「キックバックの意味を完全にマスターしよう!」
皆さんは「キックバック」の意味について、パッと答えることはできますか?
この記事では英語学習者に向けて、キックバックの意味や使い方はもちろん、言い換えも紹介しています。
英語の”Kickback”の意味が分からない方や、ビジネスにおけるキックバックの仕組みが気になっている方、違法性があるのか知りたい方も必見です。
キャッシュバックとの違いについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「キックバック」の意味は?
テレビを見ているとなんとなく悪い印象のある言葉「キックバック」。
まずは、キックバックについての理解を深めるために、まずはその基本的な意味から、その法的な側面、そしてキャッシュバックとの違いまで詳しく説明していきます。
「キックバック」は「取引先への謝礼金」を指す
結論から言うと、「キックバック」は「取引先に渡す謝礼金のこと」を指します。ビジネス上で使われるキックバックのイメージは以下のようなものです。
あらかじめ「一定期間内に一定数量以上の販売を達成した場合、売上金額の〇パーセント分を販売奨励金として戻す」といった内容の契約を販売店側と締結しておくことで実現されます。
引用:クレディセゾン for ビジネス 様
要するに、「商品を100個売ってくれたら謝礼金を10万円渡しますよ」といったような、企業間での会話で使われる事が多く、お互いにコンセンサスが取れていることが条件となります。
”Kickback”から由来
英語の”Kickback”は「反動」という意味も持ちますが、ビジネス用語としては上記のような「取引先への謝礼金」を指すことが一般的です。
この用語がビジネスの文脈で使われるようになった背景には、隠れた形での報酬が「反動的に」関係者間で発生することから名付けられました。
「キックバック」は違法?
結論から言うと、キックバックはその条件次第で「合法」にも「違法」にもなり得ます。
- 合法:企業間で合意が取れており、謝礼金の形で売り上げの一部を上乗せする。
- 違法:企業間の取引なのに、担当者個人へコッソリお金を渡す。
キックバックの違法性について話す場合は、「その取引に透明性があるか、否か」を考慮する必要があります。
違法のケースにもあるように、本来は企業間での取引なのに担当者個人が介入する様なケースは「不透明な部分」があるので、違法となるのです。
「キャッシュバック」との違い
「キックバック」と「キャッシュバック」の違いは、対象の相手が「企業」か「顧客」かの違いとなります。
例えば、「キャッシュバックキャンペーン」という言葉があるように、キャッシュバックは、一部の金額が後から返金されるプロモーションのことを指すのです。
一方で、キックバックは企業への謝礼金のことを指すため、議論の軸が少し異なります。
キャッシュバックは合法的であり、企業と消費者の双方にメリットを提供する透明なマーケティング戦略です。
“Kickback”の単語解説
これまで日本語の「キックバック」について学んできましたが、”Kickback”の本来の意味についても理解を深める必要があります。
ここでは、その用法や発音・使い方について詳しく説明しましょう。
“Kickback”は「反動」や「リベート」を意味する
英語の”Kickback”には主に2つの意味があります。
1つ目は「反動」や「反発」という物理的な意味で、機械や装置が操作されたときに生じる反作用を指す意味です。2つ目は「リベート」としての用法で、ビジネスの文脈では不正な報酬や秘密の返金を意味します。
日本語の「キックバック」に近い意味を持つのが後者の「リベート」としての用法ですが、英語では合法的な意味合いでは基本使われず、「Kickback = 違法」と解釈される点に注意です。
“Kickback”の品詞と発音
“Kickback”は名詞として使用され、発音はカタカナで「キックバック[kɪkˈbæk]」と表記されます。
この単語は英語の”kick”(蹴る)と”back”(後ろ)が組み合わさった単語であり、直訳すると「後ろを蹴る」という意味から、転じて「反動」という意味になりました。
ビジネス用語として使われる際は、先にも紹介したように、主に不正行為や不当な利益を示す際に使用されます。
“Kickback”の使い方・例文
例①:
訳)リベートを受け取っていたことが発覚し、解雇された。
“Accept(受け取る)”の過去形、”Accepted(受け取った)”は、”Kickback”とセットで使われることが多い動詞表現なので、覚えておくと良いでしょう。
例②:
訳)新法は、いかなるキックバック行為にも重い罰則を課している。
違法の物事について話す場合、”Penalty(罰)”という名詞表現が色々な場面で役立ちます。今回は複数形の”Penalties”が使われており、「重い」を意味する形容詞、”Heavy”との組み合わせで「重い罰則」と訳されているのです。
“Kickback”の関連表現
“Kickback”という単語は、ビジネスや法律の文脈でよく使用されますが、その分関連する用語も多く存在します。
- “Bribery” – 贈賄
- “Corruption” – 腐敗
- “Rebate” – リベート
ここでは、”Kickback”に関連するいくつかの重要な語を紹介します。
“Bribery” – 贈賄
“Bribery”は「賄賂」を意味する英単語です。
これは、不正な目的で金品を渡すことで、自分の利益になるよう動いてもらうことを指します。
“Kickback”と”Bribery”は似ているシチュエーションで使われる事が多く、両者は不正な金銭的取引を示す点で共通してるのです。
品詞は「名詞」に分類され、発音は「ブライブリー[ˈbraɪbəri]」となります。
Briberyの使い方
訳)彼は政府の職員に金銭を提供し、収賄罪で有罪判決を受けた。
“Corruption” – 腐敗
“Corruption”は「腐敗」や「汚職」を指す英単語です。
主に、公共の職務において、権力を乱用して私的な利益を追求する行為を指します。
この単語も「名詞」に分類され、発音は「カラプション[ˌkɒrˈʌpʃən]」となるのです。
“Kickback”は”Corruption”の一形態と見なされることがあり、どちらも組織の倫理を破壊する要因となります。
Corruptionの使い方
訳)同局の汚職により、何人もの逮捕者が出た。
“Rebate” – リベート
“Rebate”はそのまま「リベート」と訳されたり、「払い戻し」や「販売奨励金」と訳されることがあります。
これは主に、購入後に一部の金額が返金されることを指す経済的な概念を指す単語です。
こちらも品詞は「名詞」で、「リベート[ˈriːbeɪt]」と発音されます。
“Rebate”は合法的な金銭の返還を指し、英語で違法性を持つ”Kickback”と近いようで少し異なるのです。
“Rebate”の使い方
訳)キャンペーン期間中のお買い上げには、10%の割引(リベート)が適用されます。
まとめ
こちらの記事では「キックバック」というカタカナ表現の解説から、英単語の”Kickback”について広く紹介していきました。
色々な側面からキックバックについて学んできたので、最後に復習をしておきましょう。
- 「キックバック」は「取引先への謝礼金」や「不正な報酬」を意味する。
- 「キックバック」は英単語の”Kickback”に由来。
- 顧客向けの「キャッシュバック」とは対照が異なる。
- 英語の”Kickback”は法的な問題にも繋がりやすく、”Illegal payment(違法)”とされる。
英語で”Kickback”について話す能力は、ビジネス法の理解を深めることにも繋がります。この記事を出発点として、さまざまな角度からの学習を続けていきましょう。
関連表現も役立ちますので、積極的に使用してみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。