「食感」というと、どんなものをイメージしますか?ポテトチップスを食べる時の「パリパリ」や、生菓子を口に入れた時の「ねっとり、しっとり」した感じでしょうか。
またはそばをすする時のなめらかな喉越しをイメージされる方もいるでしょう。このように様々な食感を楽しむことは食事をより美味しく感じさせてくれますよね。
さて、この食感、英語ではどのように表現するのでしょうか。今回は「食感」にまつわる単語やフレーズをいろいろ紹介します。
「食感」って英語でなんて言う?
「食感」は英語で「texture(テクスチャ)」といい、「五感」の「触感」に含まれます。
五感とは、人や動物が外の世界を感知するための感覚機能のことです。
食事の際は、五感で楽しむのが良いとされており、五感で楽しむことでより食事の美味しさが感じられるようになるのだそうです。
確かに食事の際の雰囲気、誰と食事をするか、楽しい時間を過ごせるかどうか、お店であればスタッフの方の対応など全てが食事のおいしさにつながってきます。
家族揃って楽しく食卓を囲むことは、早食いや偏食を防ぐ効果があり、疲れを癒したり、情緒面においても良い影響があるそうですよ。
五感とは具体的にどのようなものをいうのでしょうか。
食事の際の五感での楽しみ方
(eye) sight
視覚 |
その場所の雰囲気、装飾品、食器や料理の盛り付けなど、食事の際に目に入るもの全てを楽しむ |
hearing
聴覚 |
食卓などで、調理の際に聞こえる焼いたり揚げたりする音や、食べる際のサクサク、パリパリという音、BGMなどを楽しむ。
また食事の際の会話も楽しみの一つ。 |
olfaction
嗅覚 |
美味しそうな匂い、新鮮な素材の香りを楽しむ。 |
taste
味覚 |
五味(甘い、辛い、酸っぱい、苦い、しょっぱい)にとどまらず、甘酸っぱさや渋みなど、料理の味を楽しむ。 |
tactile
触覚(食感) |
硬さや食感など、食べる際に感じる歯触りや歯ごたえなどを楽しむ。 |
参考資料:福岡市健康サポートセンター「五感で食べる」
「五感」って英語でなんて言う?
食事は五感で楽しむもの。五感は英語では「the five senses」といい、具体的に「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚(食感)」のことを指します。
そういえば昔「the sixth sense」というミステリー映画がありましたね。あれは「第六感」と呼ばれるもので、「五感」を超える「直感」や「霊感」などの「五感では表せない力」のことを指します。
「もちもち」って英語でどう表現する?
もちもちの食感、といえばお餅でしょうか。パンやうどん、それから生麩なども「もちもち」という表現になりますね。
「もちもち」を英語で表現するなら「chewy」という単語を使います。
生麩のように「もちもち」だけを表現するなら「chewy」だけで良いですが、例えばパンとお餅が同じ「もちもち」かというと何だか違和感を覚えるのではないでしょうか。そんな時はほかの表現で補足してあげるとイメージが伝わりやすいです。
例えばお餅なら「もちもち」していて「くっつく」イメージですから「chewy」と「sticky」を使えば、よりお餅の食感を表現できますね。
They’re Isobe-maki. Wanna try some? They taste good.
訳)磯辺巻きだよ。食べてみる?おいしいよ
Wow, it’s chewy and sticky.
訳)わあ、もちもちしてるね
パンの「外はパリパリ、中はもちもち」はどう表現する?
「外はパリパリで中はもちもち」というような表現はよく使われます。これを英語で表現する場合、どう言えば良いでしょうか。会話形式で確認してみましょう。
Is this bread from a new bakery?
訳)これって新しくできたパン屋さんのパン?
Yes. Crispy on the outside and chewy on the inside, it’s delicious.
訳)そうだよ。外はパリパリ、中はもちもちでおいしいよね
「ネバネバしてる」って英語でなんて言う?
納豆やオクラなど、ネバネバしたものって美味しいですよね。このネバネバした食感を英語で表現するには先程の「くっつく」で使った「sticky」を使います。
Natto is sticky and hard to eat, isn’t it?
訳)納豆ってネバネバして食べにくいよね
But it’s very tasty.
訳)でも美味しいよ
「サクサク」って英語でどう表現する?
クッキーやパイなどのほろほろと崩れる感じの「サクサク」は「flaky」を使って表現します。パイでいえば層がはがれていく感じですね。
パンなどのサクサク、パリパリした感じは「crispy」や「crusty」で表現できます。
「しっとり」は英語でどう言う?
ケーキやカステラなど、しっとりとして水分が多い感じのものを表現するには「moist」を使うと良いでしょう。
お菓子だけでなく、例えばチキンブレスト(鶏むね肉)のようなしっとり感を表すのにも「moist」が使えます。
逆にパサパサしていれば「dry」を使って表現できますよ。
「シャキシャキ」「カリカリ」「ぷるぷる」などの英語表現
他にも食感を表す表現はたくさんあります。表にまとめてみますので覚えておきましょう。表現の幅が広がりますし、言いたいことが伝わりやすいです。
◆シャキシャキ◆
野菜や果物などの「新鮮でシャキシャキ」したものを表現する場合は「crisp」を使って表現します。「crisp apple(シャキシャキしたりんご)」といった感じです。
また「crispy」も「シャキシャキした」という意味で使うことができます。
「crisp」と「crispy」はどう使い分ける?
二つの単語はどちらも「サクサク」したものや「シャキシャキ」したものを表します。
「crisp」と「crispy」の使い分けは、「crisp」はより広い意味で使える単語であり、「crispy」は乾燥しているものに使います。
そのため、りんごのように乾燥していないものは「crisp」を使い、「biscuit」など乾燥しているものについては「crisp」と「crispy」のどちらを使っても表現できます。
◆カリカリ◆
おせんべいやかりんとうなど、カリカリしたものを表すには「crunchy」を使います。
先程の「crispy」も「カリカリ」したものを表現できますが、「crunchy」はより歯ごたえのあるものを表すのに適しています。「バリバリ」や「ボリボリ」を表すのにも「crunchy」が使えますよ。
◆ぷるぷる◆
「ぷるぷる」といえばプリンやゼリー、タピオカ、わらび餅などでしょうか。「ぷるぷる」を英語で表現するなら「jiggly」を使います。
そういえばポケモンのキャラクター「プリン」の英語名も「Jigglypuff(ジグリーパフ)」というんですよ。
まとめ
食感を表す単語は本当にたくさんあり、ここでは紹介しきれませんでしたが、表現方法をたくさん知っているほど微妙なニュアンスを伝えられますから、是非覚えておきたいですね。
食感は人によって感じ方も異なりますから、その違いも面白いもの。早食いも避けられますから、食事の際はそのようなことを考えたり話したりするのも良いかも知れません。
今回紹介した単語やフレーズも、英語で会話する際に役立てて下さいね。Have fun!