海藻といえば、昆布やわかめ、ひじき、もずく、青さなど、たくさんの種類があります。

お出汁をとったり、サラダや煮物、お味噌汁などの料理に使ったりしますが、海藻類はローカロリーでヘルシーな食材だといわれています。

さて、この海藻は英語でなんて言うのでしょうか?「海草」というものもありますが、両者の違いは何でしょうか?今回は海藻にまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。

 

「海藻」は英語で「seaweed」

海藻は英語で「seaweed」といいます。「海苔」は英語で「laver」とか「nori seaweed」でした。

日本人は前述のようにさまざまな種類の海藻を食べますが、外国人には海藻を食べる習慣がそれほどないため、海藻のひとつひとつに英語の名前がついているわけではないんですね。
「(sea)weed」は「雑草」なので「食べ物」のイメージがわかないかも知れません。

海藻を外国人に英語で説明する際は、画像を見せてあげる方が親切でしょう。

Aさん
What are you eating?
訳)何食べてるの?
Bさん
Seaweed salad.
訳)海藻サラダだよ
Aさん
What is that black stuff?
訳)その黒いのは何?
Bさん
It’s wakame seaweed.
訳)わかめだよ

 

海藻を分解できるのは日本人だけって本当?

2016年に発表された最新データでは、海藻に含まれる健康成分を体内に摂り込んで有効に利用できるのは、世界で日本人だけだと考えられているそうです。
これは、日本人が長きにわたり海藻を食するうちに、獲得した体質だと考えられています。
何でも日本人の腸には、海藻中の食物繊維を分解できる特殊な腸内細菌がいるそうで、この腸内細菌を持つのは日本人だけということなんですね。
海藻を分解する際にできる『短鎖脂肪酸』と呼ばれる健康成分には脂肪をつきにくくする働きがあるそうで、これが日本人の長寿に大きく貢献しているとされています。  

 

海藻と海草はどう違うの?

海藻と海草の違いのひとつは、繁殖方法の違いです。海草は英語で「sea grass」といいます。
海藻は「胞子」によって繁殖するのに対し、海草は陸上の植物と同じように花を咲かせ、種により繁殖します。また、陸上の植物は元々海藻であったものが進化によって陸上で生息するようになりましたが、海草は陸上から再び生息場所を海中にうつしたものです。
海藻も海草も海中で光合成をする点は共通しています。そのため、海藻も海草も、海中でも太陽の光が届く範囲の深さで生息しています。

水産庁

昆布って英語でなんて言う?やっぱり「seaweed」?

昆布

昆布は英語で「seaweed」とか「kelp」、または「kombu」といいます。昆布は出汁にかかせない食材であるため、他の海藻と比べて認知度が上がってきているようですが、実際には見たことがない人も多いため「Japanese seaweed」のように説明してあげると分かりやすいかも知れません。ちなみに「昆布飴」は英語で「kombu candy」といいます。

食感からすると「キャラメル」っぽいですけどね。

 

わかめって英語でなんて言う?まさかの「seaweed」?

わかめ

わかめは英語で「wakame seaweed」といいます。わかめも和食の、とくにお味噌汁に欠かせない食材であるため、認知度は上がってきています。「wakame seaweed」といえば分かる人も多いでしょう。「It’s a type of seaweed called wakame(わかめという海藻の一種です)」という説明も分かりやすいかも知れません。

お味噌汁を食べながら「これがわかめだよ」と教えてあげるのも良いですね。

 

ひじきって英語でなんて言う?やっぱり「seaweed」?

ひじきは英語で「hijiki」「hijiki seaweed」といいます。ひじきはヘルシー志向の人に人気の食材の為、かなり認知度が上がってきています。「hijiki」で伝わらない場合、他の海藻のように「hijiki seaweed」と説明すれば良いでしょう。


また、ひじきは2004年にイギリスの食品規格庁から「タバコより有害」という勧告が出されました。これは、ひじきに農薬や殺鼠剤に使われる無機ヒ素が含まれるためです。
ただ、日本人が摂取するひじきの量は1日約0.6gであるため(危険とされるひじきの摂取量は1日5g)これまで通りの食生活であれば全く問題ないというのが厚生労働省の見解です。

 

それでも無機ヒ素が気になる方は

問題ない量だといわれても、何だか気になるという人も少なからずいるでしょう。
ひじきの無機ヒ素を除去するには、「茹でこぼし」が効果的です。茹でこぼすことで約90%の無機ヒ素を除去することができます。これはすごいですね!
茹でこぼしの方法は、30分水に浸し、戻し水を捨てます。その後、お湯に入れ茹で、沸騰したらさらに5分間茹でてください。茹でたお湯を捨てて水洗いします。
茹でたお湯には無機ヒ素が溶け込んでいますから必ず捨てるようにしましょう。

 

もずくって英語でなんて言う?海藻だから「seaweed」?

もずくは英語で「mozuku seaweed」といいます。海藻類は全て名前の後に「seaweed」をつければOKと覚えておけば間違いないです。「mozuku seaweed」「wakame seaweed」「kombu seaweed」のような感じです。
ところでもずくは三杯酢で食べると本当に美味しい海藻ですよね。実は沖縄で初めてもずくを食べた、という人も少なくありません。というのも日本で消費されるもずくのうち、95%以上が沖縄のもずくで、その9割は養殖なんだそうですよ。今度もずくを食べる時にはぜひ産地を確認してみてくださいね。

 

もずくの効果がすごい!

もずくには、フコイダンとミネラルが豊富に含まれており、肌の保湿効果を高め、肌にハリが出る、しわがなくなる、といったうれしい効果が期待できます。
しかももずくは三杯酢など、酢と一緒に摂取するため、美容効果が倍増するんです。
酢の働きで代謝がアップし、脂肪や糖分の燃焼が促され、ダイエット効果も見込めます。
この他にも、ピロリ菌の抑制やがん予防などさまざまな効果が期待できますよ。

Aさん
What did you buy this time?
訳)今度は何を買い込んだの?
Bさん
They are mozuku seaweed.
訳)もずくだよ
Aさん
What now?
訳)今度は何なの?
Bさん
Don’t you know? Mozuku is very good for beauty. I’ve decided to eat it every morning starting tomorrow.
訳)知らないの?もずくはすっごく美容に良いんだから。明日から毎朝食べることにしたんだ
Aさん
Well, good luck.
訳)まあ、頑張って

 

まとめ

海藻を体内で分解できる特殊な腸内細菌が日本人の腸内に存在するなんて不思議ですよね。

きっと日本人だけでなく、その国の環境によって特有の体質が存在するのでしょう。まだまだ人間の体は解明されていない謎に包まれているんですね。興味深いです。

今回紹介した単語やフレーズは、ぜひ和食でも食べながら英会話でアウトプットしてみてください。海外の海藻料理の話も楽しいと思いますよ!

See you next time!