今回は、時間を英語でどう言うかについて解説していきますよ!時間は簡単な数字で言うことができますが、実はネイティブはもっと違った表現を使うことがあります。特にイギリスだと、いわゆるわかりやすい表現のみで時間を伝えることばかりでもないので、覚えておかないと自分から時間を聞いておいて、相手が何と言ったかわからないなんてこともあります。では、基本的な時間の表し方と、学校では習わない表現について見ていきましょう!

「〇時ちょうど」はo’clock

1時ぴったりである場合、英語ではone o’clockと言います。会話の中では省略されることもありますが、これは学校でもならったメジャーな表現ですよね。日本語で表現するならば、「〇時ぴったり」や「〇時きっかり」、「〇時ちょうど」などに当たるでしょう。

同じ意味を表す表現で、かつ学校で習わないのがon the dotというイディオムです。こちらもo’clockと同じ意味ですが、日常会話でカジュアルに使われる表現ですので覚えておくことをおすすめします。

「◯時◯分」は数字を読むだけ

「◯時◯分」は数字を読むだけ

時間と分とを分けて言いたい時は、時間と分の数字を並べて読むだけで良いのでしたね。例えば10時20分ならten twentyです。

ちなみに、1:05のように表記にゼロがある場合、読む時にはone oh fiveと、ゼロをohと言います。また、45分と言いたい時にはforty-fiveのように、十の位と一の位の間にハイフンが入ることを思い出しておきましょう。言う時には気にしないで良いですが、書く時にハイフンがないと正確とは言えません。

「〇分過ぎた」のpast

時間を表す時、時間と分とを別々で数字で言うだけではありません。中には、Pastを使って表現することもあります。例えば、2時10分ならten past twoと言います。これは、「2時から10分過ぎた」という直訳となります。

慣れていないとどうしてそんな遠回しな言い方をするのと思いそうですが、英語圏では結構当たり前に使われることがありますよ?慣れないと一瞬考えてしまいそうなので、ここで何度か自分が言う側に立って練習してみましょう。

「〇時まで〇分前」と言う時のto

「〇時まで〇分前」と言う時のto

先ほどのPastの反対表現に、Toがあります。例えば8時55分ならfive to nineと表現し、「9時まであと5分」というように言います。

PastとTo、どちらを使うかは30分を過ぎたか過ぎていないかによります。30分を過ぎたらTo、過ぎていないならPastを使います。厳密には決まっていませんが、しかし実際に使うとなるときっちりとした時間に近いほどこれらの表現が使いやすくなりますね。

30分はhalf

例えば5時30分の場合、学校で習った表現だと一般的なのはfive thirtyですよね。しかし、ネイティブならhalf past fiveと言うでしょう。

どちらも間違いではありませんが、「半分」という意味のhalfを使うのはいかにもネイティブらしいです。先ほど習ったPastと組み合わせて使ってみてくださいね。非常に良く聞く時刻の表し方です。

15分と45分は quarter

15分と45分は quarter

先ほど30分はHalfを使うと説明しましたが、15分という刻みではQuarterを使います。4分の1という意味ですね。時計を見てみれば、1時間のうちの4分の1だからです。

ですから、2時15分ならtwo fifteenと言うこともできますが、quarter past twoと言うこともあります。このQuarterを使った表現はどちらかというとイギリス的です。

そして同じように45分もQuarterを使います。9時45分ならquarter to tenのようじ、「10時まで15分」と表現するのです。45分だと30分を過ぎているので、PastではなくToの方を使うことに注意しましょう。

時刻に関する英語表現

時刻に関する英語表現

時間をどのように言うのかはわかりましたね!では、ここからは英語で時間に関する表現をいくつか見ていきましょう。日常会話でも使われるものからご紹介していくので、耳にすることがあればすぐに理解できるよういなりますよ?自分でも使えるように意味を確認しておきましょう。

Time flies

こちらはご存知の方も多い表現です。日本的なことわざに当てはめると「光陰矢の如し」ですね。つまり、時間はあっという間に過ぎていくと言いたい時に使えるものです。

英語では「時間は飛ぶ」と表現するのが面白いですね。

Aさん
You know, I always think time flies when I’m painting.
訳)絵を描いてる時って、いつも時間があっという間に過ぎていくって感じるんだよね

around the clock

「時計を回る」という意味ですが、こちらは「休みなしで」という意味です。もっとわかりやすい訳にするならば、「24時間ぶっ通しで」でしょうか。時計の針がぐるぐると回ってもなお仕事などをやり続けるという時に使います。

仕事に関してはあまり使いたくない表現ですが、働き者の日本人なら使う場面は残念ながら多そうですね。

Aさん
New year’s eve, I worked around the clock.
訳)大晦日は24時間ぶっ通しで働いたよ

It’s high time

high timeとは、「ころあい」や「潮時」という意味です。「時間が高い」と直訳してしまうと、言われても意味が取れないのでこれは覚えておかなければいけませんね。

文章として使うなら、It’s high timeの後にまた主語と動詞から始まる新しい文章をくっつけるだけでOKなので簡単ですよ!「もう○○しても良いころだ」などと訳します。

Aさん
It’s high time you go to bed!
訳)もう寝る時間だよ!

at the last minute

こちらは「ギリギリで」とか、「土壇場で」という意味です。直訳が「最後の1分で」なので、これは知らなくてもシチュエーションがわかれば意味が取れる表現となっています。

Aさん
I arrived at the airport at the last minute.
訳)ギリギリのところで空港に着いた

まとめ

さてさて、時間を表す英語表現、学校で習った単純なもの以外にも、ネイティブが使う別の表現があることがわかりましたよね。どちらが正しいというわけではなくて、こういう言い方もあるんだよと知っておくとリスニングが楽になります。特にPastやToを使った時間の表し方は、リスニングで出て来ると一瞬考えてしまうので点数を落とす原因になります。しっかりと練習してきちんと慣れておくことが大事です。