矢印とは、矢の形をしている記号のことを指しますよね。
道筋を示したり、資料を見やすくしたりするために使われるのが一般的ですが、海外でも使われています。
また、上下左右を示すシンプルな矢印のほか、ウェブ上には約100種類の矢印があると言われています。
海外で標識を確認したり、会話をしたりする際、世界共有の記号として「矢印」の英語表現を使えるとスムーズなコミュニケーションになるでしょう。
そこで今回は、「矢印」に関する英語表現を紹介します。
矢印に関連して、「矢」の英語表現や慣用句も紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。
「矢」は英語で?
矢印とは、矢の形をした記号のことですよね。
そもそも「矢」は、放たれると地面に落ちるまでまっすぐ進行方向に進む性質があります。
そのため、矢をシンボルに用いて、方向や道筋を示す記号として「矢印」が使われているのです。
英語で矢は「arrow」と言います。
arrowの発音記号は「æroʊ」であり、カタカナ読みで表現するなら「アロォゥ」が近いでしょう。
「æ」の部分は「ア」とはっきり発音するのではなく、「ア」と「エ」の中間のような音にするのがポイントです。
「roʊ」のところは「r」の音に注意しながら発音するようにしましょう。
arrowの「r」の部分が「l」として聞き取られてしまうと、「…を許す」という意味のallowとして解釈されてしまう可能性があり、違った意味で伝わってしまうので気を付けなければなりません。
「矢印」は英語で?
「矢」は英語でarrowと言うのが分かりましたね。
では「矢印」は英語で何と言うのでしょうか?
「矢印」は英語でarrowと言います。
「矢」と「矢印」が一緒の英語なの?と疑問に感じるかもしれませんが、arrowで両方の意味があるのです。
ただし、矢印の「印」の部分を強調するならarrow symbolという表現も可能です。
この場合、「矢印記号」というニュアンスになりますよ。
上下左右の方向を加えて表現する場合、日本語では矢印の前に方向を加えて「右矢印(→)」「上矢印(↑)」などと言いますよね。
英語でも同様の表現になるので覚えておきましょう。
・左矢印:left arrow
・上矢印:up arrow
・下矢印:down arrow
Please follow the arrow.
訳)矢印の方向に従ってください。
The arrow indicates the way to New York.
訳)矢印はニューヨークへ行く道を示している。
indicateは「…を指し示す」「(方向を)示す」などの意味があります。
また、キーワードにある矢印キーは「arrow key」と言いますよ。
矢印マークって海外でも使える?
矢印マークは世界各国で使われています。
海外旅行に行くと、標識などに使われているのを頻繁に目にするでしょう。
矢印は世界共通の記号と言えますが、日本特有の記号もあります。
たとえば、締め切りを表す「〆」や平仮名繰返し記号「ゝ」などは海外では使われていません。句読点も日本特有ですよね。
そこで、英語圏でよく使われている記号を紹介していきます。
海外の方とのコミュニケーションを取る際の参考にしてください。
海外で使えるさまざまな記号を紹介
記号 | 名称 |
. | period(ピリオド) |
, | comma(コンマ) |
: | colon(コロン) |
; | semicolon(セミコロン) |
! | exclamation mark(エクスクラメーションマーク) |
? | question mark(クエスチョンマーク) |
‽ | interrobang(インターロバン)「!」と「?」を重ね合わせた記号 |
– | hyphen(ハイフン) |
/ | slash(スラッシュ) |
‘ ’ | single quotation(シングルクォーテーション) |
“ ” | double quotation(ダブルクォーテーション) |
# | number sign(ナンバーサイン) |
* | asterisk(アスタリスク) |
⁂ | asterism(アステリズム)注記などを示す記号 |
【慣用句】「白羽の矢が立つ」「矢面に立つ」の英語表現
日本語では「矢」を使ったさまざまな慣用句がありますよね。
「白羽の矢が立つ」「矢面に立つ」などは聞き馴染みがあるのではないでしょうか。
ここでは、「白羽の矢が立つ」「矢面に立つ」の英語表現を紹介していきます。
「白羽の矢が立つ」の英語表現
「白羽の矢が立つ」というと、何かに選ばれるという意味がありますよね。
良い意味でも悪い意味でも使われることがあり、良い意味では「リーダーや代表などに抜擢される」、悪い意味では「犠牲者に選ばれる」ことを指します。
しかし、英語で「白羽の矢が立つ」を直接表現するフレーズはないため、「選抜される」という意味の「choice fell」を使うと良いでしょう。
The choice fell on me.
訳)私が選抜された(私に白羽の矢が立った)。
「(複数の候補者から)~選び出す」という意味の「be singled out」でも表現できます。
She was singled out as the new sales manager.
訳)彼女は新しい営業部長に選ばれた(新しい部長として白羽の矢が立ったのは彼女です)。
「矢面に立つ」の英語表現
日常的な場面から、ビジネスシーンまで使われることのある「矢面に立つ」という慣用句は、「攻撃を受ける立場に立つ」という意味があります。
自ら攻撃に立ち向かっていく場合と、仕方なく犠牲になる場合の両方のニュアンスで使われる表現です。
「〇〇の矛先が向く」というのに近いニュアンスがありますよね。
しかし、英語で「矢面に立つ」を直接表現するフレーズはないため、「矛先」という意味の「brunt」を使って「bear the brunt of A」で表現します。
「bear」は「born」が元になっており、「出産」という意味のほかに「耐える」という意味があります。
「brunt」には「矛先」という意味がありますが、「bear the brunt of A」では「攻撃」というニュアンスで使われていますよ。
そのため、「bear the brunt of A」で「Aの攻撃に耐える」=「Aの矢面に立つ」という意味になるのです。
He bore the brunt of the criticism.
訳)彼は批判の矢面に立つ。
He bear the brunt of blame.
訳)彼は非難の矢面に立つ。
He bear the brunt of the attack.
訳)彼は攻撃の矢面に立つ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「矢」と「矢印」は英語でarrowと表現するのがわかりましたね。
「r」の発音が「l」になってしまうとallowという別の意味の単語になってしまうので、発音には気を付けましょう。
また、「右矢印」や「上矢印」などは英語でも「方向+arrow」で表現できるので、覚えておくと便利ですよ。
矢印は世界各国で使われている記号のため、表現を覚えておくと海外旅行や英会話などで役立つでしょう。
ぜひ今回の記事を参考に、「矢」や「矢印」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。