会話の中で「そもそも」と言うことはあると思いますが、これを英語にしようと思うと、事前知識がないと難しくありませんか?自分が知っている別の表現に置き換えようとしても、なかなか「そもそも」というニュアンスに当たるものは見つかりません。ということで、今回は丸暗記タイムです!とはいっても、その表現が含む単語ひとつひとつの意味を考えれば大体の意味はわかるので、自分から使えるように覚えるという意味での暗記ですね。丁寧に暗記し、定着するまで練習しましょう!
in the first place
「in the first place」は、直訳すると「最初の段階で」という意味になります。「そもそも」の意味を考えると、この表現が適切なのがわかるでしょうか。もともとの場所に戻るという意味ですね。
Placeにつられてしまうと、文脈の中に場所なんてなかったけどなと頭をひねってしまうことになるので、この表現自体を先に知っておいた方が有利です。
使うシチュエーションとしては、少しギスギスしている場所ですかね。「そもそも」とは、あまり良い場面で使わないものです。失敗した相手を責める時、そもそも初めからこうしていたら失敗なんてしなかったんだと言う上司もいるでしょう。ですから、後悔した時に使う表現が「in the first place」と覚えておきましょう。もちろん、複雑な問題を最初に戻って考えようとする時にも使えますよ!
Why did you say bad word to her in the first place?
訳)そもそもどうして彼女に汚い言葉を言ったりしたの?
Because…She hit me.
訳)だって・・・僕を叩いたから
to begin with
「to begin with」 は、「始めに」という意味を持っているイディオムです。先ほどの「in the first place」同様、「最初」という意味を表す単語が入っていますよね。「そもそも」と日本語で表記されるとわかりにくいですが、最初の地点に戻って話を進めるという点を改めてイメージしてみるとニュアンスがつかめてくるはずです。
「to begin with」は文頭に置いて使うことが多く、「 first of all 」と同じような使い方となるのでこれら2つはセットで覚えてみてください。物事を順序立てて考えていく時に使われることが多く、「そもそも」という日本語訳と合っていると言えます。
from the beginning
「from the beginning」にも、Beginngという「始め」という単語が入っていますね。前置詞のFromを使って表すと、「始めから」という意味になります。最初から今まで、ずっと何かを維持しているような状態です。
険悪なムードになるところでも使われやすい言葉ですから、「最初の最初から!」と強調したい時には「from the very beginning」と強調語を追加することもできます。この時には、Beginngの前に置くようにしましょう。
マンガの主人公が今までしてきたことを振りかえり、最初からこうなるとわかっていたんだと悟った時にも使える表現ですね。伏線がたくさんあるマンガで出てきそうなセリフです。
I knew it from the very beginning!
訳)最初っからこうなることはわかってたんだ!
Then why didn’t you say it!
訳)じゃあなんでそう言わなかった!
anyway
Anywayは一語で「そもそも」に変わる単語です。一番に思いつく意味は「とにかく」なので、意味がズレているのではと思われるかもしれません。しかし、「とにかく」という意味で使われるのは文頭に置いた時であり、文末に置けば「そもそも」という意味に変わりますから、問題はありません。文のどこに置くかによって意味が若干変わるという単語も珍しいですよね。
Anywayのメインとなる訳が「とにかく」となっているということは、もう何がどうなってもどうせこうなるんだというようなニュアンスを含んでいるということです。ということは、そもそもそうなるものなんだという言い替えもできるわけで、一応「とにかく」で使われる意味と「そもそも」で使われる意味がまったくもって違うということではありません。
まとめると、もう小難しいことは置いておいて、最初に立ち戻ろうよという意味合いを込めた言い方ですね。
original
Originalというと、オリジナルというカタカナで使われ、「元々の」という意味を持っています。ということは、「そもそも」という最初に立ち戻るニュアンスがそのまま使えるということ。
オリジナルが原本だとしたら、その対義語はコピーですね。日本語でも、職場で「このオリジナルはどこにいった?」のように使うことがあるでしょう。日本語だと「独自の」という意味で使うことの方が多いですが、「そもそも」という場合には意味が異なりますね。
Originalはそれ以上でもそれ以下でもなく、良い意味も悪い意味も含みません。「起源」という意味合いもあるため、最初の地点を指す言葉として覚えておきましょう。
ちなみに副詞はoriginallyで、意味は「元来」、「生まれは」、「まず第一に」、「最初は」と複数あります。これは副詞ですから、文末に付けくわえることで「そもそも」という意味を生み出してくれますよ?「このオリジナルは何だったの?」つまり、「そもそも何だったの?」という言い替えが可能です。
Whose pen was it originally?
訳)そもそもこれは誰のペンだったの?
No idea.
訳)知らないな
まとめ
「そもそも」という表現はかなりありましたね!「in the first place」や「to begin with」、「from the beginning」はイディオムのようにして単語をセットで覚える必要がありますが、最初の地点という意味を含んでいることから、日本語の「そもそも」という意味に近いと言えます。一語で使えるAnywayや、Originalもありますが、文末に付けないとちょっと違う意味になってしまうことや、日本語での意味を考えると間違ってしまうことがあるので注意が必要でした。どれを使うにしても、例文を作って覚えた方が定着が早く使い方もわかるので、今からたくさん喋って書いて練習しましょう!