皆さんは英語で「津波」を表現できますか?
日本人の多くは「津波」と聞くと、災害を思い浮かべると思います。
しかし、英語ではどのように言うのか分かる人はそうそう多くはありません。
そこで、こちらの記事では「津波」を英語表現はもちろん、なぜ日本語で表記されるのかや、津波発生条件なども紹介していきます。
ぜひ一緒に見ていきましょう。
「津波」は英語で何て言う?
「津波」を英語で表現すると、下記の表し方ができます。
- Tsunami
- Tidal Wave
どちらも同じ「津波」を表す英語表現ですが、少しだけ使われ方と意味合いが変わってきます。
ということで、まずは「津波」の英語表現に関して、詳しく解説していきます。
「津波」は英語で”Tsunami”と表現する
「津波」は英語で表現する場合、”Tsunami”と表現します。
ローマ字表記が、英単語になっているので違和感のある方も多いでしょう。
しかし、この単語は”Tsunami”と表現するのが適切で間違いありません。
“Tsunami”は、「名詞」の中でも「可算名詞」となるので、複数形は”Tsunamis”となります。
詳しくは次の見出し”「津波」はなぜ日本語?”で紹介しています。
本来は”tidal wave”と表現する単語である
「津波」は本来”tidal wave”と表現するのが適切です。
こちらはそのまま「英語」の表現なので、”Tsunami”を知らない人にも伝わりやすい言い方といえます。
“tidal wave”の”tidal”には「潮の、干満のある」、”wave”には「波」という意味があるので、それらが組み合わさった形が「津波」であるのです。
ちなみに、「津波」という漢字を直訳すると、”harbor wave”となりますが、こちらはあくまでも、「漢字の津波を英語に直訳した英語」に過ぎないので、気にする必要はありません。
「津波」はなぜ日本語?
次は「津波」がなぜ、”Tsunami”と英語表記されるのかについて、紐解いていきましょう。
英語で説明できるようになる必要はありませんが、日本人として知っておくと、マメ知識として使えるのでおすすめです。
では、初めて行きましょう。
起源は「ハワイでの津波」となる
1946年のアリューシャン地震で、ハワイに津波の大被害があった際、日系移民が「TSUNAMI」という言葉を多用したことでハワイでこの言葉が浸透し、世界中に広まりました。1968年にはアメリカの海洋学者であるウィリアム・G・ヴァン・ドーンが学術用語として使うことを提案し、国際語となったのです。
引用:GakuShaより
“Tsunami”の起源は、スラング表現の広まり方と似ており、「多くの人達が使っているから、それが普通になった」と考えるのが自然でしょう。
他にも”Kawaii”や”Karaoke”など、「英語化」された言葉が意外と身近にあるので、色々見てみると面白いかもしれません。
「津波」の発生条件
「津波」の発生条件は一般的に、地震が原因とされています。
これを英語で伝えたい場合は、“The cause of a “tsunami” is generally attributed to an earthquake.”となるので、海外の方に説明を求められたら、ぜひ使ってみてください。
その場合、説明をしてあげる必要があるので、特に「英語化」された英語は、英語で説明できるようになっておくと良いでしょう。
「津波」の関連表現
ここからは「津波」の関連表現を見ていきましょう。
これから紹介する英語表現は、下記3つとなります。
- “sea” – 「海」
- “storm” – 「嵐」
- “disaster” – 「災害」
どれも「津波」と関連のある表現なので、一つ一つ丁寧に解説していきます。
「海」 – “sea”
「海」は英語で、”sea”と表現します。
“sea”は「海」の意味を表す場合、品詞は「名詞」となります。
正し、あまり知られていないですが”sea”には、「形容詞」表現もあり、意味は「海の」となるのです。
形容詞”sea”の比較・最上級
形容詞の場合、比較級と最上級も一緒に見ておくと良いでしょう。
“sea”の比較級は、”seaer”となる、最上級は”seaest”となります。
「嵐」- “storm”
「嵐」を英語で表すと、”storm”という単語が適切です。
大人気ゲーム『ApexLegends』の、マップ名にも使われているこの単語は、「名詞」の他にも「動詞」として役割を持ちます。
動詞で”storm”を説明する場合、意味は「荒れる」となり、下記のように変形していくので覚えておきましょう。
- “storming” – (現在分詞)
- “stormed” – (過去形)
- “stormed” – (過去分詞)
- “storms” – (三人称単数現在)
「災害」- “disaster”
「災害」を英語で表現すると、”disaster”となります。
“disaster”の発音はカタカナ表記で「ディザスター」となる為、響きの良さからアニメやゲームなどの技名に使われてたりする単語です。
品詞は「名詞」となる為、複数形は”disasters”となる点にも注目しておきましょう。
- The meeting was truly a disaster.(ミーティングはまさに「災害」だった)
使用例は上記の用な形となり、「災害」そのものを比喩するような使われ方をすることもあります。
「津波」を使った例文紹介
最後に「津波(Tsunami)」を使った例文を見ていきましょう。
この項目では、ここまで学んできた英単語を応用するのにお使いください。
どれもそのまま使える文章となるので、一緒に見ていきましょう。
津波の悲劇を日本人として忘れてはいけない。
- We must not forget the tragedy of Tsunami as Japanese.
こちらの文章は、「忘れてはいけない」を強く表現するために、”must not”を使った例文となります。
“forget”は、「忘れる」という意味のある動詞表現であり、“forget A(Aのことを忘れる)”を、”must not”で否定している形です。
また、”tragedy”には「悲劇」という意味があります。
この単語と”Tsunami”を”of”でつなぎ合わせることで、「津波の悲劇」として表現しているのです。
文の最後にある“as Japanese”は、”as ~(~として)”に、「日本人(Japanese)」を組み込んだ形となります。
津波は本当に危険な災害です。
- Tsunami is a really dangerous disaster.
「津波」を主語として、「危険な災害である」と説明している例文です。
主語の”Tsunami”は、単数形なので「動詞」は”is”になっています。
その後は、「本当に危険な災害」を表す、“really(本当に)”+”dangerous(危険な)”+”disaster(災害)”と、文章の流れそのままに英語が並んでいるイメージです。
津波が発生する前に逃げよう。
- Run before Tsunami occurs.
最後に紹介するのは、「命令文」の文章です。
“run”は、「走る、逃げる」という意味がある単語であり、”before”と組み合わせることで、「~の前に逃げろ」という意味になります。
今回はその「~」が「津波」であるので、「津波の前に逃げろ」という文章になるのです。
最後についている”occurs”は、「発生する、起こる」という意味のある動詞表現なので、一緒に覚えておきましょう。
まとめ
こちらの記事では「津波」に関する英語表現はもちろん、なぜ日本語で表現されるのかや、津波に関する周辺知識を学んできました。
どれも知っておいて損する内容ではありませんが、この記事の一番の趣旨は「津波」と聞いて、”Tsunami”という単語が思い浮かぶか否かでしょう。
周辺知識と関連付けることで、1つの英単語を覚えるとなると、一見コスパが悪いように感じられるかもしれません。
しかし、実際の所色々な単語や知識を紐付けられているので、関連表現に限らず、様々な知識が身に付いたのではないでしょうか。
ぜひこれからも、知識の紐付けを意識しながら、英語の学習をしてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。