話題を変えたいときや、何かを急に思い出したときなど、「そういえば」はとても良く使う言葉ですよね。

英語にも似た様な便利な表現があります。

この記事では、「そういえば」の英語表現のパターンをご紹介します。

いくつかバリエーションがあるので、使い分けをしていきましょう。

英語の「そういえば」をマスターして、よりスムーズなミュニケーションに繋げてくださいね。

話題を変える「ところで」は英語で?

“by the way”は、全く話題を変えるときの、「そういえば」に使います。

「話はそれるけれど」「本題とは違うけれど」の意味合いになります。

Aさん
Have you created the summary I asked the other day?
訳)この前お願いした要約、作ってくれました?
Bさん
Yes, I’ll send it to you right away. By the way, how about lunch together after this?
訳)はい、すぐ送っておきますね。ところで、この後ランチ一緒にどうですか?

 

ちなみに、カジュアルなメッセージのやり取りでは、かなり頻繁に省略して“BTW”と書かれます。

Aさん
I’m getting off work now.
訳)今仕事終わったとこ。
Bさん
Ok. Btw, can you pick up milk on your way back?
訳)オッケー。ところで帰りにミルク買ってきてくれる?

 

前置きの「そうだ」「そうそう」は英語で?

前置きの「そうだ」「そうそう」は英語で?

“You know what”は、その後伝えたいことを言う前に相手の気を引くための前置きとして使われます。

色々なシチュエーションが考えられますが、「そうだ」「そうそう」と言いたい場合にも便利です。

「あのね」「聞いてよ!」などのニュアンスにもなります。

声のトーンによって、明るい情報が続くこともあれば、暗い情報が続くことも。

Aさん
I haven’t seen Sarah lately in the office.
訳)最近オフィスでサラ見てないわね。
Bさん
Oh you know what, she quit.
訳)そうそう、彼女辞めたんだよ。

 

何かを受けて「それについて言えば」は英語で?

何かを受けて「それについて言えば」は英語で?

それでは次に、既に出てきた内容を受けて、会話のフォーカスをシフトする場合にいて考えましょう。

下記4つの言い回しをご紹介します。

speaking of which

“speaking of which”は、会話の中で今出たトピックについて、話題を特定するときに使います。

whichはここでは「それ」という代名詞です。

「それについて言えば」「そういえば、それと言えば」という意味合いになります。

そのことについてさらに言及したり、情報を追加したりするのに便利です。

Aさん
Have you completed our monthly analysis chart?
訳)今月の分析チャート完成しましたか?
Bさん
Speaking of which, there was a calculation mistake in that report.
訳)完成チャートといえば、レポートに計算ミスがあったよ。

 

come to think of it

“come to think of it”は、文字通りには「それについて考えてみると」ですが、「そういえば、よく考えてみると」という意味合いになります。

ここでの”it”は、特に何かを示しているわけではないので、フレーズとして覚えてしまいましょう。

Aさん
Shall we set up a team building soon?
訳)チームビルディング研修やりましょうか。
Bさん
Great idea. Come to think of it, we haven’t had one for a long time.
訳)名案だね。考えてみたら、長らくやってないね。

 

that reminds me

“That reminds me”「それで思い出したんだけど」というフレーズです。

“remind”は「思い出す」の意味。

前に出た話の流れを受けて、会話の焦点をシフトしたり、情報を付けたし足りする場合にも使われます。

「それで思い出したけど、そういえばね」の意味になります。

Aさん
Have you prepared the presentation for the XYZ company?
訳)XYZ社へのプレゼン準備終わりましたか?
Bさん
That reminds me, I am supposed to give them a call today.
訳)そういえば、今日あそこに電話するんだった。

 

now that you mention it

“now that you mention it”は、文字通りには、「あなたがその件に触れたので」という意味です。

実際には、「その話のついでだけど」「その件でこんなこともあります」「言われてみれば」という程度のニュアンスになります。

Aさん
Did you hear that John left the company?
訳)ジョンさん会社辞めたって聞いた?
Bさん
Now that you mention it, he did seem a little down the other day.
訳)そう言われてみれば、この前何か落ち込んで見えたな。

 

用件の付け足し「そういえば」その他の英語表現

用件の付け足し「そういえば」その他の英語表現

さらに、硬めの言い方や、文語的なものを含めると「そういえば」の英単語は他にもいくつかあります。

言っておきたいことを切り出す・付け足す際に便利な4つの表現をご紹介します。

before I forget

“before I forget”は、文字通り「そうだ、忘れる前にね」の意味。

何か他に伝えておきたいことがあるときの前置きとして、「そういえば」としても使えます。

Aさん
Before I forget, can I ask you to print this out?
訳)そうだ忘れる前になんだけど、これ印刷しておいてくれますか?

 

incidentally

“incidentally”は、かなり硬めの表現で、「付随して言いますと」「ついでながら」の意味です。

個人的にはあまり聞くことのない言い回しです。

Aさん
Thank you all for your opinions. Incidentally, did you read my email about it?
訳)みなさんご意見ありがとう。ちなみに、その件に関する私のメールは読んでくれたかしら?

 

that aside

“that aside”は、”if you put the aside”の略で、「それは横に置いておいて」「そういえば、それとは別に」の意味になります。

Aさん
That aside, his presentation was marvelous.
訳)それはそれで、彼のプレゼンは素晴らしかったね。

 

With regard to

“with regard to”は、「~に関しては」の意味でフォーマルな言い回しです。

話の転換や切り出しとしても使われます。

同じ意味で、”in regard to” や”regarding”という形もとります。

Aさん
With regard to your request, we believe we can support that. 
訳)ご要望の件ですが、我々で支援させて頂ける内容と存じます。

まとめ

「そういえば」はコミュニケーションの潤滑油として、とても便利な言葉ですよね。

英語では、話題を変えるときと、会話に出てきたをトピックを発展させるときなどで使う表現が変わります。

また、同じ様な意味合いでも、いくつかバリエーションがあります。

微妙なニュアンスをキャッチして、表現の引き出しを増やしてみてはいかがでしょうか。