旅行というのは本当に心がウキウキしますね。皆さん、次の旅行の計画を立てていますか?
旅を意味するvoyageという言葉があります。ところで、voyageとtripの違いははっきりしているでしょうか?

そこでこの記事では、voyageの意味や正しい使い方を解説します。外国人と何かと話題になるのが旅行関連です。tripとの明確な違いがありますので、そちらも合わせて紹介しましょう。

voyageの意味

voyageの意味

さっそく、voyageの意味を紹介していきます。voyageというときには、まず壮大なイメージを持ってみてください。その理由は後で分かります。

voyageの意味

voyageは動詞と名詞で使われます。
動詞には、遠くへ「航海する」と「旅行する」、そして名詞には、異国への「航海」「船旅」、さらに「長い陸の旅」「空の旅・宇宙旅行」といった意味もあります。
こう見てみると、日帰り旅行やちょっとした国内旅行とは違う雰囲気を感じませんか?

voyageのイメージと例文

遠出や旅行がキーワードになるvoyageは長旅、特に船での旅や航海といったニュアンスを持っています。
このイメージから、人生を旅に例えるときにもvoyageが使われます。荒波にもまれる船を想像すれば「人生山あり谷あり」という人生を表す表現がぴったりではないでしょうか?

Aさん
Columbus made four transatlantic voyages.
訳)コロンブスは、4回の大西洋横断航海を行ないました。

この例文にはvoyageの持つ、船による長い旅という意味がうまく込められています。この航海が長いという意味で言えば、コロンブスは1492~1493年、1493~1496年、1498~1500年、そして1502~1504年という年月を費やしました。
これこそ、voyageの持つ意味であり、壮大なイメージを持ってくださいと述べた理由です。

Aさん
My husband and I want to go on a voyage around the world when he retires.
訳)夫が退職したら、私は夫と世界一周旅行に行きたいって考えているんです。

この例文に出てくるフレーズgo on a voyageによって、本来は「航海に行く」になります。しかし、船の旅でなくても世界一周のような長くてチャレンジングな旅行にはvoyageが使われます。また、around the worldを付け加えることで「世界一周旅行」という表現になります。

ボヤージュの意味・語源・読み方

さて、ボヤージュについてさらに紹介していきましょう。ここでは語源や単語の読み方についてみていきます。

ボヤージュの意味

voyageは、実はフランス語でtripという意味です。しかし、長い旅という意味で英語として使われる言葉です。
そこで、voyageとtripは使い分けをして使う必要があります。このことについては後半に解説しましょう。

ボヤージュの語源

ボヤージュの意味は、長い旅であり、船による航海や宇宙への旅も含むということを学びました。

voyageの語源は、「旅行・移動・道のり」といった意味の古フランス語のvoiageで、その後に旅行や航海という意味に変わっていきました。そして、voyageは長く大変な旅というイメージを伴います。

voyageの読み方

voyageを日本語ではボヤージュのように言いますが、英語ではカタカナで「ヴォイイジ」という読み方になります。アクセントはヴォに置く感じにしますので、これも日本語読みと異なります。

bon voyageの意味

さて、voyageといえば有名なフレーズがbon voyageでしょう。

定番フレーズbon voyage

筆者が住むイギリスでは、多くの人が本当によくホリデーに行きます。行き先は国内はもちろん、ヨーロッパ各国と色々です。日本へ旅行する人も珍しくありません。

誰かとカフェに行って「今度、トルコへ行くのよ」と聞けば、別れ際に「じゃ、良い旅行を!」という一言をかけます。また、空港や駅に見送ったときにも「良い旅を!」ということもあるでしょう。
そんなときの定番フレーズがbon voyage!です。

bon voyageの意味

bon voyageを別の英語フレーズにすると”Have a nice trip!”になります。または、Fly safe!/Happy travels!などのバージョンもあります。

bon voyageというときには「安全で楽しい旅を祈っています。戻ってきたら会えるのを楽しみにしています」というニュアンスが含まれます。ですので、Bon voyage and get there safe!という言い方もできるでしょう。

ここで、旅に出る友達と空港で交わす会話例でみてみましょう。

Aさん
It’s time I should go to the gate.
訳)そろそろゲートに行かないといけない時間だな。
Bさん
Bon voyage and get there safely! I look forward to meeting you once you are back and you can tell me your stories!
訳)良い旅行を、そして安全に到着しますよう!戻ってきたら会って、話を聞くのを楽しみにしてるね!

 

旅の英語 – voyage以外の表現

旅の英語 - voyage以外の表現

旅の英語といえば、本記事で取り上げているvoyageだけではありません。そこで、他の表現やvoyageとtripの違いなどを紹介しましょう。

旅行の行き先は国内?国外?

まず、行き先を国内と外国で分けた表現です。

国内旅行
internal trip/internal tour/domestic trip/domestic tour

海外旅行
trip overseas/overseas trip/trip abroad/international trip/foreign tour

voyageとtripの違い

旅行といえば、voyageよりもtripのほうが一般的に馴染みのある単語ではないでしょうか?
voyageはフランス語でtripという意味だけれど、長い旅という意味で英語として使われる言葉ということを上で紹介しました。

以下、2つの単語の違いになります。
voyage→ 長い旅。船による航海や宇宙への旅も含む。
trip→ 休暇などで別の場所に移動し、短期間滞在すること。

旅関連の他の表現3つ

最後に、さらに3つの旅英語を紹介します。

まず、journey。journeyは旅・旅行以外に「旅程・旅行の距離」の意味があります。人生は旅だという比喩にもjourneyが使われます。以下の例文では旅行の期間をjourneyで表しています。

Aさん
It’s a 5-day journey.
訳)これは5日間の旅です。

次に、excursionです。旅でも短い小旅行や、旅行というよりも遠出というニュアンスを持ちます。学校の遠足も、そして海外旅行先でさらに1日ツアーに参加して遠出をする際にもexcursionを使います。ちなみに、日帰り旅行はone-day tripでシンプルに表現できます。

最後が大型船によるクルーズで、この英語はcruiseです。cruiseは大型の船で数カ所に寄港する娯楽の旅です。

ここまで説明したとおり、旅行といっても、滞在期間や移動方法によって表現を使い分ける必要があるんですね。

旅行記の英語

紀行とも呼ばれる旅行記は、旅行で体験したことを記した文です。最後に、旅行記の英語表現を紹介します。

travel journal

旅行記の英語はtravel journalです。
旅行中に考えたこと、感情、経験を記録することでその後何年も大切にできるオリジナルの作品です。日記のように記すことからtravel diaryとすることもできます。

Aさん
I’ve been travelling alone in Europe and writing my travel journal every day using my iPhone.
訳)私はヨーロッパを1人旅していて、iPhoneを使って毎日旅行記を書いています。

旅は特別なものです。後で思い起こせるようにメモを取っておくと旅行記を後でも書けますね。筆者も3ケ月ほど、西ヨーロッパを中心にバックパッカーで旅しました。今になると、旅行記を書けばよかったなと思います。

まとめ

voyageはフランス語でtripであり、英語になると長い旅という意味で使われる英語です。さらに、船での旅や航海といったニュアンスを持つことも分かりました。

次の皆さんのvoyageまたはtripはどこを希望しますか?
機会があれば、英語で旅行記を書くこともおすすめです!