世界のことや数字、数学、化学に関わる知識は世界共通ですが、日本語で学習すると英語で何て言うのか分からなくなりがちです。

たとえば宇宙や惑星に関する知識も世界共通ですが、「地球」=「earth」以外に言葉が出てこない……という方も少なくないでしょう。
また「地球」の英語は「earth」だけではなく、シーンに応じて表現を使い分けなければなりません。

そこで今回は英語で「地球」はどのように表現するのかを解説したうえで、太陽系の惑星や地球に関連する英語を紹介します。

意外に知らない単語・フレーズがたくさん出てくるので、ぜひ最後までご覧ください。

「地球」は3パターンの英語がある

「地球」の英語は「Earth」というのは基本中の基本ですね。学校で習ったのを覚えている方が多いでしょう。

しかし「Earth」以外にも「the earth」「the Earth」と表記されているのを見たことがある方もいるでしょう。
日本人からすると冠詞の「the」の有無や大文字・小文字はあまり気にしなくてもいいように思えるかもしれませんが、これらには明確な違いがあります。

そこで同じ「地球」を表現する「Earth」「the earth」「the Earth」のそれぞれの違いを解説していきます。

the earth / the Earth

「the earth」「the Earth」など冠詞の「the」をつけて「地球」を表現する場合、地球を視点にしているのがポイントです。

地球視点で表現していることになるので、「“母なる”地球」「“我々が住んでいる“地球」といったニュアンスになります。

またearthは「土」「大地」を表現する言葉のため、「the earth」「the Earth」となっても惑星として「地球」そのものを言い表せるわけではないのです。

「the earth」「the Earth」は「地球」と日本語で訳されていることが多いですが、本来の意味としては以下の通りです。

・the earth:我々が住む大地
・the Earth:我々が住む惑星

人が住んでいる=地球と解釈できるので「地球」と訳されているケースが多いですが、惑星としての「地球」ではないので注意しましょう。

Earth

宇宙を視点として「地球」を表現する場合は「Earth」が使われます。

 

たとえば「宇宙の中にある地球という惑星」を表現するときは、冠詞を付けずに「Earth」となるのです。

地球を視点としている場合は冠詞の「the」をつける、宇宙から見て惑星として地球を表現する場合は冠詞を付けないと区別しておきましょう。

太陽系の惑星や恒星は英語で?

太陽系の惑星や恒星は英語で?

「地球」は3種類の英語で表現できるのがわかりましたね。

ではさらに深堀りして、太陽系の惑星は英語で何と言うのか解説します。

太陽系の惑星の英語

「太陽系」とは、太陽を中心に、太陽の重力によって周りを公転している惑星のことです。

太陽系の惑星は全部で8種類あり「水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星」で構成されていますよ。
太陽に最も近いのが水星で、金星、地球……海王星の順に太陽から遠ざかっていきます。

太陽系の惑星の英語は、ギリシャ神話に登場する神に由来しています。

日本語 由来 英語名
水星 Mercuriusという神が由来 Mercury
金星 Venusという女神が由来 Venus
地球 英語のeortheが由来

「乾いた土」「土」という意味

Earth
火星 marsという神が由来 Mars
木星 Jupiterという神が由来 Jupiter
土星 Saturnusという神が由来 Saturn
天王星 Ouranosという神が由来 Uranus
海王星 Neptunusという神が由来 Neptune

惑星の名前は頭文字をすべて大文字にしましょう。
固有名詞のため、大文字にするのが正しい表記なのです。

「地球」に関連する英語

「地球」に関連する英語

ここでは「地球」に関連する英語を解説します。

「地球温暖化」「再生可能エネルギー」などニュースでよく見る英語も出てきますよ。

地球にやさしい / 環境にやさしい

地球温暖化の問題が深刻化しており、「エコ」「地球・環境にやさしい」などの言葉をよく耳にします。

「エコ」は英語でもecoですが、「地球にやさしい」「環境にやさしい」はecoを使って「eco-friendly」と言います。

friendlyは「友好的な」という意味もありますが、この場合は「~にやさしい、~に配慮した」となります。そのため「eco-friendly」で「地球にやさしい」「環境にやさしい」という意味になるのです。

・eco-friendly car:環境にやさしい車
・eco-friendly bottle:環境にやさしいボトル
・eco-friendly straw:環境にやさしいストロー

Aさん
This car is very eco-friendly.
この車は地球にとてもやさしい。

地球温暖化

地球温暖化は英語で「global warming」と言います。
globalが「地球全体の」「全体的な」「世界的な」という意味の形容詞で、warmingは「暖かい」という意味のwarmを現在分詞形にしたものです。

Aさん
I think we should do something to stop global warming.
わたしは、地球温暖化を止めるために何かをするべきだと思います。

環境問題

地球温暖化も環境問題の一つですが、現在世界ではさまざまな「環境問題」に直面しているでしょう。

「環境問題」は英語で「environmental issue」です。

environmentalは形容詞で「環境の」、issueは名詞で「問題」という意味があるので、そのまま繋げて「environmental issue=環境問題」となりますよ。

Aさん
I’d like to tackle environmental issue.
わたしは環境問題に取り組みたいです。

再生可能エネルギー

太陽光や風力、地熱といった地球資源を使い、なおかつ二酸化炭素を発生させないエネルギーのことを「再生可能エネルギー」と言いますよね。

自宅に太陽光パネルを設置するのが身近な再生可能エネルギーでしょう。

「再生可能エネルギー」は英語で「renewable energy」と言います。
renewableは「継続できる」「再生可能な」という意味の形容詞、energyは「エネルギー」「気力」「活動力」などの意味がある名詞です。

Aさん
We should use more renewable energy.
わたしたちはもっと再生可能エネルギーを使うべきです。

 

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「地球」に関する英語について解説しました。

「地球」を表現する「Earth」「the earth」「the Earth」は言葉によって違いがあります。まずは地球を視点としている場合は冠詞をつける、宇宙を視点としている場合は冠詞をつけないという点に気を付けて使い分けてみてください。

地球という存在は世界共通ですが、英語で表現するとなると意外とむずかしいものの一つです。

ぜひ今回の記事を参考に「地球」に関連する英語を覚えてみてくださいね。