日常会話や文学作品などで耳にすることが多い「プロローグ」という言葉。具体的にどういう意味で使われているかご存知ですか?
この記事では、プロローグの意味を詳しく解説し、英語での表現や使用例を紹介します。また、プロローグの類義語や対義語、さらにはその語源についても解説します。
プロローグってどういう意味?英語で何て言う?
日本語の「プロローグ」は、物語や劇、映画などの「序章」や「冒頭部分」を意味します。本編に入る前の導入部分として、背景や前提を読者や観客に伝える役割を担っています。
英語では「プロローグ」は“prologue”です。この単語は文学や演劇の分野で広く使われていますが、日常会話やビジネスでも比喩的に使われることがあります。
“prologue”は日本語ではそのまま「プロローグ」と訳されることが多いですが、「序詞」や「序幕」という訳になることもあります。
例文を見て使い方を確認しましょう。
その本のプロローグでは、主人公の簡単な経歴を紹介している。
劇が始まる前に、俳優がプロローグを語った。
そのプロジェクトのプロローグでは、目標と目的を説明していた。
Prologueの類義語を確認しよう!
“prologue”には、似た意味を持つ単語がいくつかあります。それぞれの違いを確認しましょう。単語のニュアンスの違いを理解することで、英語表現の幅が広がりますよ。
Introduction
全般的な「序論」や「導入」を意味し、文書やスピーチでよく使われる単語です。“introduction”は“prologue”よりも一般的で、特に学術的な文書や日常の場面で使われることが多いです。
レポートの導入部分は主要な発見を要約している。
The introduction to the speech outlined the main points.
スピーチの導入部分では主要なポイントが概説された。
The teacher started the class with a brief introduction.
先生は短い導入から授業をスタートした。
Preface
本の「序文」や著者からのメッセージを意味する単語です。通常、著者自身が本に込めた意図や背景を述べるときに使います。
The preface of the book explains why the author wrote it.
その本の序文は、著者が執筆した理由を説明している。
In the preface, the author thanks their family for their support.
序文で著者は家族のサポートに感謝を表した。
You should read the preface to understand the author’s intentions.
著者の意図を理解するために序文を読むべきだ。
Foreword
本の「序文」を意味しますが、“preface”とは異なり、別の人物が本の内容を推薦するために執筆したものの意味です。
The foreword was written by a famous historian.
序文は有名な歴史学者が書いた。
A well-written foreword can encourage readers to buy the book.
うまく書かれた序文は、読者に本を買う意欲をかき立てる。
The foreword mentioned the historical events that influenced the book.
序文ではその本に影響を与えた歴史的な出来事に触れられていた。
Prelude
「序曲」や「前奏曲」を意味し、音楽や詩的な文脈でよく使われる表現です。
The prelude set the mood for the entire symphony.
序曲が交響曲全体の雰囲気を作り出した。
In the prelude, the pianist showcased their technical skills.
前奏曲では、ピアニストがその技術を披露した。
The prelude serves as an introduction to the main symphony.
前奏曲は、交響曲本編への導入部としての役割を果たす。
Opening
一般的な「開始」や「冒頭」を意味します。より広い意味で使われ、比較的カジュアルな表現です。
The opening of the play was dramatic and captured everyone’s attention.
その劇の冒頭はドラマチックで、みんなの注目を集めた。
The opening chapter of the book immediately drew me in.
わたしは冒頭の章からすぐに引き込まれた。
The opening of the new store attracted a large crowd.
新しい店舗のオープンには多くの人が集まった。
Prologueの対義語は?
“prologue”の対義語としてよく使われるのが“epilogue”。エピローグは物語や劇の「結末部分」や「後日談」を指します。
例文を見て、使い方を確認しましょう。
The epilogue revealed what happened to the characters years later.
エピローグでは、数年後に登場人物たちに何が起こったかが明かされた。
The epilogue was short but emotional.
エピローグは短かったが感動的だった。
The epilogue of the book gave the story a satisfying conclusion.
エピローグで、物語は満足のいく結末を迎えた。
PrologueとEpilogueはギリシア語が語源?
“prologue”と“epilogue”、実はどちらもギリシア語が語源です。
- prologue: 「pro-(前に)」+「logos(言葉)」=「前置き」
- epilogue: 「epi-(後に)」+「logos(言葉)」=「後書き」
“prologue”と“epilogue”以外にもギリシア語に由来する英語はたくさんあります。以下の単語は、“prologue”と“epilogue”と同じ語源を持つ単語です。
- monologue : 「mono-(一つの)」+「 logos(言葉、話)」 =「独白、独り言」
- dialog:「dia-(間を通じて)」+ 「logos(言葉、話)」=「対話」
“monologue”は 一人で話す形式のスピーチや台詞の意味で、演劇や映画で頻繁に使われます。
The actor delivered a powerful monologue.
その俳優は迫力あるモノローグを披露した。
「対話」や「会話」の意味の“dialog”は、もはや日本語でもおなじみですね。
The dialogue between the characters was very engaging.
登場人物たちの対話は非常に引き込まれるものだった。
まとめ
プロローグは物語や文章の始まりを飾る重要な言葉です。英語の“prologue”には同じような意味を持つ“introduction”、“preface”、“foreword”、“prelude”、“opening”といった単語があります。それぞれ少しずつニュアンスが異なり、シーンやシチュエーションに応じた適切な使い方を学ぶことで、英語表現の幅が広がります。例文を参考にしてぜひ実際に使ってみてくださいね。
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