ネット社会になってから、店舗へ電話をしたり直接行く前に、目的のサイトを調べてから行くようになった人は多いと思います。企業のサイトの大半には「お問い合わせフォーム」があり、そこから投稿すると、良心的な企業の場合は無視せずに記入したメールアドレスに返事が来ます。このような「問い合わせ」は、英語ではどのように記載されているのでしょうか。大きく分けて2種類があるので、これらの違いについて解説していきましょう。

「Contact」、「Contact Us」

英語のサイトを見てみると、Contactだとか、Contact Usといった表記があります。これは日本語で言うところの「お問い合わせフォーム」ですね。概念的には幅広く、電話やメールなど、連絡手段は問いません。ですから、Contact Usと言うのであれば、どのような連絡手段があるのかを明示しておいてくれた方が親切なサイトと言えますよね。

また、どんな問い合わせをしたいかについても限定しないため、比較的シンプルなお問い合わせフォームになっていることが多いです。とにかく、何か聞きたいこと、疑問に思うことがあればお知らせしてねというニュアンスです。

海外のサイトも日本のサイトと同様、やはりお問い合わせフォームに問い合わせをする前には、Q&Aを見てねと誘導していることが多いです。お問い合わせが増えるだけ、担当者の仕事は増えるわけですから、よくある質問はFAQとしてまとめておいた方が良いわけです。お客さん側からしても、わざわざ質問しなくても問題が解決すればそれで満足なわけですから、お互いwin-winな関係になりますよね。

海外のサイトを日本で使いたい場合は、いきなり電話するとなると英語力も電話料金も気になるところですから、ネットを介して気軽に文章を送れるというのはありがたい話です。

Inquiry

Inquiryは、より限定的な内容を問い合わせしたいといったお客さんのために用意されたお問い合わせフォームのようなもので、Contact Usと比べると用途が限られています。ですから、仮にひとつのサイトにContact UsとInquiryの両方がある時には、それぞれの違いを知っておいた方がちょっぴり得ができるわけですね。

Inquiryの方が限定的な質問を受け付ける前提で用意されているので、お問い合わせフォームには項目がいくつか用意されていることが多いです。商品についての問い合わせなのか、それとも採用情報についての問い合わせなのか、それらによって答え方も変わってきます。

サイトによっては「Customer Service Inquiry」と表記されていることもあるので、もし問い合わせフォームはどこだろうと思ったらよく探してみてくださいね。

「問い合わせる」はinquire of ~

「問い合わせる」はinquire of ~

ここからは動詞になりますが、「問い合わせる」と言いたいのであれば英語でInquire of~としましょう。先ほど解説した名詞のInquiryと形がほとんど同じなので覚えやすいですよね。

前置詞を含むものはどの前置詞を使うのか忘れてしまいがちなので、いざという時に正しく使えるよう必ずセットで暗記してください。前置詞それぞれに意味はありますが、あまりピンと来ないものは論理的な理解に時間を割くよりも丸っと暗記してしまった方が早いです。

Aさん
Where should I inquire of?
訳)どこに問い合わせたたらいいの?
Bさん
I think from this web site.
訳)このサイトからだと思うんだけど

「問い合わせを受ける」はreceive an inquiry

「問い合わせを受ける」はreceive an inquiry

では、自分が問い合わせを受け付ける立場だったら英語でどう言いましょうか。答えは、Receive an inquiryです。Receiveは「受け取る」で、バレーボールのレシーブなんかにも使われていますよね。そしてInquiryはやはり先ほど解説した「お問い合わせ」という名詞です。これらを組み合わせれば「問い合わせを受ける」となります。

「受ける」には他にも英語の動詞がありますが、使うならReceive、もしくはGetですね。他の単語だと、文法的に合ってはいるし伝わらないこともないけれど、ネイティブからすると違和感がある言い回しだと捉えられることがあります。

Aさん
Harry, I received an inquiry, but could you tell me how to send it back?
訳)ハリー、お問い合わせを受けたんですが、どうやって返信したらいいか教えてくれませんか?
Bさん
That’s easy.
訳)いいよ

お問い合わせをメールでする時に使う英語

実際にお問い合わせフォームから、あるいはメールで企業などに問い合わせをする時には、どんな風に書けば良いのでしょうか。最低限こちらの言いたいことが伝われば良いのですが、できれば失礼のないように書きたいものですよね。以下にそのフォームを載せておくので、参考にしてみてください。

Title: Inquiry

To whom it may concern,

Hello,

Thank you very much.

Cedric

メールやお問い合わせフォームを使い場合、このようにタイトルはInquiryとし、問い合わせであることを明記しましょう。その次に、何についての問い合わせかを単語で簡潔に書くのもOKです。相手が件名を見るだけで内容が大体わかるようになりますから親切ですよね。

「To whom it may concern,」というのは「ご担当者様」という意味です。本文はこの文から始め、挨拶を入れて問い合わせたい内容を具体的に書いていきます。

そして最後には「Thank you very much.」で締め、自分の名前を書きます。これで完璧・・・!もし英語圏の商品を通販などで購入し、返品したいなと思った時などに利用してみてください。

まとめ

「問い合わせ」は、英語では広い意味で使うならContact Usでしたが、もう少し限定的な意味で使うならInquiryでしたね。実際にお問い合わせフォームを使う機会ならあると思うので、英語ができるなら今回ご紹介したように必要事項を入れて送ってみましょう。英語ができないからと、不良品を受け取ったのに泣き寝入りする必要なんてありません。時差はあれど、メールなどは瞬時に相手に送れるのですから使わない手はないでしょう。