「ステマの意味を完全にマスターしよう!」
皆さんは「ステマ」の意味について、パッと答えることはできますか?
この記事では英語学習者に向けて、ステマの意味や使い方はもちろん、言い換えも紹介しています。
ステルスマーケティングの意味が分からない方や、ステマ規制・違法なのかが気になっている方、ネットで見る「ペニーオークション」との関連性を知りたい方も必見です。ぜひ参考にしてください。
「ステマ」の意味は?
ネットで一度は見たこと・聞いたことがある表現である「ステマ」。果たしてこの言葉にはどのような意味があるのでしょうか。
ここでは「ステマ」という言葉が何を意味するのか、その違法性や関連知識について詳しく解説します。
「ステマ」は「広告と明かさずに宣伝する行為」を指す
「ステマ」という言葉は「ステルスマーケティング」の略で、消費者に対して広告であることを明かさずに商品やサービスをおすすめするマーケティング手法を指します。
ステルスマーケティング(英語: stealth marketing)とは、消費者に広告であると明記せずに隠した販促・宣伝行為。非営利の好評価の口コミを装うなどすることで、消費者を欺いてバンドワゴン効果・ウィンザー効果を狙っている。「ステマ」の略語で知られる。
引用:ウィキペディア 様
言い換えると「サクラ」や「やらせ」と近しい意味を持っており、商品の推奨者が実際に企業からお金を貰っているのにも関わらず、まるで無関係の様に振る舞う姿のことです。
「○○さんにおすすめされたから買った」の様に、いわゆる広告・宣伝らしさを直に感じにくく、購入へ至るまでの障壁を無くすために効果的な戦略と言えます。
”Stealth Marketing”から由来
「ステルスマーケティング」は英語の”Stealth Marketing”に由来しており、「ステルス」という単語には「目立たないようにする」という意味があります。
これがマーケティング(Marketing)に応用されることで、広告が広告と認識されにくい形で行われることを意味しているのです。
「ステマ」は違法?
結論から言うとステマは、「景品表示法違反」となるため違法です。
令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
引用:消費者庁 様
実は、日本では明確に令和5年10月1日からステルスマーケティングへの規制が行われています。
要するに例えば、X(旧:Twitter)で企業から頂いた案件として何かの商品を宣伝する場合、「広告である」という表記が必須となるのです。
「ペニーオークション詐欺事件」とは?
ペニーオークション詐欺事件は、ステマと関連が深い事例として知られています。
ペニーオークション詐欺事件(ペニーオークションさぎじけん)とは、2012年に発覚した「ペニーオークション(ペニオク)」を用いた詐欺事件。ペニオク詐欺事件とも呼ばれる。
運営者が詐欺罪などで日本の警察に逮捕され有罪判決を受けるとともに、複数の日本の芸能人によるステルスマーケティング(ステマ)があったことが判明し、大きな問題となった。
引用:ウィキペディア 様
この事件では、高額商品のオークションが0円からスタートしているのにも関わらず、結果的に1,000万円にならない限りは落札できないような仕組みになっていたことが問題となりました。
架空会員名義のボットによるつり上げなども問題となっており、ステルスマーケティング関連では一番大きな事件であったと言えるでしょう。
“Stealth Marketing”の単語解説
ここまでは日本での「ステマ」の意味について学んできましたが、本来の英語表現とはどのような意味の違いがあるのでしょうか。
“Stealth Marketing”という用語について、その意味から発音、使い方までを詳しく解説します。
“Stealth Marketing”は「広告と明かさずに宣伝する行為」を意味する
結論から言うと、英語でも日本語の「ステマ」と同様に、”Stealth Marketing”は「広告と明かさずに宣伝する行為」を意味します。
先の紹介でも少し触れましたが、”Stealth”と”Marketing”の意味を確認しましょう。
- “Stealth”:名詞で「内密」や「こっそりした行為」を意味する。
- “Marketing”:名詞で「マーケティング」や「取引」と訳される。
要するに2つの名詞が組合さっている「複合名詞」に分類され、意味はそのまま「内密なマーケティング」や「こっそりした取引」と足し算すると分かりやすいです。
ちなみに発音は「ステルス・マーケティング[stelθ ˈmɑːrkɪtɪŋ]」となり、日本語での「ステルスマーケティング」と近しい音で発声します。
“Stealth Marketing”の使い方・例文
例①:
訳)多くの消費者は、自分たちがステルスマーケティングのターゲットであることを知らない。
例②:
訳)その会社は、新製品を紹介にステルスマーケティングを使用した。
“Stealth Marketing”の使い方としてどちらも共通していることは、「○○ Stealth Marketing」のように単語が足し算されていない点です。
複合名詞はこのように完成形であることが多いので、1つの名詞として独立した使われ方をします。
“Stealth Marketing”の関連表現
次は、”Stealth Marketing”と関連する表現を紹介します。
- “Influencer Marketing” – インフルエンサーマーケティング
- “Guerrilla Marketing” – ゲリラ的なマーケティング
- “Viral Marketing” – バイラルマーケティング
中には最近流行のマーケティング手法も含まれているので、詳しく見ていきましょう。
“Influencer Marketing” – インフルエンサーマーケティング
“Influencer Marketing”は、そのまま「インフルエンサーマーケティング」と訳すのが適切です。
意味はXやInstagram、YouTubeなどで「フォロワー数」「登録者数」が多いインフルエンサーを起用した、マーケティング施策の事を指します。
この表現は”Stealth Marketing”同様に品詞は「名詞」に分類され、発音はそのまま「インフルエンサー・マーケティング [ˈɪnfluənsər ˈmɑːrkɪtɪŋ]」です。
例えば最近では、Vtuber(Virtual YouTuber)と日本のテーマパークがコラボすることで、来場者数が急増する様なマーケティングが話題となりました。
“Influencer Marketing”の使い方
訳)彼女は新しい本を宣伝するために、インフルエンサーマーケティングを利用した。
“Guerrilla Marketing” – ゲリラ的なマーケティング
“Guerrilla Marketing”は「ゲリラ的なマーケティング」という意味を持ちます。
詳しくは、限られた予算の中でクリエイティブかつ意外性のある方法で消費者の注意を引くことを目的としたマーケティング手法のことです。
品詞は「名詞」に分類され、発音は「ゲリラ・マーケティング [ɡəˈrɪlə ˈmɑːrkɪtɪŋ]」となります。
例えば海外では、デザイナーの求人広告に”WE ARE LOOKING FOR GRAPHIC DESIGNER(デザイナー募集中です)”と手書きで書かれた広告が話題となりました。
Guerrilla Marketingの使い方
訳)その店は歩行者を驚かせるためにゲリラマーケティングを使用した。
“Viral Marketing” – バイラルマーケティング
“Viral Marketing”は「バイラルマーケティング」という意味を持ちます。
これは、「伝染性マーケティング」とも訳され、情報がウイルスのように素早く広まることを利用したマーケティング手法です。
いわゆるX(旧:Twitter)でのリポストキャンペーンもこの中に含まれます。
こちらも同様に、品詞は「名詞」に分類され、発音は「バイラル・マーケティング [ˈvaɪrəl ˈmɑːrkɪtɪŋ]」です。
“Viral Marketing”の使い方
訳)彼らの動画は、計画的なバイラル・マーケティング戦略の一環として流行した。
まとめ
こちらの記事では「ステマ」というカタカナ表現の解説から、英単語の”Stealth Marketing”について広く紹介していきました。
色々な側面からステマについて学んできたので、最後に復習をしておきましょう。
- 「ステマ」は「広告と明かさずに宣伝する行為」を意味します。
- 「ステマ」は英単語の”Stealth Marketing”に由来。
- 「ステマ」は消費者にその広告性を感じさせないよう隠して行われるマーケティング手法。
- 日本では令和5年10月1日から違法になった。
- 英語の”Stealth Marketing”も基本的な意味は変わらない。
関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。