春になると産卵を行い、梅雨時期ごろから姿を見巻けるようになる「カエル」。

水辺と陸の両方で生活する珍しい生態ですよね。

カエルは英語でfrogと言うのが有名ですが、実は他の表現もあります。

そこで今回は、「カエル」に関する英語表現を紹介していきます。
英語のイディオムについても紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

「カエル」には2種類の英語がある

「カエル」と言えば英語でfrogと言いますよね。

しかし、frog だけでなくtoadという表現もあります。

同じ「カエル」を意味する単語ですが、ニュアンスに違いがあるので解説していきます。

frog

「カエル」の基本表現となるのがfrogです。

カエルの種類に関係なく、frogと言えばカエル全般表現できます。

なお、frogは数えられる名詞のため、複数形ではfrogsとなりますよ。

frogは時折「フランス人」という意味で使われることもあります。フランスはカエルをよく食べると思われていたからだそう。

しかし、差別的な意味で使われる表現のため、意味を知ってだけで使わないようにしましょう。

Aさん
He is always trying to catch frogs.
彼はいつもカエルを捕まえようとします。
Aさん
Frogs started to croak at night.
夜にカエルが鳴き始めました。
Aさん
Tadpoles turn into frogs.
オタマジャクシはカエルになる。

tadpoleはオタマジャクシという意味の単語ですよ。

toad

「カエル」を表現する際、toadという単語が使われることもあります。

toadは「ヒキガエル」のような茶色で大きく、毒があるようなカエルを指します。
体にイボがあり、見た目が苦手な方も多いのではないでしょうか。

また、toadはスラングで「いやなやつ」という意味で使われることもあります。

Aさん
That toad disappeared into the water.
そのヒキガエルは、水の中に消えてしまった。

「カエル」に関連する英語

日本語 英語
オタマジャクシ tadpole
両生類 amphibian
カエルの卵 frog eggs
カエルの合唱 chorus of frogs
Aさん
Have you ever seen a tadpole before?
あなたはオタマジャクシを見たことがありますか?
Bさん
Yes, I’ve seen it. I saw a tadpole for the first time when I was child.
あります。私がこどものころ、オタマジャクシを初めて見ました。

カエルの鳴き声を英語で表現すると?

カエルの鳴き声を英語で表現すると?

日本語でカエルの鳴き声を表現する際、「ゲロゲロ」「ケロケロ」という擬音語を使う方が多いのではないでしょうか。

しかし、「ゲロゲロ」という言葉で鳴き声を表現するのは日本独特のケースで、英語圏では違った表現になります。

英語圏でカエルの鳴き声を表現する場合、主に2つの表現があります。

・croak
・ribbit ribbit

一つ目のcroakは、シンプルに「カエルが鳴く」というのを表現する場合に使います。

Aさん
The frogs immediately started croaking.
カエルたちがさっそく鳴きだしている。
Aさん
I can hear the frogs croaking.
カエルの鳴き声が聞こえます。

二つ目の「ribbit ribbit」は、「ゲロゲロ」「ケロケロ」のように鳴き声を真似する際に使われます。

「ribbit ribbit」はカタカナで発音を表現するなら「リビッリビッ」のようになります。カエルの鳴き声に似ていますよね。

Aさん
Frogs say “ribbit ribbit”.
カエル「ケロケロ」と鳴きます。

カエルを使ったイディオム

カエルを使ったイディオム

ここでは、カエルを使った英語のイディオムを紹介していきます。

イディオムは単語や文章を見ただけでは意味を理解できないケースが多いので、フレーズと意味をセットで覚えておきましょう。

a big frog in a small pond

「a big frog in a small pond」は直訳すると「小さな池の大きなカエル」という意味になります。
pondは池という意味の英単語ですよ。

そのため、「a big frog in a small pond」は日本語のことわざで「井の中の蛙」と同様の意味になり、「小さい組織の中では大物」というニュアンスを表現でるのです。

なお、bigとsmallを入れ替えて「a small frog in a big pond」というイディオムもあります。

直訳すると「大きな池の小さなカエル」という意味になり、「その場所にふさわしくない人」「大きな組織の中ではちっぽけな人」というニュアンスで使われます。

have a frog in throat

カエルの鳴き声は日本語で「ゲロゲロ」、英語では「ribbit ribbit」と表現されるように、ガラガラとした音のように聞こえますよね。

そのため、「しがれた声」「ガラガラ声」を表現する際に「have a frog in throat」というイディオムを使います。

「have a frog in throat」は直訳すると「のどにカエルがいる」となります。
たしかに、のどにカエルが入ったとすると、ガラガラ声になるのが想像できますよね。

Aさん
I have a frog in my throat, so I can’t sing well.
私はガラガラ声なので、上手に歌えません。

toad strangler

「toad strangler」は「土砂降りの雨」を表現するイディオムです

単語だけを見るとなぜそのような意味に解釈されるのか分からない方も多いでしょう。

 

strangleには「窒息死させる」という意味があり、「toad strangler」=「カエルを窒息死させる」という意味になります。

そこから意味が派生して、「カエルを窒息死させるほどの雨」=「土砂降りの雨」となるのです。

 

Like father, like son.

こちらの表現は、日本語の「カエルの子はカエル」というのを表現した言葉です。

「カエルの子はカエル」という言葉は、「こどもの性格や能力は、親に似る」「凡人の親からは凡人のこどもしか育たない」といった意味を表す言葉です。

英語で同様にニュアンスを表現するなら、「Like father, like son.」となり直訳すると「父親のように、息子のように」となります。

frogやtoadといった直接的なカエルの英単語は登場しませんが、「カエルの子はカエル」というのを表現したい場合は「Like father, like son.」を覚えておきましょう。

なお、「Like mother, like daughter.」でも同じ意味となり、基本的に同性同士で使うのがポイントです。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は「カエル」に関する英語表現を紹介しました。

「カエル」はfrogという表現が一般的ですが、「ヒキガエル」にはtoadという単語が使われます。

カエル全般を表現する場合はfrog、茶色くて大きなカエルを表現する場合はtoadというように、単語が使い分けられると、ニュアンスが伝わりやすくなりますよ。

また、「カエル」という単語は、日本語・英語ともにイディオムが多く存在します。

イディオムは知らないと正しく意味を解釈できないため、積極的に調べましょう。

ぜひ今回の記事を参考に、「カエル」に関する英語表現を覚えてみてくださいね。