まだ確定ではないけれど、可能性はあると言いたい時、英語ではどのように表現したら良いのでしょうか。YESかNOかでハッキリ答えるのが英語とは言え、相手に100%であると答えてそれに応じなかったら、相手を怒らせたり悲しませたりすることになってしまいます。それを防ぐためにあるのが可能性を示す単語!以下で、「~する可能性がある」と言う表現をいくつか学んで使えるようになるまで練習してみましょう。

possible

Possibleは「可能性がある」という意味の形容詞です。どのように使うのかを学びましょう。

Possibleは、形容詞なので「It’s possible (for 人) to ~」という形で「(人には)~できる可能性がある」という表現ができます。中学生の時によくみた構文でしょう。Possibleの代わりに、ImportantやEasyといった形容詞を入れてたくさんの表現ができることを知ったはずです。これさえ覚えれば、疑問文も否定文も簡単にできるので覚えておいて損はありません。

ただ、上記の表現だと少し直接的な表現になるので、もう少し丁寧な表現にしたい場合は助動詞のWouldを使ってみましょう。「Would it(that) be possible to ~?」とすると、ビジネスシーンで活躍する丁寧な表現ができあたります。

possibility

possibility

Possibilityは、Possibleの名詞です。「可能性」という意味ですね。

使い方は、「There is a possibility that~」のように、いわゆる「possibility that構文」の形をとることが多いです。「可能性がある」の「~がある」の部分を、「There is~」構文で表しています。一般的にこの後には名詞が来ますが、可能性が抽象的な言葉だからといってこの構文が使えないというわけではありません。

また、「There is~」構文はやはり中学生の時にHaveを持つ文に書き換えられることを学んだため、「主語 have a possibility to~」という形で「主語には~できる可能性がある」と訳すこともできます。

言い換え・書き換え問題は英検やTOEICでも頻出なので、ほぼ意味が同じ構文があるなら必ずセットで暗記してくださいね。

Aさん
She has a possibility to refuse his offer.
訳)彼女は彼のオファーを断る可能性がある
Bさん
If so, what should we do?
訳)そうなったら私たちはどうすればいいの?

Riskは日本語でいうあのリスクと同じ意味ですから、危険が起こる可能性があるというネガティブな意味合いで使われます。ただ、まだ危険が起こると決まったわけではないのでこれも可能性を表す単語になるわけです。

こちらもPossibilityと同じく、「There is a risk of~」のように、「There is~」構文を使います。名詞だとこの形が使いやすいので覚えておきましょう。リスクの場合、○○のリスクというように表現することが多いので、前置詞 ofの後に何のリスクがあるのかを明記します。

あえてリスクを取ると言いたい場合に使う動詞はTakeで、そのリスクを負って得をするギャンブルに出ることを表します。

chance

chance

Chanceもラッキーなことに、日本語になっていますよね。ただこのChanceは、良い意味でも悪い意味でも使えるものなのでどんな可能性なのかは文脈から判断することになります。日本語だと良い意味でしか使われないのでここは注意しましょう。良い意味だと思って文章を理解していると、つじつまが合わないなんてことにもなりかねません。

こちらも「可能性」という名詞であるため、Riskと同じように使います。基本的には「There is a chance to~」と言ったり、動詞にHaveを持ってきて「可能性がある」と表現します。

Aさん
There is a chance to see Emma Watson!
訳)エマワトソンと会える可能性がある!
Bさん
Ha? You kidding.
訳)はぁ?何言ってんの?

potential

Potentialも日本語になっていますよね。これは「潜在的な可能性がある」という形容詞で使う場合もあれば、「将来的な可能性」という名詞で使う場合もあります。形容詞と名詞の形が全く同じなので注意しなければなりませんが、基本的なニュアンスはほぼ同じですね。

形容詞の場合は基本的に名詞を修飾するため、名詞の前に置きます。この形であればPotentialは形容詞として認識しましょう。

likely

「可能性がある」で使われる英語表現にはLikelyもあります。こちらは形容詞で、「主語+be動詞 likely to~」という形で「主語が何かする可能性がある」という風に使うと簡単です。副詞も同じ形で「たぶん」と訳されるので注意してください。

Likelyの可能性を高くしたいなら、Very likelyと強調することもできます。どれくらいの可能性なのかを数値で表すことはできなくても、可能性が高いと言えるならVery likelyと言えます。

Aさん
He is very likely to tell her the truth.
訳)彼は彼女に真実を話す可能性が高い
Bさん
How can I stop it?
訳)どうやって阻止しましょうか

可能性を表す助動詞をおさらいしよう!

可能性と言えば、英語には助動詞でその可能性がどれくらいかを表すという便利な文法がありましたよね。ただ、中学生の時にその可能性の度合いを具体的に習わないのは、あくまでそれは個人的な主観も含むからです。つまり、人によって可能性は多少変わるということです。

ハッキリと厳密に、どの助動詞を使えばどれくらいの可能性があると言っているのかは決められていません。ですから、以下に記すのは英語学習者にわかりやすいように決めたおおよその数値となります。一度おさらい程度にチェックしてみてください。

  • must・・・ほぼ100%の可能性
  • would・・・80~90%の可能性
  • should・・・70~80%の可能性
  • may/can・・・50%の可能性
  • might・・・30%の可能性
  • could・・・10~20%の可能性

これらは日本語訳すれば全部「たぶん」となってしまうこともあるので、一応ざっくりと具体的な可能性を知っておくのは悪いことではありません。洋書を和訳する時、翻訳家さんは悩むでしょうね。通訳さんも同じです。ただ、英語を自分で聞いたり読んだりする時には自分の頭で理解し、人の訳を介さずに済むのでパッと可能性の度合いを知ることができるはずです。

可能性を表す副詞をおさらいしよう!

副詞を使った可能性の度合いは他の記事でもご紹介しているので、ここでは助動詞のようにおさらいに留めておきますね。副詞も助動詞と同様に、可能性の度合いはざっくりと決まっています。

  • definitely/absolutely・・・ほぼ100%の可能性
  • most likely・・・約90%の可能性で完璧に自信があるわけではない
  • probably・・・80%の可能性
  • likely・・・60~70%の可能性
  • maybe/perhaps・・・50%の可能性

まとめ

まとめ

「可能性がある」と言いたい時に使う単語には、PossibilityやPossible、Likelyなどなど、名詞や形容詞、副詞、助動詞もありましたね。それぞれどのように使うかはその品詞によって異なるため、どの品詞でも同じ意味の文章が言えるようにトレーニングすることをおすすめします。これによって英語の表現の幅が一気に広くなるでしょう。