写真を見返したり、友人と学生時代の話をしたりすると、「懐かしい」という言葉をよく使いますよね。

日本語ではよく使われる「懐かしい」という言葉は、「懐かしい風景」「懐かしい思い出」など、懐かしいという一言でさまざまなシーンやニュアンスを表現できる便利な言葉でもあります。

しかし、日本語の「懐かしい」を英語で表現するとなると、パッと思い浮かばない方が多いのではないでしょうか。実は、「懐かしい」をそのまま表現できる英語はないのです。

そのため、英語で同様のニュアンスを表現する場合、シーンやニュアンスに応じて近い表現を使い分ける必要があります。

そこで今回は、「懐かしい」という感情を表現できる英語表現を紹介します。
伝えたい感情によって使い分けできるよう、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「懐かしい」は英語で?

「懐かしい」は英語で?

日本語で「懐かしい」という言葉は便利な表現の一つです。

一言で、悲しみを含む感情を表現したり、楽しかった思い出をイメージさせたりできますよね。

英語で「懐かしい」を直接表現できる言葉はないため、いくつかの単語・フレーズを覚えてニュアンスによって使い分ける必要があります。

ここでは、6つの「懐かしい」に関する英語表現を紹介します。

「remind」を使った表現

remindを使って表現する方法は、一般的な表現の一つです。

remindには「思い出させる」という意味があり、日本語でも同様のニュアンスで「リマインドしてね」「リマインダーに入力しておく」などと言うので分かりやすいのではないでしょうか。

remindを使った表現では、「A remind(s) me of B」というフレーズを覚えておくと便利です。
意味としては「Aが私にBを思い出させる」になり、「懐かしい」というニュアンスを表現できます。

なお、Aの部分には”It”が入るケースが多く、Itが主語になる場合はremindではなくremindsになるので注意しましょう。

Aさん
It reminds me of the high school days.
訳)高校生のころが懐かしいです。
Aさん
This picture reminds me of my high school days.
訳)この写真は高校生のころを思い出させる。

「I miss」を使った表現

missは「取り損なう」という意味のほか、悲しい感情を表現する場合にもよく使われます。具体的には「寂しく思う」という意味がありますよ。

たとえば、海外ドラマや映画の別れのシーンで、「I miss you.」というフレーズが使われているのを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この場合は「寂しく思う」という意味で使われていますよね。

「I miss 〇〇.」というフレーズは、誰かと離れることによって寂しい感情を表現することの他、「過ぎ去った思い出を寂しく思う」「恋しい」という感情を表せるため、「懐かしい」という感情を表現できるのです。

Aさん
I miss San Francisco.
訳)サンフランシスコが恋しい。
Aさん
I really miss my mom’s cake.
訳)お母さんのケーキが本当に懐かしい。
Aさん
I miss the days when we used to play baseball.
訳)私たちが野球をしていたころが懐かしい。

「bring(s) back memories」を使った表現

bringは「持ってくる」「連れてくる」という意味のある英単語で、bring backという熟語は「呼び戻す」「思い出させる」という意味になります。

そのため、「bring(s) back memories」で「記憶を呼び戻す、思い出させる」という意味になり、「懐かしい」という感情を表現できるのです。

missのように悲しいニュアンスではなく、楽しかった思い出や、学生時代の思い出を表現するのによく使われる表現ですよ。

なお、主語にはItが使われることがありますが、この場合はbringではなくbringsになるので注意しましょう。

Aさん
These photos bring back memories.
訳)この写真は懐かしい。
Aさん
This note brings back the memories for college student.
訳)このノートを見たら、大学生のころを思い出す。

「nostalgic」を使った表現

「追憶の」「懐郷の」という意味のあるnostalgicも懐かしい感情を表現するのに使えます。

しかし、フォーマルな印象のある言葉のため、日常会話ではあまり使用されません。

なお、nostalgicという英単語を使って「懐かしい」というニュアンスを伝える場合は、feelとセットにして「feel nostalgic」として覚えておくと便利ですよ。

Aさん
I feel nostalgic.
訳)懐かしい気持ちになる。
Aさん
I feel nostalgic looking at this photo.
訳)私はこの写真を見て懐かしく思う。

「Good old days」を使った表現

前後に単語を付け加えることなく使える表現として、「Good old days」があります。
「Good old days」は「古き良き時代」という意味があります。

「Good old days」というフレーズだけで「懐かしい」というニュアンスを表現できるため、初心者でも簡単に使える表現だと言えるでしょう。

Aさん
Good old days.
訳)懐かしいね。
Aさん
I remembered my good old days.
訳)私は昔の良い時代を思い出しました。

「Good times」を使った表現

「Good times」は「Good old days」と同様、ワンフレーズで懐かしいという感情を表現できます。

「Good times」を使う場合は、過去の記憶が美化されて「あの頃はよかった」というニュアンスで使います。

ただし、「Good times」は「好景気」「いい時」という意味で使われることもあるため、会話の流れによって意味が変わりますよ。

Aさん
Ah, good times.
訳)あぁ、懐かしい
Aさん
Those were good times when I was very young.
訳)幼いことはよかった。(懐かしむ気持ち)

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

この記事では、「懐かしい」は英語で何て言うのか、6種類の英語表現を紹介しました。

「懐かしい」はさまざまな感情を表現できる便利な日本語ですが、英語ではニュアンスによって表現を使い分ける必要があります。

いろいろな言い方があって混乱してしまうかもしれませんが、まずは覚えやすい表現から使えるようになりましょう。

なお、「Good times」は「Good old days」はワンフレーズで懐かしいという感情を表現できるため、便利ですよ。

ぜひ今回の記事を参考に、「懐かしい」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。