あなたは英語で「連携」を表現できますか?

もしできるなら、その「連携」は使い方が間違っているかもしれません。

一概に「連携」とはいっても、使うシーンによってくっつける英語が変わってくることがあります。

ぜひこちらの記事を参考に、「連携」に関して学んでいきましょう。

「連携」を英語にすると?

「連携」を英語にすると下記4つのような表現が当てはまります。

  • alignment(ビジネス・政治活動等の連携)
  • cooperation(連携・協力・協調・提携)
  • linkage(連携・つながり)
  • tie(連携・つながり絆)

それぞれ使うシーンは異なる「連携」なので、一つ一つ使い方と適切なシーンを紹介していきます。

alignment(ビジネス・政治活動等の連携)

“alignment”には、ビジネスシーンで使われるような「連携」という意味があります。

業務的な連携や支援、言い方を少し変えると「同盟」という訳し方も可能です。

また、「協力」という意味もあり、ビジネス的な協力を持ちかける際などにも役立ちます。

“alignment”を使った例文

Aさん
I guess “Business alignment” can help increase a member’s ability to self-direct.

訳)ビジネスの連携はメンバーの能力アップに役立つと思う。

cooperation(連携・協力・協調・提携)

“cooperation”には、主に「協力」という意味が強く込められています。

元々は動詞の”cooperate(協力する)”の名詞形なので、連携とは言っても助けを求めるニュアンスが適切です。

“cooperation”を使った例文

Aさん
To achieve this project, we need more everyone’s cooperation.

訳)このプロジェクトを達成するためには、みんなの連携(協力)が必要です。

linkage(連携・つながり)

“linkage”は、”link”の名詞形となり「繋がり」という意味を強く持つ単語です。

この単語も「連携」という訳し方ができますが、使うシーンは日本語で言うところの「リンクする」に近いイメージといえます。

また、”linkage between A and B”で「AとBの繋がり」という表現もできるので覚えておきましょう。

“linkage”を使った例文

Aさん
We’re going to study “Linkages between population growth and decrease” in the next class.

訳)次の授業では「人口増加と減少の繋がり」について学ぶよ。

tie(連携・つながり絆)

“tie”には、「紐を結ぶ」という意味が強く込められています。

別の訳し方をすると「絆」とも訳すことができますが、何かとの「連携」という訳し方もできる単語です。

数ある単語の中でも場面と使い方によって全然訳し方が変わる単語なので、ちょっと変わった一例を紹介します。

“tie”を使った例文

Aさん
His record tied the world record.

訳)彼の記録は世界記録に並んだ。

“tie”はいわゆる「連携」よりも、上記のような「スポーツの記録でタイになった」のような場面で使われることが多いです。

データを連携すると英語で言えますか?

データを連携すると英語で言えますか?

スマホ時代になり、個人でもデータを連携することが多くなった昨今です。

皆さんは「データを連携する」と英語で言えますか?

ここからは「データを連携する」という英語表現を3つ紹介していきます。

“Link the data”

“Link the data”は、英文の一部を切り取った表現といえます。

外国人に向かって”Hey, link the data.”といった場合、仲のいい友達であれば冗談に聞こえるかもしれませんが、ジネスシーンや知り合い程度の人に使うと偉そうに聞こえてしまうので注意です。

お客さんにデータ連携を促す場合

Bさん
I’m not sure why my phone is not working.

訳)なんでこのスマホが動かないのかわからないんですよね。

Aさん
You might have to link the data first. Please try it.

訳)恐らく先にデータの連携が必要だと思います。やって見て下さい。

“Data linkage”

“Data linkage”は、単体でも使うことができる英語表現です。

日本語に訳すと「データ連携」という複合語と同一の使い方が出来ます。

「データ連携」を自然に使った英文

Aさん
Data linkage is too hard for me. Can you do this?

訳)データ連携は難しすぎる。代わりにやってくれない?

“Data cooperation”

“Data cooperation”は、”cooperation(連携・協力)”を複合した英語表現となります。

直接的にこの表現を使うシーンはあまり見受けられませんが、これでも伝わるよという英語として覚えておくと良いでしょう。

“data cooperation”を使った例文

Aさん
Can you try to do data cooperation right now?

訳)データ連携今試せない?

連携に関連する英語表現

連携に関連する英語表現

ここからは「連携」を使った英語表現を2つ紹介していきます。

  • 外部連携
  • 地域連携

どちらもビジネスシーンや勉強などに役立つ表現なので、ここでしっかりと身につけていきましょう。

「外部連携」は”External Linkage”

「外部連携」を英語で表現する場合は、”External Linkage”と訳すのがおすすめです。

“External”には「外」という意味があり、「連携」を意味する”Linkage”と複合することで生まれた表現といえます。

類似表現で”External  collaboration”もあるので、どちらを使っても英語としては伝わるようです。

“External Linkage”を使った例文

Aさん
How do you solve this problem?

訳)どうやってこの問題解決する?

Bさん
Well..I assume that uninstalling all “External Linkage IPs” would help this issue.

訳)うーん、この「外部連携されたIP」を全部アンインストールするのが良いと思う。 

「地域連携」は”Regional Cooperation”

「地域連係」を英語で表現するには、複合表現である”Regional Cooperation”が適切です。

例を挙げるとすれば、南アジアの社会福祉や経済的な手助けをする組織『SAARC』を英語で表現する場合、”South Asian Association for Regional Cooperation”となります。

地域連携のために何かをする場合は”やること+ for regional cooperation”等で表現することも可能です。

“Regional Cooperation”を使った例文

Aさん
What did you do at your university?

訳)大学では何をしましたか?

Bさん
I have worked to support regional cooperation.

訳)地域連携を手助けする活動をしました。

まとめ

こちらの記事では「連携」の英語表現を色々な角度から学んできました。

日本語では漢字2文字で表現できる「連携」ですが、前後につける文章や複合する英単語次第で全く異なる使い方ができます

実際に「連携」を自分なりにシーンと当てはめて使用し、トライアンドエラーを繰り返すことで正しい使い方に近づけるでしょう。

積極的に外国人に使っていくことで、間違いを訂正してくれることもあるので、まずは口に出してみることを試すことが重要です。

ぜひ「連携」を使った英語をたくさんの場面でお試しください。