新しい年が始まる1月、日本人の多くにとってまずすべきだと考えられているのは「初詣」ではないでしょうか?
多くの伝統が失われていくなか、初詣に行くことについては未だ幅広い年齢層によって継承されています。

日本のお正月、外国人にとってはかなり珍しい習慣です。
そこで英語学習をしている人にとって、日本の冬の伝統であり風物詩がたくさんある新年お正月について紹介できるようにしておくことをおすすめします。

この記事は、初詣やお年玉など英語でお正月関連の日本文化を説明できるよう、たっぷりの例文でお届けしましょう。

お正月の英語表現

英語圏ではクリスマスがとても大きなイベントであり、休みを長くとります。新年は1月1日だけ休日で、カレンダーの曜日によっては2日から出勤ということもあります。日本のようにお正月を過ごし、元旦を含む三ヶ日は特別な期間という概念がありません。

さっそくですが、お正月の英語から英語でしっかり言えるようにしていきましょう。
「the Japanese New Year」がお正月の英語フレーズになります。

What’s the Japanese New Year?

筆者はイギリス在住ですが、たまに日本のお正月について聞かれたりイベントで紹介することがあります。クリスマスより大切なイベントだと比較して話すと、お正月はそれほど日本にとって特別な時期なのかと理解してもらえます。

お正月の英語はthe Japanese New Yearですが、これだけだとどんな内容なのかわかりません。

以下、お正月を説明する例文を紹介しましょう。

Aさん
The Japanese New Year, Oshogatsu, is an annual festival to celebrate New Year, officially since 1873.
訳)日本のお正月は1873年以来、公式に新年を祝う毎年恒例のお祭りです。
Aさん
Oshogatsu is the Japan’s most important holiday.
訳)お正月は、日本にとってもっとも重要な祝日です。
Aさん
The first 3 days in the year are known as Sanganichi. Many businesses, restaurants and stores are closed.
訳)一年の最初の3日間は三が日として知られています。多くの企業、レストランや店舗は閉まります。
Aさん
The typical greeting phrase for the New Year is Akemashite Omedeto.
訳)新年の代表的な挨拶の言葉は「明けましておめでとう」です。

日本に興味のある外国人に話すのであれば、ぜひ「明けましておめでとう」を覚えていただくのはいかがでしょう?!

「初詣に行く」と言うときの英語

「初詣に行く」と言うときの英語

さて、美しい日本文化の代表のひとつが着物です。
お正月は着物を着る良い機会となります。外国人にとって特別な衣装というだけでなく、日本人にとってもスペシャルですね。

初詣はfirst visit to the shrines or temples

初詣の英語は「first visit to the shrines or temples」というフレーズになります。
海外の人に初詣を英語で説明する際の例文をみてみましょう。

Aさん
One way you can build up your fortune in New Year is by making your first visit to a shrine or temple. This tradition is called Hatsumode.
訳)新年に運気を高める方法のひとつは、最初に神社またはお寺を訪れることです。この伝統は初詣と呼ばれています。

build up your fortune=運勢・運気を高める

Aさん
Many Japanese wear kimono for Hatsumode.
訳)多くの日本人は初詣に着物を着ます。

ぜひ、初詣と着物を結びつけて外国人に紹介しましょう。これこそ、世界のどこにもない日本独自の文化だからです。

「初詣に行く」の英語

会話のなかで、「毎年、初詣に行くんだ」「◯◯へ初詣に行ったよ」のように話せると新年から英語学習への意欲が湧いてくるかもしれません。

こんな場合のいくつかのパターンを紹介します。

毎年恒例で初詣に行っていることを言う場合

Aさん
I visit a temple on New Year’s day every year.
訳)毎年、元旦にお寺を訪れます。

on New Year’s day=元旦に

Aさん
I always visit the same temple on New Year’s day every year.
訳)私は毎年、元旦に同じお寺を参拝します。

初詣に行ったと言う場合

Aさん
I’ve been to Yamano shrine for Hatsumode.
訳)やまの神社へ初詣に行ってきたよ。
Aさん
I couldn’t go to Yamano shrine for Hatsumode as I had flu.
訳)インフルエンザにかかってしまい、やまの神社へ初詣に行けなかったの。

flu=インフルエンザ

「お年玉」の英語

「お年玉」は英語で何て言う?お年玉袋や海外では貰えるのかについて紹介

新年のお楽しみは初詣に限りません。お年玉こそお正月の目玉だなんていう子どもがいるかもしれませんね。

お年玉はNew Year’s money

New Year’s moneyまたはNew Year’s money for kidsでお年玉を表すことができます。
お年玉は日本だけでなく、中国などアジア圏で似たような習慣があります。

Aさん
New Year’s money, Otoshidama, is a monetary gift in Japan given to children by adult relatives.
訳)お年玉は大人の親戚から子どもたちに贈られる日本における金銭的なギフトです。
Aさん
Children look forward to receiving Otoshidama every New Year.
Some kids receive up to 130,000 yen during New Year.

訳)子どもたちは毎年、正月にお年玉をもらうことを楽しみにしています。
お正月の間に、最大13万円もらえる子どももいます。

「お正月に◯◯」の英語

「お正月に◯◯」の英語

お正月はやはり特別であり、新年だからこそするイベントが他にもたくさんあります。
ここで、おせちや年賀状など紹介しましょう。

お正月に◯◯は、基本in the New Yearのフレーズを使います。

お正月にお節を食べる

お正月にはお節やお餅を食べる習慣があります。そもそもお正月とは年神様を迎え、幸福をもたらしてくれるように祈願する行事です。お節は神様を迎える期間、炊事をしないという風習から日持ちする料理を用意する、そしてお餅を食べることは年神様の魂を頂戴し、新年の魂を授けてもらうという意味が込められています。

お節に当たる英語はもちろん無いため、どのようなものか説明することになります。

Aさん
Osechi is a traditional Japanese New Year food which was started in the Heian period (794-1185). Japanese eat osechi in the New Year and all of osechi foods have special meanings and the food lasts for a long time.
訳)おせちは平安時代(794-1185)に始まった日本の伝統的な正月料理です。日本人はお節をお正月に食べますが、おせちにはどれも特別な意味があり、また食べ物は長持ちします。

お正月に年賀状を送る

スマホでメッセージを送ることが主流になってきたものの、まだまだ年賀状を送る習慣が残っています。

Aさん
Japanese people still write and send new year greeting cards.
訳)日本人は今でも年賀状を書いて送ります。

new year greeting card=年賀状

お正月に抱負を立てる

一年が始まる際、抱負を立てる人も多くいるでしょう。
今年こそTOEIC800点を取るぞ、健康のためウォーキングを週に3回はしよう、外資系に転職したいなどなど、それぞれの目標を改めて考える良い機会となります。

Aさん
My New Year’s resolution is to study English every day.
訳)私の新年の抱負は、毎日英語を勉強することです。

さて、皆さんの抱負はどのようなものになりますか?

まとめ

気持ちが引き締まる新年に、日本人ならではの初詣をしたり新年の抱負を立てると気持ちが清々しくなります。初詣など、外国人を誘うきっかけにもなりますね。
ぜひ、日本の文化お正月関連の英語を使えるようにしておきましょう。