ロンドンにはいくつも美術館があり、常設展は無料で鑑賞することができます。館内にはいくつも寄付を募る箱が設置されていますので、そこに美術館や博物館をサポートする意味でお金を入れることが一般的です。しかし、特別展が開催されるときには有料になります。ところで、この常設展・特別展の英語をご存知ですか?美術館巡りでは覚えておきたい単語ですね。
この記事では、特にアートの世界で使われる英語exhibitionの意味と正しい使い方を解説します。様々なexhibitionやdisplayとの違いも紹介しましょう。
展覧会の英語exhibition
exhibitionの発音はèksəbíʃən、カタカナ語の読み方はエクスィビションが近くなります。hは発音されなかったり、されても弱めて発するようにします。
さっそく、exhibitionについてみていきましょう。
exhibitionは「展覧会」「展示会」
何かを数多く並べて一般に見せることを展示すると言いますが、展覧会と展示会の違いは何でしょう。
展覧会は美術館や博物館での展示、一方展示会はビジネスで出展者が商品を紹介したり商談の場にする機会を指します。
ところで、英語にすると展覧会も展示会もひとつの単語で表すことができます。それが本記事で紹介するexhibitionです。
名詞exhibitionの使い方
exhibitionは可算名詞であり、ここまでで展覧会も展示会の意味を持つことが分かりました。加えて「展示・展示物」や「博覧会」の意味もあります。
ここで、exhibitionの使い方を紹介するために例文を挙げてみます。
訳)その写真展は、ロンドンのテート・ブリテンで開催されました。
Tate Britainでは、500年に渡る英国アートとそのストーリーを紹介しています。この例文では写真展をthe photography exhibitionで表現しています。
展覧会といえば、このように写真、絵画やオブジェクトが展示され、一般公開されます。人々は自分の好きなアートを見るために各exhibitionを訪れて素晴らしい時間を過ごすことができます。
訳)今年はこれまでに、5つの展覧会を訪れたよ。
exhibitionは可算名詞ですので、5つの展覧会はexhibitionsと-sをつけています。
常設展と特別展の英語表現
常に展示してある美術品などを覧るのが常設展、一般的に期間を設けてあるテーマやアーティストに焦点を当てて紹介するのが特別展です。
常設展の英語はpermanent exhibition、特別展はspecial exhibitionで表現します。最近まで、ロンドンのナショナルギャラリーで特別展「ゴッホ展」がありました。このときはVan Gogh exhibitionという言い方でした。
ビジネスチャンスのexhibition
ビジネスで出展者が商品を紹介したり、商談の場にする機会を展示会と表現します。この英語ももちろんexhibitionです。
business exhibitionで「ビジネス展示会」
企業が自社の新製品やサービスを展示する公開イベントをビジネス展示会といい、英語ではbusiness exhibitionになります。business exhibitionはtrade showというフレーズでも表され、日本語でいう見本市という意味を含みます。
訳)来年、エクセルロンドンで開催されるプロフェッショナルビューティのビジネス展示会に出展することになりました。
ロンドンでビジネス展示会の会場に使用される場所として”Excel London”や”Olympia London”などが挙がります。また、展示会にブースを出すことをイギリスではstandと表現します。なお、展示即売会はexhibition and saleで表すことができます。
exhibitとexhibitionの違い
ここで、exhibitとexhibitionの違いを紹介します。exhibitには動詞と名詞の意味があり、名詞で「展覧会・展示会・展示品」というexhibitionと同じ使い方があるためです。
exhibit vs exhibition
exhibit、そしてexhibition双方に展示会・展覧会の意味があります。2つの単語の大きな違いは、展示するものの規模であり数です。
exhibitは1つ、または少数のものを少人数に見せる小規模なもの、対してexhibitionは様々なものを一般の人々に展示する規模感を持ちます。
訳)学校での展示は教育的でした。
訳)博物館での展示はより多くの人が来場できるように延長されました。
exhibitとexhibitionそれぞれが持つスケール感をしっかり使い分けましょう。
exhibitionとdisplayとの違い
ディスプレイも展示・陳列するという意味でお馴染みの単語ですね。ここで、続けてexhibitionとdisplayの違いを簡単に紹介します。
exhibition vs display
exhibitionは内部空間でコンテンツを紹介するイベントであること、一方displayのほうは注目を集めるために美しく見やすく何かを紹介するというニュアンスを持ちます。
エキシビジョンマッチの意味
さて、ここからはエキシビジョンが使われたフレーズを紹介しましょう。ひとつ目は「エキシビジョンマッチ」です・
exhibition matchはスポーツイベント
エキシビジョンマッチは公式競技の一部ではないスポーツイベントです。これを英語にするとexhibition matchになります。勝負ではなく、練習風景や選手たちのスキルを披露し、観客を楽しませることを目的に行なわれます。
訳)フットボールのエキシビジョンマッチは、リーグや大会に属さない親善試合です。
フットボールに限らず、テニスやレスリングなどでもイベントが開催され、ファンは楽しい時間を過ごします。
スケート・エキシビションとは
次はスケート・エキシビションです。このスケートはフィギュアスケートを指します。
figure skating exhibitionはフィギュアスケートのイベント
氷上で演技をする優雅なフィギュアスケート、美しいですね。figure skating exhibitionとは、あらゆる年齢や能力を持つスケーターたちのパフォーマンスを披露するスペシャルイベントです。
訳)数名の元オリンピック選手がフィギュアスケートエキシビションで演技を披露しました。
world exhibitionの意味
3つ目のフレーズはworld exhibitionです。世界の一大展示会とは何のことでしょう?!
world exhibitionで「世界博覧会」
世界博覧会または万国博覧会とは、複数の国が参加し開催されるインターナショナルな博覧会です。この博覧会では様々な分野での進歩などが紹介されますが、これを英語でworld exhibition/world expo/world fair/universal exhibitionなどのフレーズで表現します。
訳)最初の世界博覧会は1851年5月~10月にかけて、ロンドンで開催させました。
日本でも2025年、大阪万博が予定されています。先日の剣道の稽古後、メンバーが9月にこの万博に行くと言っていました。複数の国が参加を辞退したり夢洲の安全性など、気になる点がいくつもありますが、開幕日4月13日に無事開催となるのでしょうか?!
in this exhibitionの意味
最後は、in this exhibitionです。英会話に使えるようにこのフレーズを使えるようにしていきましょう。
in this exhibitionで「この展覧会・展示会で」
前置詞inをつけることで、in this exhibitionは「この展覧会・展示会で」という意味になります。
訳)今回の展示会では、当社の最新技術を展示致します。
訳)この展覧会ではどんなアートを見ることができますか?
まとめ
exhibitionは「展覧会」や「展示会」を表します。特に、様々なものを一般の人々に展示する規模感を持っていることを含めて理解しましょう。
アート系の展覧会もビジネスの展示会・見本市もexhibitionひとつで表現できます。この機会にしっかり覚えて使っていきましょう。
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