日常生活で映画を見たりアニメを見たりして感動する場面はたくさんあるはずなのに、英語で「感動する」はどう言えばいいかあまり具体的に習ってきていません。こんなにも使いどころがあることを思うと、中学の時にもっときちんと教えてほしかったなんて思いませんか?今回は、その「感動する」という英語表現をここでいくつかピックアップしていくので、基本から応用まで存分に学んでいってくださいね。
be moved ~
一応、中学生の時にはMoveが「感動する」という単語として出てきます。しかし、これだけだと使えないので、受動態にして自分が何かによって感動させられたという形にします。
Moveは「動く」や「動かせる」という意味を持つ動詞ですから、心が動かされたというニュアンスを持っています。場合によってはそのまま「~に心を動かされた」と訳しても良いでしょう。本を読んだり映画を見たりして感動した時に使う言葉としてよく使われますね。
受動態ではなく能動態でMoveを使った場合には、モノが人を感動させるという意味で使います。ですから主語は感動させられたモノになっていないとおかしいです。
Listen! I recommend you this film!
訳)ねえ!この映画おすすめする!
Oh, were you moved?
訳)えぇ、感動したの?
be touched~
Touchは、皆さんご存知の通り「触る」という英語です。これが感動するという意味になるのは、何かに感動して心に触れられたという意味であったり、感動してそれが自分の琴線に触れたという意味を表すからです。
こちらも受動態で「感動させられる」と使うことが多いですね。言葉のニュアンスがわかったら、Touchedと聞くととても感動的で心温まる情景が思い浮かぶようになります。
Moveと同じく、Touchを能動的に使った場合にはやはりモノを主語として、それが人を感動させたという文にします。
impress
Impressも「感動する」という表現です。本来は「印象付ける」という意味になるのですが、そんな印象的な出来事に出会ったら感動もしますから、想像で良いので派生を思い浮かべてみましょう。その方が、和訳をまったく違う意味として別々で覚えなくてもいいからです。定着しやすくなり、効率的に覚えやすくなるので色々な単語で意味のつながりを意識してみてくださいね。
Impressは、心が動かされて感動するというよりも、その目の前にした技術や腕前に感心するというような意味合いが強い単語です。日本語でいちいちここまで細かい説明はしませんが、英語では同じ「感動する」でも、使っている単語によって少し意味が違うことは頭に入れておきたいですね。
基本的に「感動する」という表現は英語の場合受動態で表すことが多いので、ImpressもBe impressed by~と言うことが多いです。
I was really impressed by the picture.
訳)その絵を見て本当に感動したんです
So that’s why you became an artist.
訳)だからあなたはアーティストになったというわけなんですね
inspire
Inspireは、インスパイアされるなど、日本語としても使われている単語なのでニュアンスは掴みやすいでしょう。日本語の意味と違いはほぼありません。何かに刺激や影響を受けて感動するという意味ですね。
感動した結果、自分が何か行動に移ったという意味も持っているところがInspireの特徴です。ハリー・ポッターを見てあまりの衝撃を受け、感動した結果イギリスに行ってしまってそこに永住することになったなどの話で使う「感動する」はInspireでもOKです。
blow away
Blow awayは、「ぶちのめす」とか「吹っ飛ばす」といったちょっと過激な表現なのですが、感動したことをあえて強調するような言葉になっています。まるで吹っ飛ばされたかのように感動したとか、ぶちのめされるかのように感動したなど、大げさな表現を使ってとても感動したことを表現します。
日本語訳を見るとわかる通り、こちらはスラングなので友達や家族などの親しい間柄での会話でよく使うものです。反対に、ビジネスシーンや文書の中では使わない言葉なので、使う場所を選ぶ単語になります。
Her song blew me away!
訳)彼女の歌を聞いた時はめっちゃ感動したね
What is the name of the song? I wanna listen.
訳)なんて曲?聞いてみたい
breathtaking
Breathtakingは、Breathの「息」と、Takeという万能な動詞が混じった単語です。これで「息をのむような」と訳したり、「ハラハラドキドキするような」と言ったりします。息をのむほど美しいものを見て感動するというように「感動する」という表現につなげます。
それこそ英語圏にはたくさんのハッと思わず息をのむほど美しい景色が山ほどありますし、息をすることすら忘れてしまうような光景がたくさんあります。テレビで見るのとまったく違うその光景に出会ったら、ぜひBreathtakingという単語を使ってみてください。
speechless
読んで字のごとく、言葉を失うほどに感動するという意味がSpeechlessです。同義語には「at a loss for words」があるので、どちらの言葉が出てきても意味が理解できるようにしておきましょう。
人間、本当に感動した時には何も言葉が出てこないようですが、そのようなシチュエーションにはまさにSpeechlessがぴったりでしょう。そこまで感動することがあることが幸せだと思いますが、たくさんの経験をしてきた先に、そのようなことも待っているのかもしれませんね。
It was like …just speechless. So wonderful.
訳)あれはもう・・・何も言えないよ。本当に美しかった
Don’t you have the picture now?
訳)その写真今持ってないの?
applaud
こちらは動詞ですが、「称賛するくらい感動する」という意味で使えます。称賛する際には拍手をするものなので、同義語に「clap」もあります。こちらは「拍手をする」という意味ですが、実際に拍手をする場合もあれば、このように「感動する」という表現で使う場合は拍手をしたいくらい感動したという比喩表現的に使われることもあります。
日本語訳としては、そのまま「称賛する」でも良いですし、「感動する」でも良いです。その場にふさわしい訳を見つけて、より意味が自然に伝わる方を取りましょう。
「What」や「How」の感嘆文で「感動する」を表す
特定の英単語で「感動する」という表現を表す他に、感嘆文で「感動する」という意味を表すこともできます。もともとが感嘆文というだけあって、感情を込めた言い方ができるのでおすすめですよ!
感嘆文には「What+名詞+形容詞!」と「How+形容詞!」の2つの形があります。これで「なんて~なんだろう!」のような意味になります。WhatとHow、どちらを使うかによって品詞の置き方が異なるので注意して使ってくださいね。
まとめ
「感動する」と英語で言いたい時は、Be moved や Be impressed 、Be touchedなどの受動態で表すのが基本です。どれも何かに人が感動させられるという意味にできます。動詞意外でも感動したことは表せられるので、Breathtakingや感嘆文など、使える表現はどれも覚えていきましょう。幅広い表現方法を学べれば英語力も自然に高まっていきます。