世界共通のスポーツの一つ、それがサッカーです。子ども達にも人気のスポーツであり、FIFAなどサッカーのオンラインゲームも多くの人がプレーしていますね。

ところで、サッカーはフットボールと呼ばれることがあります。2つの違いは?そして、英会話ではどちらを使ったらよいのでしょう。

この記事ではこのような疑問に答えながら「サッカー」の英語表現をいろいろ紹介します。サッカー用語や観戦時に知っておきたい英単語を覚えて語彙数を増やすチャンスにしましょう。

英語のサッカーは「Football」と「Soccer」のどっち?

さて、サッカーを英語にしたとき、football(フットボール)とsoccer(サッカー)という2つの単語があることが分かります。
この2つの違いは?このような疑問が浮かんできます。

サッカーに関するストーリー

サッカーはイギリス発祥のスポーツです。1863年にイングランドで設立されたサッカー協会がルールを書き記したのが始まりと言われています。それ以前にサッカーのようなゲームは何世紀も前からあったものの、ルールをはっきりと定めたというところがポイントです。

以来、世界200ケ国以上、2億5千万人もの人たちがサッカーをプレーしています。このことから、世界でもっとも人気のあるスポーツと言えるのです。

サッカー協会の英語名からできたサッカーという言葉

さて、このサッカー協会は英語名でThe Association Footballになります。この名前は必然的に短縮した形になっていきます。英国オックスフォード大学の学生達はアソシエーションフットボールを「アソサー」と呼んでいましたし、ラグビーフットボールは「ラガー」になっていました。ラガーなんて、ビール好きの英国人ならではでしょうか 笑)
アソサーはさらにsoccer(またはsocker)に短縮され、学校外にまたたく間に広がっていったのです。

英国ではサッカーはあだ名以上のものにはならなかったけれども、アソシエーションフットボールはフットボールとして使われるようになったのです。20世紀のことでした。

一方アメリカでは、アソシエーションフットボールの選手達がサッカーの方を採用、公式組織としても全米サッカー協会ということでフットボールの文字を完全に削除したのです。故に、アメリカではサッカーはニックネームではなく、正式に定着してきたわけです。

フットボールとサッカーの呼び方

イギリスではフットボール、アメリカではサッカー。国によって、その呼び方が違っていることが分かりましたね。日本ではアメリカ英語の影響が大きいからかサッカーという方が多くなっています。逆に、フットボールと呼ぶ他の国にはフランスやスペインなどがあります。

ちなみに「サッカーをする」と英語でいう際にはplay football/soccerとしましょう。

参考:Britannica Why do some people call football “Soccer”?

サッカーで知っておきたい単語32選

サッカーで知っておきたい単語32選

サッカーファンのみならず、FIFAワールドカップのような大きなイベントであれば観戦を楽しむという人も多くいます。
サッカーの知っておきたい単語を覚えておけば、英語の実況やニュースが楽しくなります。

サッカーで知っておきたい単語 試合編

football game/match フットボールゲーム
referee レフリー
soccer ball サッカーボール
score 得点
kick off 試合開始
half-time ハーフタイム
full-time 試合終了
extra time エキストラタイム
injury time ロスタイム
yellow card イエローカード
red card レッドカード

サッカーで知っておきたい単語 ポジション編

forward フォワード
defender ディフェンダー
midfielder ミッドフィールダー
goal keeper (goalie) ゴールキーパー

サッカーで知っておきたい単語 スキル編

goal ゴール
own goal オウンゴール
shoot シュート
pass パス
dribble ドリブル
header ヘディング
save セーブ
throw in スローイン
free kick フリーキック
penalty kick ペナルティキック
foul ファウル
goal kick ゴールキック
corner kick コーナーキック
offside オフサイド
nil(点数が)ゼロ ※発音はニルです。

サッカーで知っておきたい単語 その他編

FIFA (Federation Internationale de Football Association) 国際サッカー連盟
hooligan フーリガン(観戦中に暴れたり試合を妨害する熱狂的すぎるサッカーファン)

観戦 英語サッカーのプレー中に使うフレーズ

観戦 英語サッカーのプレー中に使うフレーズ

次に、サッカーのプレーで使われているフレーズの紹介です。

pass it!/パスして!
shoot!/シュートを打て!
mark him!/彼をマークしろ!
cross it!/クロスを上げて!
tackle him!/タックルだ!
man on!/チームメイトの後ろに敵がいる!

have a lot of pace/速いスピードでプレーすること。
pull off a great/amazing save/誰もがゴールと思うシュートなどをセーブすること。

だんだん、白熱した感じになってきましたね!では、最後に観戦者として使えるフレーズをみていきましょう。

サッカーを観戦で役立つフレーズ

サッカーを観戦で役立つフレーズ

サッカー観戦で使えるフレーズを紹介していきましょう。
上で少し述べたように、フットボールファンがかなり多い英国では、フーリガンと呼ばれる人達がいます。現地で応援する機会があるときは少し気をつけてください。

go!/ゴー!
come on!/カモンッ!
just throw the ball! → 早くスローインしてよという意味。
come on, Ref! Let’em play.→ 審判が何らかの理由でプレーを停止しているときに使う、プレーさせてよという意味。
we were robbed! → ゲームが不公平だと感じたとき。
get stuck in! → 相手にもっとタックルしろ、アグレッシブにやれというときの表現。
get rid! get it out! → 危険なエリアから早くボールを一刻も早くクリアして欲しいときに使える言葉。
take it to the corner. → 試合終了まじかに相手がボールを取るのを阻止するため、安全なところに行ってボールを保持し続けてというフレーズ。
down the line! → タッチラインに沿って前方にボールをパスするときの指示。
get it in the box. → ペナルティエリア内にロングパスをする必要があるとき。試合終了間際に負けているチームに対して使われる。

フットボールチャンツって何のこと?

英国でサッカー観戦をするならfootball chantという言葉を知っておくべきでしょう。サポーターによって発生されるもので、チームへの誇りを表現したり、選手たちを励ましたりする言葉でチャンティングとも呼ばれます。短い歌詞を手拍子を使って歌ったり、ときにはライバルチームについての歌を歌うこともあります。
子どもも大人も一緒にするもので、フットボール観戦の一つの醍醐味と言えるでしょう。

有名なチャンティングを一つ紹介します。ニューカッスル・ユナイテッドのファンがセネガル代表ハビブ・べイェを祝うために「Happy Days」のテーマソングを変えました。
Sunday Monday Habib Beye,
Tuesday Wednesday Habib Beye,
Thursday Friday Habib Beye,
Saturday, Habib Beye, rocking all week with you!

まとめ

イギリス発祥したフットボール。アメリカでサッカーとなったことが分かりました。
サッカーファンであれば、英国のデイビッド・ベッカム氏の名前はご存知かもしれません。彼がプロサッカー界から引退した後、BBCがドキュメンタリーを制作しました。ベッカムがパプアニューギニア、ネパール、ブエノスアイレス、ジプチ、マイアミ、南極にいき地元の人たちとサッカー交流した素晴らしい企画でした。
ボール一つあれば、誰もが参加できるフットボール。最近、剣道稽古後に皆で公園でピクニックをし、スイカ割りとフットボールをしたばかりの在英筆者がお届けしました。