スコーンといえばアフタヌーンティーなどのティータイムに欠かせないお菓子ですよね。
外側はサックリ、中はしっとりで、口に入れるとホロッと崩れる食感がたまりません。
さてスコーンは英語で何て言うのでしょうか?そもそもスコーンって英語なんでしょうか?
今回はスコーンにまつわる単語やフレーズを色々紹介します。
スコーンの種類や正しい食べ方についてもくわしく解説しますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

スコーンとはどんなもの?

スコーンにはイギリス式スコーンとアメリカ式スコーンがあります。
イギリス式スコーンは、小麦粉、バター、ベーキングパウダー、牛乳やクリームで成形した生地を焼き上げて作るスコットランド発祥のシンプルなお菓子で、クロテッドクリームと呼ばれる濃厚なクリームとジャムで頂くのが一般的です。
一方アメリカ式スコーンは生地にチョコチップやナッツ類を加え、生地自体に甘みがあるため、そのまま何もつけずに食べられます。

Aさん
I love scones.
訳)私、スコーンが大好きなの
Bさん
Do you? I haven’t tried them before.
訳) そうなの?私、食べたことないんだ

 

Aさん
Then let’s go out to eat together sometime. I know a good place.
訳)じゃあ今度一緒に食べに行こうよ。良いお店知ってるのよ
Bさん
Sounds good.
訳) 良いね

 

クロテッドクリームとは?

クロテッドクリーム(clotted cream)は、脂肪分の高い牛乳を煮詰めて表面に固まった乳脂肪分を固めた、生クリームとバターのちょうど中間のようなもののことです。
クロテッドクリームが最初に作られた場所は諸説ありますが、イギリスのデボン州とコーンウォール州の酪農場で多く生産されていて、それぞれデボンシャー・クリーム、コーニッシュ・クリームという名前で名産品として販売されています。

 

日本で初めて再現したクロテッドクリーム

日本でも中沢乳業株式会社がクロテッドクリームを再現、製造しています。
スコーンにたっぷりつけて楽しむのはもちろん、パンに塗ったり料理やお菓子に使ったりして楽しむこともできます。
興味のある方、クロテッドクリームでスコーンを楽しんでみたい方は中沢乳業株式会社の公式ホームページをチェックしてみましょう。
参考:中沢乳業株式会社公式ホームページ

スコーンの食べ方は2種類ある?

スコーンの食べ方は2種類ある?

スコーンの正しい食べ方をご存知ですか。基本的にスコーンは手で割ってたべるものです。
そのままかぶりついたり、ナイフで切って食べるのはマナー違反になる恐れがあります。
食事で出されるパンのように小さくちぎって食べるのもスコーンの食べ方ではありません。
まずはスコーンを横半分に割るのですが、場所によってはボロボロに崩れてしまうので注意が必要です。
良い感じに焼けたスコーンには「オオカミの口」に喩えられる割れ目がありますから、そこから割ると上手に割れますよ。
その後、ひと口ふた口で食べられる大きさに割って食べるのが正しい食べ方です。
おいしければ良いじゃない、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、正しく食べた方がスコーンの食感や味をしっかり味わえますからぜひ一度お試しください。
ではスコーンの食べ方をくわしく紹介します。

 

スコーンの正しい(おいしい)食べ方

  1. スコーンをお皿にとる(手で取ってかまいません)
  2. スコーンを横半分に割る
  3. クロテッドクリームとジャムをたっぷり塗る
  4. スコーンにかぶりついたら、すかさず紅茶を飲む(猫舌の方はご注意ください)
  5. スコーン、クロテッドクリーム、ジャム、紅茶のハーモニーを楽しむ

ここまで読んで頂いた方は「2種類あるんじゃなかったの?」と思われたことでしょう。
実は2種類の食べ方とは「クロテッドクリームとジャムを塗る順番」が違うんです。

 

クリームが先のデヴォン式

デヴォン式はクロテッドクリームを先に塗って熱々のスコーンでクリームが溶けかけたところにジャムをのせて頂きます。
溶けたクリームがスコーンにしみ込んでしっとりとした食感が味わえるのが特徴で、日本ではしっとりした食感が好まれるため、デヴォン式で食べる方が多いかも知れません。

 

ジャムを先にのせるコーンウォール式

ジャムをスコーンに塗ってからクロテッドクリームをのせるのがコーンウォール式です。
この場合、クリームが口に入れてはじめて溶け出すため、濃厚なクリームをしっかり堪能できることと、クリームが溶けにくく食べやすい点が特徴といえるでしょう。
紅茶とのハーモニーを楽しむなら、コーンウォール式もぜひ試してみたいところです。

 

どちらのスタイルでもクロテッドクリームをたっぷり塗った方がおいしいです。
スコーンにたっぷりのクロテッドクリームとジャムをつけて楽しむ習慣をクリームティーと呼ぶほどですから、クロテッドクリームの風味をしっかり楽しみましょう。
せっかくですから両方のスタイルを試して、食感や味わいの違いを楽しまれてはいかがでしょうか。
どちらのスタイルの場合でも、スコーン、クロテッドクリーム、ジャム、紅茶のハーモニーを楽しむことは変わりません。
スコーンは口の中がパサパサになる、と思っている方はぜひ本格的な食べ方を試してっ見ましょう。

Aさん
Let’s see, when I put a scone in my mouth, I drink tea to follow.
訳)ええと、スコーンを口に入れたらすかさず紅茶を流し込む、と。
Bさん
It’s hot, so be careful when you drink it.
訳) 熱いから気をつけて飲んだ方が良いよ

 

スコーンの英語のつづりは?

スコーンの英語のつづりは?

スコーンは英語で「scone」です。
発音はアメリカの発音記号では「skóʊn」なので「スコゥン」という感じですが、イギリス英語の発音記号が「skˈɔn」であるため、「スコン」となります。
とくにスコーンの発祥であるスコットランドでは「スコーン」では通じないこともあるようなので注意しましょう。

 

スラングで「scone」とは何のこと?

「scone」を使ったスラングはほとんどありませんが「go someone scone-hot」というフレーズが「(人)をきつく叱る」とか「(人を)ひどく責める」という意味でオーストラリアのスラングとして紹介されていました。例文を見てみましょう。

Bob did a bad thing, so his mother went (for) him scone-hot.

この英文は、「ボブは悪い事をしたので母親は彼をきつく叱った」という意味になります。

 

スコーンはどこの国のお菓子?

スコーンはどこの国のお菓子?

スコーンはスコットランド発祥のお菓子ですが、イギリス全土、アメリカでも食べられており、日本でもアフタヌーンティーの人気とともによく食べられるようになっています。
またスターバックス人気によってアメリカ式の三角スコーンが浸透したことも、日本でスコーンが食べられるようになった理由のひとつといえるでしょう。
イギリス式スコーンもアメリカ式スコーンもそれぞれおいしいですからその日の気分に合わせて楽しみたいですね。

 

チョコレートチャンクスコーンって英語でなんて言う?

スコーンの中にチョコレートがチャンク(塊)(chunk)で入っているチョコレートチャンクスコーンは英語で「Chocolate Chunk Scones」といいます。スタバでも定番ですよね。チョコレートチャンクスコーンはアメリカ式スコーンなので何もつけずにそのまま頂きます。Chocolate chunkはクッキーに入れればChocolate chunk cookieで、こちらも子供から大人まで幅広く人気のあるお菓子です。

アフタヌーンティーではスコーン以外にケーキも食べられますよね。過去の記事でケーキにまつわる単語やフレーズを紹介していますので、ぜひそちらも併せて読んでみてくださいね。

まとめ

今回はスコーンにまつわる単語やフレーズを色々紹介しました。
あまり知られていないスコーンの食べ方やマナーなども、今度アフタヌーンティーを楽しむ機会があればぜひ役立ててくださいね。
和食にルールがあるのと同じで、海外の食べ物にもルールがあるものは少なくありません。
今後そのような情報についてもどんどん紹介していきますので楽しみにしていてください。
See you next time!