皆さんは、英語で「なるほど」と言う時に使う表現として何を最初に思い浮かべますか?おそらく、多くの人は「I see.」を思い浮かべたのではないでしょうか。直訳すると全然「なるほど」とはならず、「私は見る」となるので違和感があったという方も、中学校でそういうものだと教え込まれて定着したでしょう。しかし、ネイティブが使う「なるほど」の表現はまだまだたくさんあります。毎回会話でI see.とばかり言っているとなんだか一辺倒なので、もっと幅広い表現力を身につけて会話をスムーズにしてみましょう!
I see.
基本中の基本、「なるほど」の英語表現と言えばもうI see.ですよね。この短い一文で相手への相打ちを気軽にできちゃうのですから覚えておいて損はないです。
「Now I see.」と言えば、「今ようやくわかったぞ!」というニュアンスになるので、これだけでも表現力はアップします。「わかった」という気持ちが大きいことを相手に伝えられれば、相手だって安心するのでこのあたりはコミュニケーションにおいて大事な能力だと言えますね。
会話において、相手が何か言った後に適切な返しができないからといって、何も言わずに沈黙していては感じが悪くないですか?それがたとえ英語だったとしてもです。
言葉が出てこない代わりに表情やジェスチャーが使えるのでそこまで気にする必要もないとは思いますが、ひとつくらい言えるものを持っていれば相手も安心するので、I see.はまず基本のコミュニケーションとして覚えておきましょう。
I understand.
「なるほど」は相手の言っていることを理解したことを示すので、英語ではI understand.と言うこともできます。ただ、これはかなりフォーマルな言い方ですから、使うとしたら上司と真剣な話をしている時だとか、目上の人とビジネスの場で話している時などの限定されます。
ちょっと表現を変えると、受け身として使うこともできますよ!「It is understood.」というとなんだか慣れないので間違いではないかと思ってしまいそうですが、これも使われます。また、省略して「Understood.」とも言います。「理解した」という意味なので「なるほど」とつながります。
I get it./I got it.
こちらは個人的におすすめの表現です。I see.と同じようなニュアンスですが、スラングのようなカジュアルな言い回しでとてもよく使うものです。
単に「なるほど」と軽くあいづちを打つこともできますし、わからなかったことがわかるようになった時にI got it! と興奮気味に言うこともできます。これもやはり表現力やコミュニケーション力の問題で相手が受け取るニュアンスは変わるので、表情や言い方がどれだけ大切かわかりますね。同じ単語を使っていてもその意味は言い方次第で大分変りますから。
That makes sense.
洋画などで出て来ることもあるこちらの熟語は、「理に適っている」とか「つじつまが合う」という意味です。論理的に考えるようなシチュエーションというとお堅いイメージになりますが、そこまでフォーマルな言い方ではないので色々な時に使えます。
強調して「なるほど!」と言いたいのであれば、アクセントはthatの部分に置きましょう。そうすると、「やっとわかった」というニュアンスが大きくなります。
I didn’t know that.
こちらは直訳のまま使えるので、会話中に連発してしまう英語学習者もいるほどです。「知らなかった」という意味で使うので、つまり「なるほど」ですよね。
ただ、あまり使いすぎると知らないことが多すぎる人間になってしまうので、知識がない人のようにネガティブな印象を与えることもあるかも・・・。だからこそ色々な言い回しを知っておくことが大切です。
Certainly.
こちらは意外かもしれませんが、Certainlyも「なるほど」という意味で使えます。一般的に英語学習者の間では「もちろん」の方で覚えている方が多いものなのでなんだか変な感じがするというのもわかります。
今わかったことなのに、それに対して「もちろん」という意味を持っている単語を使っていいのかと少し抵抗があるかもしれませんが、「なるほど、確かにそうですね」という意味合いを持っているので大丈夫です。「それは正しい」と、相手の言ったことを肯定する要素を持っているのは「もちろん」から来た単語らしさでもありますね。
同じように、「もちろん」という意味を持つ「Absolutely.」や「Sure.」も「なるほど」という意味で使えます。少しフォーマルよりなのでスラング的とは言えませんけどね。
Really.
Really? だと「本当?」という意味ですが、クエスチョンマークなしで使えば「なるほど」という意味に早変わりするのがこちら。イントネーションは、語尾を上げずに下げます。知らずに使えていたという方は、ネイティブが使っているのを見て覚えたか、なんとなく感覚的に使えていたのでしょうね。
たとえ悲しいニュースであっても、語尾を落とせばそれを理解したことを表せるので色々なシチュエーションに使えます。
感嘆を使う
あとは、「なるほど」と言う時に感嘆を表す言葉を使うのも普通です。「ああ」とか「うん」、「ふーん」など、日本語でも普通に使いますよね。言葉になっていなくても音で相手へ「なるほど」と伝えることができます。
英語の場合は「アーハ―」や「イエー」などを使いますが、何気にそのスペルってあまり見たことがないのでは?書き言葉ではないので使う機会は絞られますが、しかし小説などではキャラクターたちの会話として出て来るので読書をしたい方は覚えておきましょう。まあ、音は予測できるので覚えなくても読めてしまうということはありますけどね。
Uh-Huh.
Yeah.
Hmm.
Aha.
これらが相手への相槌として使われる英語です。日本とはちょっと音が異なるので、海外に行ったらスイッチをONにして、英語っぽく相槌を打ってみてはいかがでしょうか。現地の人とスラスラ話せているような気分になれると嬉しいですよ!
ちなみに、友達とのカジュアルなメールのやりとりなどでは「OIC」というものも使えます。これ、全て大文字ということは略語なのですが、何の略だと思いますか?意味は「なるほど」で、略されているのは「Oh, I see.」です。「Oh」を書かずに「IC」だけのものもあるので、メールやSNSの海外の方からのコメントで「なんだこれ?」と思ったら思い出してみてください。
まとめ
「なるほど」はやはりI see.のイメージが圧倒的に強いと思いますが、それ以外にもたくさんの言い回しがあります。また、カジュアルな会話でもビジネスシーンでも、相槌は英語らしく音で表せば相手の言っていることに耳をきちんと傾けていることがわかるので、感嘆を使うのはおすすめです。ひとつの意味を連発すると会話として少し違和感がありますし、使っているこちらももっと気の利いた別の表現はなかっただろうかと思ってしまうので、最低でも2~3つは自分のものとして表現を持っておきたいですね。表情や言い方を変えたとしても、同じ音ばかりだとスムーズな会話とは言えなくなります。たくさん覚えてたくさん使いましょう!