で使い分けて話すときに活用してください。

disease

diseaseでは、伝染病や重度の身体的な病気、疾患を伝える時に使います。

例えば、病院で医師が診断した病気を伝えるとき、伝染病などの社会的にも大きな影響を与える病気を表現したいときにも使われます。

diseaseの名詞は、病気を意味します。動詞は、(重度の)病気にかからせる、意味があります。

Aさん
Alzheimer’s disease is currently ranked as the seventh leading cause of death in the United States.

アルツハイマー病は現在、米国で7番目に多い死因としてランク付けされています。

Aさん
Moderate intake of fruits and vegetables helps prevent heart disease.

果物や野菜の適度な摂取は心臓病の予防に役立ちます。

Aさん
Cataract is a disease that causes poor visibility.

白内障は視界不良の原因となる病気です。

illness

illnessは名詞で、病気、不健康を意味します。重度の病気である状態や、病気である期間であることを表したいときに使います。

illnessの形容詞はillですが、病気で、不健全な、不健康な、気分が悪い、ことを意味します。

こちらも重い病気であることを表現することができます。イギリス英語では、軽い病気、吐き気を意味する場合もあります。

Aさん
He is critically (= very badly) ill in hospital.

彼は病院で重症です。

Aさん
She had five days off work due to illness.

彼女は病気のために5日間仕事を休みました。

  

sickness

sicknessは名詞で、病気、吐き気を意味します。

軽度の病気や一時的な体調不良の時に使われます。

よく耳にするsickは形容詞で、病気の、病気になった、病人のための、病気を治す、(表情などが)青ざめた、不健康そうな、吐き気がする、むかついた、などたくさんの意味を表すことができます。

Aさん
No one escapes occasional sickness.

時折の病気から逃れることはできません。

 

病気の症状を表す英語表現 

「病気」って英語でなんて言うの?

病気を意味する英語のニュアンスの違いについてお話ししました。

ここでは、病気になった、体調が悪いと感じたときに使える症状の英単語を一覧にしています。

さらに症状として、発熱、咳、腹痛などがありますが、感じている症状を相手に伝えるときにどのような表現方法があるのか解説します。

症状で使われる英単語の一覧表

体調が悪い、病気である、症状があることを表現するときには、I have+名詞、I get(got) +名詞、I feel +形容詞、I’m +名詞、形容詞、前置詞などを用いて伝えることができます。

それぞれ身体的に現れる症状や精神的に感じている症状を表すのかで使い分けをしましょう。

それぞれどのような違いがあるのか解説します。

使われやすい症状についての一覧表は以下の通りです。

I have+名詞

病気にかかる症状がある

I got+名詞

過去の状態を表す

sick 病気
a fever
a cough
a phlegm 

a sputum

poor appetite 食欲がすくない
no appetite 食欲がまったくない
a stomachache 胃痛・腹痛
cold 風邪
a runny nose 鼻水
a stuffy nose 鼻づまり
a  sore throat 喉が痛い
a headache 頭痛
a joint pain 関節痛
the chills 悪寒
I feel+形容詞

体に異変を感じる状態を表す

dizzy めまい
nauseous(sick) 吐き気
chilly 悪寒
I am +名詞、形容詞、前置詞など

今の体の状態を表す

infected by COVID-19 コロナに感染した
very sick とても調子が悪い
feeling ill 具合が悪い
not feeling well 気分が優れない
in bad shape 体調が非常に悪い
suffering from pollen allergies 花粉症の状態
sick with the cool 風邪で具合が悪い

 I haveの表現

I haveは身体的な病気の状態を表す時に活用できます。 I haveの後に症状の名詞をおきます。

Aさん
What seems to be the problem today?

どこか悪いところはありますか?

Bさん
I’ve had a headache and a fever.I didn’t get enough sleep. 

頭痛と熱があります。昨晩は眠れませんでした。

 I getの表現

I get sickで、get(〜になる)sick(病気の状態である)を組み合わせてると、病気の状態になる、と訳せます。

get を過去形にして、I got sickで病気にかかったという過去を説明できます。

過去形として、今は治ったけど、病気になっていた過去があることを表現することができます。

Aさん
I got sick and am shivering with a cold.

体がとても重くて寒気がします。

 

 I feelの表現

I feel sickは精神的な病気の状態を表す時に活用できます。feelは自分が感じている気持ちを伝えることができます。

Aさん
Can you describe your health concerns?

症状を教えて頂けますか?

Bさん
I feel dizzy so woke up sick. I’m afraid I won’t be able to make it to work today.

起きたら具合が悪くてめまいがします。大変申し訳ないのですが、今日は会社に行けません。

I’mの表現

I’m sickは、今まさに病気にかかっている状態であることを伝えることができます。

風邪を引いたので、体調が悪い状態であることを表現する時に用います。

Aさん
I’m feeling nauseous, so would I take the rest of the day off?

気分が悪いです。早退してもいいですか?

Bさん
It’s fine, I hope she gets better soon. 

大丈夫ですよ。早く良くなるといいですね

まとめ

日本語では病気という言葉は様々なシチュエーションで使うことができますが、英語では病気の状態や使う場面によって使われる英単語や言い回しが違ってきます。

diseaseは、主に病気を診断されたときに使われやすいです。illnessは重い病気であることを表現したい時に、sikenessは、軽度や一時的な病気の時に使われやすい単語です。

病気にかかった時の状態やタイミングによってget I’mのbe動詞を用いた表現や、feelhaveを使い分けることで、体調不良が精神的なものか、身体的なものであるのかを伝えやすくなります。

どのような症状で辛い気持ちを感じているのか説明する時に、ぜひ参考にしてください。