皆さんはチャリティ団体などに募金をしたことがありますか?寄付の英語はdonateですが、お金以外で自分の時間を提供する場合にも使用できる単語です。

この記事は、寄付活動が大変盛んなイギリスに住む筆者が英語donateとdonationの意味や使い方を例文とともに紹介します。

donateの意味と使い方

donateの意味と使い方

筆者はイギリスでチャリティ活動を行なってきて、助け合い精神と環境が本当に根付いていることを多く体験してきました。誰もが自分のできる範囲でするのが本記事で取り上げるdonateです。

動詞donateの意味

donateは動詞、カタカナ語の読み方はドネイトのようにします。語源ですが「贈る・与える」の意味を持つラテン語donareです。

動詞donateの意味は、以下になります。
寄付する
贈与する
寄贈する

donateは特に慈善活動において、無償で行なわれる行為です。寄付や贈与するものは金品に限らず、自分の時間や臓器提供なども含まれます。臓器を提供する人をdonor(ドナー)と呼びますね。donateとdonorは関連する言葉です。

動詞donateの使い方

次に、動詞donateの使い方を理解するために例文を紹介します。動詞活用はdonate-donated-donatedになります。

Aさん
I want to donate to those people who have been affected by the earthquake, but I don’t know where to do it.
訳)地震の被害に遭われた方たちのために寄付をしたいのだけど、どこに寄付したらいいか分からないんです。
Aさん
My daughter donated her hair to the Little Princess Trust. I’m proud of her.
訳)娘はリトル・プリンセス・トラストに髪の毛を寄付したの。彼女を誇りに思うわ。

イギリスの慈善団体Little Princess Trustでは、髪の毛が抜けて辛い思いをしている子どもや若者を助けるため、医療用ウィッグの製作などのために髪の毛の寄付を募っています。

donationの意味と使い方

次に紹介するのはdonateの関連用語であるdonationです。donationにすると名詞になります。

名詞donationの意味

名詞donationは「寄付」「寄付金」の意味で使用されます。個人または組織を支援するために提供される金銭または物品、または寄付という社会に貢献する行為を表現します。donateとともに、donationには誰かを支援するというポジティブなニュアンスが含まれています。

名詞donationの使い方

donationを英文で使う際にはmake a donation(寄付をする)のパターンにします。また、寄付を受け取る側はreceive a donationです。

Aさん
I made a donation of £100 to the Battersea Dogs and Cats home.
訳)私は、バタシー・ドッグス&キャッツ・ホームに100ポンドを寄付しました。
Aさん
The Battersea Dogs and Cats home receives donations from many people who love animals.
訳)バタシー・ドッグス&キャッツ・ホームは、動物を愛する多くの人々から寄付を受けています。

イギリスには本当に多くの慈善団体があります。ロンドンのThe Battersea Dogs and Cats homeはここに来るすべての犬と猫のために、彼らに相応しい専門的ケアと愛情を提供している団体です。

寄付の英語

ここでは、寄付に関連する英語をみていきましょう。
寄付活動、現金寄付、オンライン寄付などを英語でどう表現するか、また時間的なものの寄付などの言い方も紹介します。

様々な寄付の英語

寄付活動 donation drive
現金寄付 cash donation
オンライン寄付 online donation
毎月する寄付 monthly donation
一回のみの寄付 one-off/one-time donation
寄付を増やす increase donation

時間を寄付する

金銭に限らず、誰かのために自分の時間をつかうときにもdonateを使います。例文で紹介しましょう。

Aさん
He donated his time after work to help his colleague who was preparing for an event.
訳)彼は仕事が終わった後、イベントの準備をしていた同僚を手伝うために時間を割きました。
Aさん
I’m happy to donate my time to volunteering.
訳)ボランティア活動に時間を割くことができ嬉しいです。

donate bloodの意味

次のフレーズはdonate bloodです。これは日本でも外国でもされている寄付です。

donate bloodで「献血をする」

無償で供血することを献血と言います。現在、血液の機能の代わりになる人工血液というものがないため、医療において輸血は欠かすことができません。このため、赤十字社が献血の受付を行なっています。この献血を英語にするとdonate blood、血を寄付するというニュアンスです。皆さんも、献血したことがありますか?

Aさん
In the UK, most people aged between 17 and 65 can donate blood.
訳)イギリスでは、17~65歳までのほとんどの人が献血できます。
Aさん
I walked in to a donation venue and donated some blood.
訳)私は献血会場へ行き、献血をしました。

「Donate」の言い換え2選

「Donate」の言い換え2選

さて、donateには他の言い換え表現があるのでしょうか?ここではgiveそしてcontributeを紹介します。

give

皆さんに親しみのある動詞giveをdonateに置き換えて使うことができます。基本的に、誰かに物、情報や感情まで渡す行為=与える、がgiveです。

Aさん
£500 was given to help the organisation.
訳)その組織を支援するために、500ポンドが寄付されました。
Aさん
I’ll give my old school clothes to the school.
訳)古い制服を学校に寄付するわ。

contribute

contribute(コントリビュート)にも「寄付する」の意味があります。資金、知識やスキルなど、社会に貢献するニュアンスで使用します。

Aさん
The guest for the conference contributed the knowledge.
訳)会議のゲストは知識を提供しました。

Charityとdonationの違い

Charityは日本語でもチャリティと言いますが、慈善の意味を持っています。そこで、donationとの違いをみてみましょう。

charity vs donation

charityは人々、コミュニティ、大義を支援することを目的とした幅広い慈善活動を指します。一方、donationは寄付するという特定の行動を言います。
したがって、charityは社会的責任といった広い概念を持ち、donationは具体的な支援を提供する行為という違いがあります。

Aさん
It’s said there are more than 180,000 charities registered in the UK. Many are supported by donations.
訳)イギリスには18万以上の慈善団体が登録されていると言われています。その多くは寄付によって支えられています。

DonationとContributionの違い

さらに、DonationとContributionを比較します。contributionの関連用語contributeはdonateの言い換え表現として紹介しましたね。

donation vs contribution

donationは、他人の幸福や利益のために尽くすという意図を持ち慈善団体などに贈られる寄付です。contributionは寄付以外に貢献という意味があり、慈善的や寄付だけでなく義務など複数の意味が含まれます。
スポーツで選手がチームに貢献した、社会への貢献が必要とされる、などの使い方になります。

チャリティショップに寄付をしよう

筆者はイギリスに住んで19年超ですが、大好きな文化のひとつにチャリティショップが挙がります。

イギリスのチャリティショップ

イギリスには寄付活動に大変恵まれた環境があります。
というのも生活範囲に必ずチャリティショップが数件あるのですが、これらは各慈善団体によって運営されています。例えば、Cancer Research UKであれば世界最大の独立系がん研究慈善団体、British Heart Foundationはイギリス最大の心臓血管研究資金提供機関、Save the Childrenなら子どもの権利のために戦う慈善団体です。

これらの団体が店舗を構えるのですが、売られる商品は寄付によるものであり、寄付をした人はチャリティに貢献、その品々を買う人も団体へ寄付、本当によくできているシステムです。筆者はこのシステムに惚れ惚れですし、数ポンドからお宝が見るかる楽しさがあるので、しょっちゅう地元のチャリティショップで買い物をします。また、自宅で出る要らない食器や本など家の不用品も無料で寄付しており、日頃からチャリティ活動をしていることになります。それが誰かの役に立っているということですから、イギリスの寄付に関する環境は本当に素晴らしいと考えています。

まとめ

東日本大震災が起こった2011年以降、イギリスで寄付を募って日本へ送金する活動をしてきました。運営する剣道道場では、剣道を辞めたメンバーが防具を寄付してくれることもあります。
身の回りが助け合えるあたたかい世界は素晴らしいですね。ぜひ外国人と英語で話すときのためにdonateやdonationを使えるようにしましょう。

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