日本語では「贈り物」と訳すプレゼント。もう英語が日本語になってしまっているのでこのまま使えるのでは?と思いますよね。確かに、「プレゼント」は”present”、そのままで使えます。しかし、他にも”gift”という別の単語があるので、この違いは知っておきたいですね。
クリスマスプレゼントや誕生日プレゼントなどなど、相手に物を贈るシチュエーションは比較的多いので、英語圏でも日常的に使われます。それでは、以下で例文も含めプレゼントに関する英語を学んでいきましょう!
“present”の意味
日本語で気軽にプレゼントと言っているからこそ、英語で”present”について詳しく調べたことがないという方もいるのではないでしょうか。ということで、ここで一度”present”が示す意味をおさらいしていきたいと思います。実は、”present”は名詞だけでなく形容詞や動詞もあるんですよ!
- 名詞の “present”:プレゼント、現在
- 形容詞の”present”:現在の、出席して
- 動詞の”present”:贈呈する、発表する、提出する、(高位の人に)紹介する
名詞は皆さんご存知の「プレゼント」がありますが、「現在」という意味で使われることも普通にあります。シチュエーションを考えて、「プレゼント」という意味ではおかしいなと思ったら他の意味を疑いましょう。形容詞も見てみるとまるで贈り物のイメージはなくなりますね。
形容詞の”present”に「現在の」や「出席して」という意味があることは知っていても、実際に使う機会がなかったり使い方が分からない方のために、例文を挙げて形容詞 “present”の使い方を紹介します。
形容詞 present「現在の」の例文
Aさん
Are you satisfied with your present job?
訳)あなたは自分の現在の仕事に満足していますか?
Bさん
Yes. I’m quite satisfied with my present job.
訳)はい。僕は現在の仕事にかなり満足しています。
形容詞 present「出席して」の例文
Aさん
All members present voted in favor of the proposal.
訳)すべての出席しているメンバーが、その議案に賛成しました。
動詞になると「贈呈する」とプレゼントに近い意味が出てきますが、しかし日本語を見てみるとわかる通り、こちらを動詞として使うと少々形式ばっていて気軽に使えるフレーズとはなりません。使うとすれば、「present 人 with 物」あるいは「present 物 to 人」という形に当てはめます。
でも、「プレゼントをあげる」という場合には、「give 人 物」あるいは「give 物 to 人」を使います。「物」の部分に代名詞が来る場合には、「give 物 to 人」で使います。
What do you want for your birthday present?
訳)誕生日プレゼントに何が欲しい?
Well… I want an Apple Watch.
訳)えっとね・・・アップルウォッチがいいな。
What do you want for a Christmas present?
訳)クリスマスプレゼントには何が欲しい?
I want a SWITCH software.
訳)SWITCHのソフトウェアがほしいです。
If your second semester grades go up, I will give it to you.
訳)2学期の成績が上がったら、それをあげましょう。
Present, past, and future. Which tense is your weakest in English grammar?
訳)現在、過去、未来。あなたは英文法でどの時制が苦手ですか。
I can handle the present tense easily, but I’m not good at handling the past tense.
訳)現在時制は簡単に扱えますが、過去時制は苦手です。
“present” と “gift” の違い
では次に、presentとgiftの違いを見ていきましょう。どちらもプレゼント、ギフトと日本でも使うのですが、ニュアンス的には以下のような違いがあります。
presentは、立場などを考慮せず親しい間で贈り物をする時に使います。
一方”gift”は、presentより価値があるものを指し、立場が上の人から下の人への贈り物を指すことが多いです。
giftは、名詞で使えば贈り物意外にも「寄贈品」、「寄付金」、「(神や自然の恩恵による)才能」を表し、動詞だと「…を贈る」という意味があります。名詞の「寄贈品」、「寄付金」、「(神や自然の恩恵による)才能」は全て、上位のものから下位のものへ渡すことが多いのではないでしょうか。寄贈するのも寄付するのもお金に余裕がある人からない人へというイメージがありますし、神から私たち人間にもたらされる才能もそうですよね。
ということで、presentもgiftも同じ贈り物という意味ですが、英語になるとちょっとニュアンスが異なることがわかりました。使う際には注意した方が良いでしょう。
The foundation received a gift from an anonymous donor.
訳)その財団は匿名で寄付金をもらったんだ。
What a great rich person the donor is.
訳)その寄付者は立派なお金持ちだな。
He is blessed with a natural gift.
訳)彼は天賦の才能に恵まれています。
Oh, I see. He is gifted.
訳)ああ、なるほど。彼は天賦の才があるんだね。
「プレゼントする」という動詞は “give”
プレゼントの名詞はpresentやgiftで良いことがわかりましたが、意外と迷うのが「プレゼントする」という動詞には何を使うかということ。日本語で捉えるとやはり「贈呈する」と紹介したpresentの動詞バージョンを使っていいのかと思いがちですが、実は “give”を使えばOKです。プレゼントをあげるとか、与えるという意味として中学生の時に習いましたね。
その中学時代に習った使い方は、「give+人+物」です。物を人より先に持っていきたいなら、「give+物+to+人」でしたね。文法が不安な方は中学英語のおさらいしましょう! この英単語なら日常会話でも違和感なく使えるフレーズがたくさん作れます。日常会話で「贈呈する」なんて使ったら違和感がありますから、もっと普通に使えるレベルのものを覚えておきたいですね。
I will give a coat to my sister for her birthday.
訳)妹の誕生日プレゼントにはコートを贈ろうと思って。
You are the best sister ever.
訳)君って最高に良いお姉さんだよね。
クリスマスの願い事リスト
「プレゼント」や「プレゼントする」の英語表現が分かったところで、「クリスマスの願い事リスト」を英語で何というのかチェックしてみましょう。
「クリスマスの願い事リスト」は、英語で “Christmas wish list”といいます。「クリスマスの願い事リストを作る」だと、”Make a Christmas wish list”となります。
Aさん
Let’s make a Christmas wish list.
訳)クリスマスの願い事リストを作ろう。
Bさん
Good idea! Can you show me how to do it?
訳)いい考えだね。どうやって作るのか示してよ。
Aさん
OK. Before writing out your final list, write down everything that you want.
訳)いいよ。最終的なリストを書き出す前に、欲しいものをすべて書き出して。
Bさん
I will do that first.
訳)まず、それをやってみるよ。
Aさん
Next, get rid of things that you don’t really want.
訳)次に、本当に不要なものを取り除いて。
Aさん
Then research a bit on your items.
訳)それから、自分のアイテムに関してちょっとリサーチして。
Bさん
OK. I will find out how much it costs and who will buy it.
訳)分かった。いくらするかや誰がそれを買ってくれるかなどを調べます。
Aさん
Good. Lastly, put together your list
訳)いいね。最後に、自分のリストをまとめよう。
クリスマスプレゼントの願い事リスト、ぜひ作ってみたいですね。誰かにプレゼントをおねだりしたり、自分へのご褒美としてプレゼントを贈ったりする場合にも、「クリスマスの願い事リスト」を作ってみてはいかがでしょうか。本当に一番欲しいクリスマスプレゼントは何かを考える良い機会にもなります。
まとめ
プレゼントに関する英語、これで英語で話すことがあっても大丈夫ですね!「プレゼント」という名詞については、presentも正解ですし、giftも正解ですが、それぞれに異なるニュアンスがあるため、使う場面を選ぶことがわかりました。
また、「プレゼントする」という動詞は、簡単な”give”という英単語を使えることもわかりました。「プレゼント」は英語だから、「プレゼントする」と意味でも、そのまま”prsent”が使えるだろうと思ってしまうかもしれませんが、そうではないです。「プレゼントする」の動詞も名詞もわかったなら、あとは自分の好きなように文章を組み立てるだけです。簡単な単語と侮らず、たくさんの文章を聞いて喋って、完全に自分のものとして扱えるようにトレーニングを続けましょう!