世界共通のスポーツの一つ、それがサッカーです。子ども達にも人気のスポーツであり、FIFAなどサッカーのオンラインゲームも多くの人がプレーしていますね。
ところで、サッカーはフットボールと呼ばれることがあります。2つの違いは?そして、英会話ではどちらを使ったらよいのでしょう。
この記事ではこのような疑問に答えながら「サッカー」の英語表現をいろいろ紹介します。サッカー用語や観戦時に知っておきたい英単語を覚えて語彙数を増やすチャンスにしましょう。
FIFAワールドカップ2026の開催が決定
2026年に開催予定のFIFAワールドカップ(FIFA World Cup 26™)は従来と少し異なる点がいくつか存在します。
まずはマルっといつ、どこで、誰が参加するのかを見ていきましょう。
開催日
- 開幕戦:2026年6月11日(木)
- 決勝戦:2026年7月19日(日)
開幕戦はメキシコシティのアステカ・スタジアムで行われ、決勝戦はニュージャージー州イーストラザフォードのメットライフ・スタジアムで開催されます。
英文で説明してみよう!:
訳)この大会は2026年6月11日から7月19日まで開催されます。
開催場所
- 開催国:カナダ、メキシコ、アメリカ合衆国
- 開催都市(全16都市):
- アメリカ(11都市):アトランタ、ボストン、ダラス、ヒューストン、カンザスシティ、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク/ニュージャージー、フィラデルフィア、サンフランシスコ、シアトル
- カナダ(2都市):トロント、バンクーバー
- メキシコ(3都市):グアダラハラ、メキシコシティ、モンテレイ
英文で説明してみよう!:
訳)ワールドカップはカナダ・メキシコ・アメリカの16都市で開催されます。
参加国
- 出場国数:48カ国(従来の32カ国から拡大)
- 自動出場国:開催国であるカナダ、メキシコ、アメリカ合衆国の3カ国は自動的に出場権を獲得しています。
この大会では、12グループ(各グループ4チーム)に分かれてグループステージが行われ、各グループの上位2チームと成績上位の3位チーム8カ国が決勝トーナメントに進出します。
英文で説明してみよう!:
訳)開催国を含む48カ国が大会に参加します。
アジア最終予選はどうなる?
最近何かと耳にする「アジア最終予選」という言葉。こちらは結論、日本を含むアジア圏内の国が出場しているグループリーグのことです。
ここでは、アジア予選のルールと日本が今どんな感じなのかについて紹介していきます。
ルール
- グループの上位2チームが本大会(FIFAワールドカップ)への出場権を獲得
- グループの3位・4位が4次予選へ
FIFAワールドカップへの出場権を奪い合うアジア予選では、3つのグループ(A・B・C)に分かれて、トップ2をそれぞれ決定します。
英文で説明してみよう!:
訳)各グループの上位2チームが本大会に進出し、3位と4位は次の予選に進みます。
日本はどうなる?
結論からいうと、日本は既にワールドカップ出場が(3/20に)確定しています。
日本はグループCに所属しており、以下の相手と順位を競い合っていましたが、首位でのワールドカップ出場が確定したのです。
- オーストラリア
- サウジアラビア
- インドネシア
- バーレーン
- 中国
確定はしたものの、まだ対戦自体は残っている状態で、第9節にオーストラリア、10節にインドネシアとの対戦が残っています。
ただし、日本の出場辞退が負けることによってなくなるようなことはないので、その点安心できるでしょう。
英文で説明してみよう!:
訳)日本はグループ首位としてワールドカップ出場をすでに決めています。
日本の有名選手は誰?
現在の日本代表(A代表)は、前提全員が有名な選手です。
しかし、これはサッカーをあまり知らない人目線では正直「誰が誰だかわからない」という悩みもあるでしょう。
ここではそんなサッカーをあまり知らない人向けに、日本の注目選手を4名ご紹介します。
久保 建英(くぼ たけふさ)
- ポジション:ミッドフィールダー(MF)
- 所属クラブ:レアル・ソシエダ(スペイン)
久保選手は、いわばチームの「司令塔」のような存在です。
まるでゲームのコントローラーを持っているかのように試合の流れをコントロールできる選手で、若くしてスペインという世界有数のサッカー強国でプレーしています。
テレビ中継でも「久保がボールを持った!」とアナウンサーが興奮する場面が多く、何か面白いことが起きそうな期待感を持てる選手です。
鎌田 大地(かまた だいち)
- ポジション:ミッドフィールダー(MF)
- 所属クラブ:クリスタル・パレス(イングランド)
鎌田選手は、攻撃の起点としてチームを牽引する「ゲームメーカー」のような存在です。サッカーでいう「頭脳プレーヤー」で、絶妙なタイミングで味方に素晴らしいパスを出すのが特徴です。
イングランドのクリスタル・パレスというチームで活躍しており、日本人選手として世界最高峰のプレミアリーグで存在感を示しています。
見た目は穏やかですが、試合中の勝負強さと冷静さで多くのファンを魅了しています。
堂安 律(どうあん りつ)
- ポジション:ミッドフィールダー(MF)
- 所属クラブ:SCフライブルク(ドイツ)
堂安選手は、攻守にわたって活躍する「万能型プレーヤー」です。スピード、シュート力、パス、守備と、どれをとっても高いレベルを持っており、試合状況に応じて様々な役割をこなします。
ドイツの名門「SCフライブルク」で主力として活躍していて、力強いプレースタイルで相手を圧倒する姿がよく見られます。
日本代表でも攻撃の要として期待される選手で、ゴールを決めた際の喜びの表情は印象的です。
三笘 薫(みとま かおる)
- ポジション:フォワード(FW)
- 所属クラブ:ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン(イングランド)
三笘選手は、とにかく「速い」選手です。サイドから一気にゴールに向かって走り抜ける姿はとても迫力があります。
イングランドの有名なサッカーリーグ「プレミアリーグ」でプレーしており、現地のファンを驚かせています。
ゴールを決めるだけでなく、仲間にゴールを決めやすいパスを出すことも得意で、見ていて楽しい選手です。
英語のサッカーは「Football」と「Soccer」のどっち?
さて、サッカーを英語にしたとき、football(フットボール)とsoccer(サッカー)という2つの単語があることが分かります。
この2つの違いは?このような疑問が浮かんできます。
サッカーに関するストーリー
サッカーはイギリス発祥のスポーツです。1863年にイングランドで設立されたサッカー協会がルールを書き記したのが始まりと言われています。それ以前にサッカーのようなゲームは何世紀も前からあったものの、ルールをはっきりと定めたというところがポイントです。
以来、世界200ケ国以上、2億5千万人もの人たちがサッカーをプレーしています。このことから、世界でもっとも人気のあるスポーツと言えるのです。
サッカー協会の英語名からできたサッカーという言葉
さて、このサッカー協会は英語名でThe Association Footballになります。この名前は必然的に短縮した形になっていきます。英国オックスフォード大学の学生達はアソシエーションフットボールを「アソサー」と呼んでいましたし、ラグビーフットボールは「ラガー」になっていました。ラガーなんて、ビール好きの英国人ならではでしょうか 笑)
アソサーはさらにsoccer(またはsocker)に短縮され、学校外にまたたく間に広がっていったのです。
英国ではサッカーはあだ名以上のものにはならなかったけれども、アソシエーションフットボールはフットボールとして使われるようになったのです。20世紀のことでした。
一方アメリカでは、アソシエーションフットボールの選手達がサッカーの方を採用、公式組織としても全米サッカー協会ということでフットボールの文字を完全に削除したのです。故に、アメリカではサッカーはニックネームではなく、正式に定着してきたわけです。
フットボールとサッカーの呼び方
イギリスではフットボール、アメリカではサッカー。国によって、その呼び方が違っていることが分かりましたね。日本ではアメリカ英語の影響が大きいからかサッカーという方が多くなっています。逆に、フットボールと呼ぶ他の国にはフランスやスペインなどがあります。
ちなみに「サッカーをする」と英語でいう際にはplay football/soccerとしましょう。
参考:Britannica Why do some people call football “Soccer”?
サッカーで知っておきたい単語32選
サッカーファンのみならず、FIFAワールドカップのような大きなイベントであれば観戦を楽しむという人も多くいます。
サッカーの知っておきたい単語を覚えておけば、英語の実況やニュースが楽しくなります。
サッカーで知っておきたい単語 試合編
- football game/match フットボールゲーム
- referee レフリー
- soccer ball サッカーボール
- score 得点
- kick off 試合開始
- half-time ハーフタイム
- full-time 試合終了
- extra time エキストラタイム
- injury time ロスタイム
- yellow card イエローカード
- red card レッドカード
サッカーで知っておきたい単語 ポジション編
- forward フォワード
- defender ディフェンダー
- midfielder ミッドフィールダー
- goal keeper (goalie) ゴールキーパー
サッカーで知っておきたい単語 スキル編
- goal ゴール
- own goal オウンゴール
- shoot シュート
- pass パス
- dribble ドリブル
- header ヘディング
- save セーブ
- throw in スローイン
- free kick フリーキック
- penalty kick ペナルティキック
- foul ファウル
- goal kick ゴールキック
- corner kick コーナーキック
- offside オフサイド
- nil(点数が)ゼロ ※発音はニルです。
サッカーで知っておきたい単語 その他編
- FIFA (Federation Internationale de Football Association) 国際サッカー連盟
- hooligan フーリガン(観戦中に暴れたり試合を妨害する熱狂的すぎるサッカーファン)
観戦 英語サッカーのプレー中に使うフレーズ
次に、サッカーのプレーで使われているフレーズの紹介です。
- pass it!/パスして!
- shoot!/シュートを打て!
- mark him!/彼をマークしろ!
- cross it!/クロスを上げて!
- tackle him!/タックルだ!
- man on!/チームメイトの後ろに敵がいる!
- have a lot of pace/速いスピードでプレーすること。
- pull off a great/amazing save/誰もがゴールと思うシュートなどをセーブすること。
だんだん、白熱した感じになってきましたね!では、最後に観戦者として使えるフレーズをみていきましょう。
サッカーを観戦で役立つフレーズ
サッカー観戦で使えるフレーズを紹介していきましょう。
上で少し述べたように、フットボールファンがかなり多い英国では、フーリガンと呼ばれる人達がいます。現地で応援する機会があるときは少し気をつけてください。
- go!/ゴー!
- come on!/カモンッ!
- just throw the ball! → 早くスローインしてよという意味。
- come on, Ref! Let’em play.→ 審判が何らかの理由でプレーを停止しているときに使う、プレーさせてよという意味。
- we were robbed! → ゲームが不公平だと感じたとき。
- get stuck in! → 相手にもっとタックルしろ、アグレッシブにやれというときの表現。
- get rid! get it out! → 危険なエリアから早くボールを一刻も早くクリアして欲しいときに使える言葉。
- take it to the corner. → 試合終了まじかに相手がボールを取るのを阻止するため、安全なところに行ってボールを保持し続けてというフレーズ。
- down the line! → タッチラインに沿って前方にボールをパスするときの指示。
- get it in the box. → ペナルティエリア内にロングパスをする必要があるとき。試合終了間際に負けているチームに対して使われる。
フットボールチャンツって何のこと?
英国でサッカー観戦をするならfootball chantという言葉を知っておくべきでしょう。サポーターによって発生されるもので、チームへの誇りを表現したり、選手たちを励ましたりする言葉でチャンティングとも呼ばれます。短い歌詞を手拍子を使って歌ったり、ときにはライバルチームについての歌を歌うこともあります。
子どもも大人も一緒にするもので、フットボール観戦の一つの醍醐味と言えるでしょう。
有名なチャンティングを一つ紹介します。ニューカッスル・ユナイテッドのファンがセネガル代表ハビブ・べイェを祝うために「Happy Days」のテーマソングを変えました。
Sunday Monday Habib Beye,
Tuesday Wednesday Habib Beye,
Thursday Friday Habib Beye,
Saturday, Habib Beye, rocking all week with you!
まとめ
イギリス発祥のフットボール。アメリカでサッカーとなったことが分かりました。
サッカーファンであれば、英国のデイビッド・ベッカム氏の名前はご存知かもしれません。彼がプロサッカー界から引退した後、BBCがドキュメンタリーを制作しました。ベッカムがパプアニューギニア、ネパール、ブエノスアイレス、ジプチ、マイアミ、南極にいき地元の人たちとサッカー交流した素晴らしい企画でした。
ボール一つあれば、誰もが参加できるフットボール。最近、剣道稽古後に皆で公園でピクニックをし、スイカ割りとフットボールをしたばかりの在英筆者がお届けしました。