夏になると鮮やかな黄色い花を咲かせる「ひまわり」。
ひまわりは痩せた土地でも育ちやすく、家庭でも育てやすい花ですよね。
日本では身近な存在のひまわりですが、海外ではどのようなイメージなのか、英語で何と言うのか知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「ひまわり」の英語表現を紹介していきます。
英語の花言葉についても解説していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ひまわりの特徴
日本では身近な存在のひまわりですが、原産国は北アメリカです。
日本に伝わってきたのは1666年で、当時は日を追って廻る花ということで「日廻り」と表記されていました。
その後、1688年~1704年ごろに「向日葵」と表記されるようになったのです。
ひまわりといえば、黄色い花のイメージが強いですが、オレンジや赤、複数の色が混ざったものもあります。
一つの茎に対して、一つの花を咲かせるのが特徴で、高さは30~150cmほどのものが一般的ですよ。
ちなみに、ギネス認定されている世界で最も高いひまわりは9m17cmもあるそう。
ドイツのハンス・ピーター・シファーさんが育てたひまわりですが、9mはマンションの3階の高さなので、あまりに高すぎて想像がつきにくいですよね。
「ひまわり」はなんで「向日葵」と書くの?
ひまわりはひらがなで表記されていることが多いですが、漢字で表記すると「向日葵」です。
知っている人は「向日葵=ひまわり」として認識しているかもしれませんが、知らない人場合は漢字を見ても読めないでしょう。
漢字の「向日葵」の由来の一つは、ひまわりが太陽に向かって咲く性質があることに起因しています。
太陽に向かって咲く→「向日」となったのです。
では、「葵」はなぜつけられたのでしょうか。
「葵」という漢字には、「四方を向いて花が咲く」という意味があります。
つまり、太陽の方向に向かって、さまざまな方向に花を咲かせることから「葵」という漢字が使われるようになったのです。
ひまわりはアオイ科ではなく、キク科のため植物の属性には関係ないことがわかりますね。
「ひまわり」の英語表現と発音
「ひまわり」がなぜ「向日葵」という漢字なのかについて解説しました。
最初に漢字の由来を解説したのは、ひまわりの英語表現も漢字と同様の由来だからです。
ひまわりは英語で「sunflower」と言います。
sunflowerは直訳すると「太陽の花」、つまり太陽に向かって咲く性質が「ひまわり」の由来になっているのです。
日本語も英語も「太陽に向かって咲く様子」が名前の由来になっているのがわかりますよね。
sunflowerの発音記号は「sʌnflawər」で、カタカナで発音を表現すると「サンフラワー」となりますよ。
ひまわりは夏に見られます。
私は庭にひまわりの種をまきました。
私たち家族は、このひまわり畑に初めて訪れました。
sumflower以外の英語表現
ひまわりは英語でsunflowerですが、他の表現もあります。
・Helianthus
・Helianthus annuus
・turnsole
「Helianthus」の意味はひまわり属、「annuus」の意味は一年草です。
ひまわりは一年草のため、「Helianthus annuus」で「ひまわり属の一年草」=「ひまわり」と解釈できます。
ただ、「Helianthus annuus」は学名なので、普段の会話ではsunflowerで問題ないでしょう。
また、向日性植物という意味の「turnsole」もひまわりを指す言葉として使われることがあります。
向日性植物
植物の茎などが太陽光線の強い方へ向かって屈曲する性質。向光性。屈日性。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
向日性植物の代表的なものといえばひまわりのため、「turnsole」でひまわりを意味するケースがあります。
ただ、向日性植物はひまわりの他、コスモスやマリーゴールドなども分類されますよ。
ひまわりの花言葉
ここでは、ひまわりの花言葉を紹介します。
日本と海外では異なる花言葉が付けられているので、チェックしていきましょう。
日本のひまわりの花言葉
日本でひまわりに付けられている花言葉は「崇拝」「愛慕」「私はあなただけを見つめる」「情熱」「熱愛」「あなたは素晴らしい」「あなたを幸福にする」などです。
ポジティブなイメージの言葉ばかりですね。
太陽に向いて咲く性質や、暑い夏の季節に花を咲かせる様子が花言葉になっているのでしょう。
海外のひまわりの花言葉
海外でひまわりに付けられている花言葉は、「adoration」「false riches」があります。
「adoration」は「愛慕」「崇拝」という意味のため、日本と同じ花言葉が付いているのがわかります。
adorationは太陽に向かって咲き続ける様子からつけられたとされていますよ。
ただ、海外ではネガティブイメージの花言葉もあります。
「false riches」は「偽りの富」という意味です。
ひまわりからは想像できない言葉のため、驚く方も多いでしょう。
インカ帝国(ペルー)ではひまわりが神聖な花だと考えられていました。
そこで、王家に使える巫女の冠は純金を使用し、ひまわりの形を模して作っていたのです。
しかし、インカ帝国はスペインに侵略され、財宝や純金で作ったひまわりの形の冠を奪われてしまった過去があります。
どんなにひまわりを大切に扱っていても、奪われるのは一瞬……ということから、「偽りの富」=「false riches」の花言葉が付けられたのです。
「ひまわりの種」や「ひまわり油」の英語表現
ここでは、ひまわりに関連する英語を紹介していきます。
鑑賞用の花というイメージの強いひまわりですが、「ひまわり油」や「ひまわりの種」は食べられますよね。
ひまわりの種は豊富な栄養を含んでいることからウクライナやロシア、中国などでは身近な食べ物として扱われています。
ひまわりの種は英語で「sunflower seed」、ひまわり油は「sunflower oil」と言いますよ。
seedは「種」という意味です。
ウクライナはひまわりの種の年間消費量が最も多いです。
「annual consumption」は年間消費量という意味ですよ。
ひまわり油は健康にいいです。
goodは「いい」という意味のため、「good for you」で「あなたとっていい」=「健康にいい」というニュアンスになります。
使いやすい表現のため、覚えておくと便利ですよ。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、「ひまわり」の英語表現を紹介しました。
太陽に向かって元気よく咲くひまわりの様子が、日本語・英語の由来になっているのがわかりました。
ひまわりは英語でsunflowerといいますが、「Helianthus」「Helianthus annuus」「turnsole」などと表現されることもあります。
また、花言葉は日本と海外では異なるものもありますが、太陽に向かって咲く様子からな図けられたものが多いです。
ぜひ今回の記事を参考に、「ひまわり」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。