接続語であり、今までの内容をまとめたい時に使えるのが「つまり」という表現ですよね。自分が言ったことを自分でまとめて相手にわかりやすいようにすることもあれば、相手が言ったことを自分なりにまとめて確認する時などにも使えます。また、日常生活でカジュアルに使える口語もあれば、ビジネスシーンで使う少しフォーマルな表現もあります。これらの違いを意識して、適切な場で使えるようにしていきましょう!
I mean~.
英語慣れしている方は、このI mean~.を頻繁に使うのではないでしょうか。言いやすいですし、カジュアルなので口語で言うのにぴったりです。ネイティブもよく言うので、その真似をすると自然と口から出てきますね。
まだ英語がペラペラでない時には、ちょっと言葉に詰まった時に、言い換えてわかりやすく説明し直す場面などにも使います。前に発言したことについて強調する意味もありますし、補足を言うこともできるので結構用途は広いです。
I’m not good at presentation. I mean, it’s not for me.
訳)プレゼンが得意じゃないんだ。つまり、僕には向いてないんだよ。
前に言ったことを間違えて、訂正する時に使うと以下のようになります。
I went to the new cafe last week. I mean, last month.
訳)先週新しくできたカフェに行ってきたよ。あ、先週じゃなくて先月だ。/small>
ここで「つまり」という訳しかできないとちょっと違和感がある文章になってしまうので、先週なのか先月なのかどっち!?と混乱してしまうかもしれませんね。そうならないようきちんと使用用途を覚えておきましょう。
i.e.
英語が得意な方にはぜひこちらをご紹介したかった!「つまり」という英語表現でi.e.というものを見たことがありますか?文書などで見られる略語なのですが、初めて見たという方はぜひ覚えていってください。
She finally arrived in Edinburgh, i.e. Scotland.
訳)彼女はついにエディンバラ、つまりスコットランドに到着した。
これは何の略なのか気になるものですが、英語でもとの形を紐解こうとしても答えには辿り着きません。もともとラテン語の「id est」の略語だからです。読み方にも注意が必要で、「アイ・イー」と発音してしまいそうなのですが、実は「that is(つまり)」と言い換えるんです!知らずにネイティブがそう発音したら、「あれ?今間違えた?」となりそうですよね。これも学校では教えてくれない英語です。
You mean~?
相手が言ったことを確認する目的で「つまり」を使うなら、I mean~. ではなくYou mean~?です。あなたが意味しているのはこういうこと?と質問してその解釈が正しいのかを聞き返すという方法ですね。直訳は「あなたは~ということを意味していますか?」ですが、それでもリーディングをしている時に出てきたら理解はできそうなくらいの内容です。カジュアルな口語的な言い回しなので、友人同士などで使えます。
You mean you are going to leave here?
訳)つまりそれって、君がここを離れるってこと?
So 〜
カジュアルに相手の言っていることをまとめる単語ならまだあります。So~.もよく使われ、短い単語であるから使いやすいです。「つまり、~ってことだよね?」と相手の言ったことを確認します。You mean~?と同じ意味ですね。
ちょっと言葉を加えて、「So you are saying〜?(つまり〜と言いたいんだね?)」なんて表現もよく使われます。
So, you are saying Mike likes Mary?
訳)つまり、マイクはメアリーのことが好きってこと?
Let me summarize 〜.
プレゼンや議論の場などで「つまり」という表現を使いたいなら、Let me summarize 〜.という表現が適切です。ここまで話したことをまとめて結論を述べる時に使えるので、リーダーなどからよく聞かれます。
Let me summarize what we discussed.
訳)では、議論したことをまとめさせていただきます。
日本語では「つまり」というよりは、「まとめさせていただきますと」のような訳が自然ですかね。Let me~.は「私に~させてください」という意味なので、他の表現でも使えます。
in short
「要するに」と少しフォーマルな場で使えるのがin shortです。訳は「つまり」でも構いませんが、どちらかというと会議の中で使われたり、書き言葉として出てくるので口語ではあまり言いません。
In short, we need to change our idea.
訳)要するに、私たちの考えを変えなければならないということです。
なぜshortという言葉が入っているのかを考えてみると、「短い言葉で言うと」という意味ですからまとめに入っていることにつながることがわかりますね。「簡潔にまとめると」のような意味合いです。
「in short」は直訳すると「短い言葉でいうと」という意味で、「要するに」という日本語訳が一番的確でしょう。会議や文書などで用いられる、どちらかというとフォーマルな言葉です。ちなみに例文の「demand」は「需要」という意味ですよ。
The point is~.
これも英語慣れしている方にとっては良く耳にする言葉ですかね。直訳すれば「ポイントは~です」になります。日本語でもポイントは重要なところという意味で使われますので、「要点としては」という訳がぴったりかなと思います。
The point is that you have to do your homework today.
訳)つまりだ、大事なのは君は今日宿題をしなければならないということなんだよ。
isの後ろからは新しい文章を主語+動詞と続けていくことができるので、その堺を明確にしたいならthatをつけて文章をつなげてもいいですよ。
In other words~.
こちらもよく聞く表現です。「他の言葉で言い換えれば」という直訳ですから、「つまり」という訳になることは明確ですね。SNSなどでは省略してIOWと表現されることがあるので、なんだこれと思ったらこちらを思い出してみてください。知らないと何等かの組織のように思えるような感じでもありますね・・・。
Today, I was so busy. In other words, I didn’t make any dishes.
訳)今日はとても急がしかったんだ。つまり、何の料理も用意できてない。
まとめ
日本語では「つまり」は口語でも文語でも使えますが、英語ではそうはいかないことがわかりましたね。また、たくさんの言い回しがあったので、それぞれ自分が言いやすい、覚えやすいものを使ってみましょう。慣れてきたらその数を増やして実践を繰り返すことで、口癖のように口をついて自然に出て来るようにもなります。ライティングの英語の試験などを控えている場合にはフォーマルな表現も覚えておかなければいけないので、いくつかピックアップして今しっかりと覚えておきましょう!