この「ことわざ」、「英語」で何と言う?シリーズ、今回は、「今日・明日・昨日」のつく「ことわざ」を英語に翻訳してみました。
「今日・明日・昨日」は、それぞれ英語で、昨日は「yesterday」、今日は「today」、明日は「tomorrow」といいます。時間の経過を表す言葉で、昨日は今日の前日で、明日は今日の次の日、昨日の前日は、一昨日(おととい)です。「明日」という語には、時間の経過のみならず、希望的観測を含むニュアンスもあるため、「明日があるさ」と未来に向けての前向きな言葉に使われることもあります。
そんな「今日・明日・昨日」のつく「ことわざ」を今回は4つ選んで英語に訳しました。
1.明日は明日の風が吹く
「明日は明日の風が吹く」とは、先のことを案じても始まらないので、成り行きに任せて生きるのがよいという意味の「ことわざ」です。明日のことを考えて今日をうじうじ過ごすよりも、1日1日に目を向けて生きようという意味でもあります。
英語では
「Tomorrow is another day」
と翻訳することができます。
これは、明日は、今日とは別の日、という意味で、「風と共に去りぬ」の最後のシーンの台詞にもあるそうです。
”another”は「別の」という意味です。
2.明日の事を言えば鬼が笑う
予測できない明日のことを話すと、鬼でさえせせら笑うことから「明日の事を言えば鬼が笑う」は、未来のことは誰も前もって知ることはできないという意味の「ことわざ」です。
「笑う」という言葉はポジティブな意味でつかわれることがほとんどですが、ここでは「あざ笑う」といったネガティブな意味でつかわれています。
英語では
「Demons laugh when you talk about tomorrow.」
と翻訳することができます。
”Demons”は鬼の意味です。
また、ほかにも
「Fools set far trysts.」
と「愚か者は、遠い先の会合の約束をする」といった同じ意味をもった英文があります。
”Fools”は「愚か者」、”trysts”は「会合の約束、あいびき」という意味です。”far trysts”で「遠い先の会合の約束」という意味で、”set”は「設定する」という意味です。
3.明日の百より今日の五十
「明日の百より今日の五十」は、あとで多くくれるという口約束よりも、少なくても良いから、今実際に受け取るほうが良いことを例えた「ことわざ」です。
例え明日になれば百もらえると約束しても、明日のことなど分からないのだから、半分でも今日のうちにもらえたほうが確実ですよね。そのため、未来などどうなるかわからないのだから、わずかでも現実に得られるもののほうがよいという意味も含まれています。
英語では
「Fifty today is better than one hundred tomorrow.」
と翻訳することができます。
また、英語では
「Better an egg today than a hen tomorrow.」
と翻訳することもできます。
”a hen ”は「鶏1羽」の意味です。
4.昨日の友は今日の怨(あだ)
昨日まで友人として親しくしていた者が、今日は敵となって向かってくるかもしれません。「昨日の友は今日の怨」は、人の心は変わりやすく確かではないということを例えた「ことわざ」です。
似た意味を持つ「ことわざ」に「昨日の敵は今日の友」があります。昨日まで敵だったものが、今日にも友になるかもしれない。人間の心はなんとも移ろいやすいものです。
英語では
「Yesterday’s friend is today’s enemy.」
と翻訳することができます。
まとめ
今回は、「今日・明日・昨日」のつく言葉にまつわる「ことわざ」をまとめてみました。
「今日・明日・昨日」は日時を現す言葉なだけに、今回ご紹介した「ことわざ」は不確定な未来に向けた教訓が込められていましたね。昨日よりも今日、今日よりも明日と毎日を送る中で、少しずつ英語を学んでいきましょう!
今後も様々な「ことわざ」や「名言」を翻訳していきますので、お楽しみに!