子どもが小さなうちに英語学習をさせるべき?消費税は必要なのか?などなど、身近なことを含め、賛否両論を引き起こすテーマが多くあります。
さて「賛否両論」の英語表現とはどのようなものになるのでしょう?
この記事では、英語controversialの意味と使い方を解説します。ディベートとの違いも紹介しましょう。
controversialの意味
さっそく、controversialをみていきます。英会話に使うことがあまりない単語とは言えますが、この機会を活かし英単語を増やしましょう。
controversialの意味と語源
カタカナ語でコントゥロヴァーシャルと発音するcontroversial。controversialは形容詞として、以下の意味を持ちます。
【賛否両論を引き起こす】
【物議を醸す】
賛否両論(さんぴりょうろん)とは、言葉のとおり賛同と反対の両方の意見があり、それらに優劣がつかない状態を指します。一方、物議を醸す(かもす)とは、世間の論議を引き起こすことを意味します。
冒頭にあった、幼い年齢の英語学習やすべてのものにかかっている消費税の必要性など、私たちの生活に関わるテーマが多くあります。他にも、救急車は有料化すべきか、住むなら都会か地方かなどなど、賛同と反対の両方の意見が分かれる課題は限りなくあります。それらをcontroversialが表現します。
controversialの語源をみてみましょう。controversialは「論争に関する」の意味を持つラテン語controversialisに由来します。後ほど、論争に関する他の英語表現も紹介しますが、controversialにおいても「論争」に関する言葉が語源となっている点をしっかりと押さえましょう。
controversialの使い方
次に、controversialの使い方を例文で紹介します。
controversialの状態にある場合、そこにはさまざまな意見、反対意見があり議論が真っ二つに分かれていることを意識しましょう。
controversialの使い方
ここから例文を紹介しますが、一つcontroversial issueというフレーズが「物議を醸す問題」になることを覚えると訳しやすくなります。
訳)中絶は、世界中の多くの国々にとって非常に物議を醸す問題です。
訳)早期英語教育に関しては、常に賛否両論となってきました。
訳)救急車の有料化についてのテーマは、賛否両論があります。
皆さんもご自分に関係するテーマ、メディアで見るテーマで賛否両論のあるものについて、ぜひ英語にしてみてくださいね。
controversyの意味と使い方
controversialに関連する用語にcontroversyがあります。そこで、controversyについて意味と使い方を解説します。
名詞controversyの意味
controversy(コントロヴァーシィ)はcontroversialを名詞にした単語であり「論争・論議」や「論争すること・論争に加わること」の意味があります。
名詞controversyの使い方
controversyは意見が分かれていたり対立のある場合に使われ、特に、長期に渡る公的な意見の相違、白熱した議論を表現します。その部分を例文でみていきましょう。
訳)死刑制度を廃止すべきか否かを巡る論争が日本で長い間繰り広げられています。
長く続いている論争の一つに死刑制度の継続か廃止かというものがあります。ちなみに、OECD加盟の38ケ国で死刑制度を持っている国はアメリカ、韓国、そして日本の3ケ国のみです。
大変難しい問題であるからこそ長きに渡って論争が続いているんですね。皆さんの意見は賛否どちらですか?
訳)トランスジェンダーのアスリートたちを巡って、大きな論争が起こっています。
この問題もオリンピック含め、スポーツ界の様々な場所で論争が起こっています。英語学習をしていると世界の話題についても知ることができますね。
「論争」の意味
そもそも論争とは、意見が違う人たちがお互いの主張を述べて争うことを言います。イギリス人やアメリカ人は基本議論が好きで、自分の意見を言うことにためらいがありません。かつ、相手の意見を聞く姿勢もあり、だからこと論争が成立するのですね。
このことからも、英語学習をしている皆さんは、本記事で取り上げているcontroversialやcontroversyがどのような意味を持つ単語であるか知っておくことをおすすめします。
controversialで「論争の的になる」
「論争の的になる話題」を英語にするとbecome a controversial topicになります。誰か、または何かを物議を醸すという表現同様、激しい議論、意見の相違、不承認の対象となっていることを指します。
訳)それは、世間の間で論争の的になる話題となりました。
例えばイギリスでは、移民政策は論争の的になります。アメリカでは銃規制も大きな問題、論争の的です。
controversialの類語3選
controversyは「論争」の意味の名詞ですが、他にも英語表現があります。最後に類語3つを紹介します。
argument
argumentには、口げんかの他「議論・討論」といった意味があります。怒りの感情を含む、白熱した議論を指します。
訳)彼女の議論には、論理性がなかった。
battle
日本語でもバトルという言葉がありますが、英語にするとbattle、戦いという印象が強い単語ですが、論争や議論の意味も持っています。特に、長く続く論争を示します。
訳)ライバル企業による市場シェアを巡る論争は1年続いている。
debate
debateは日本語ディベートとしてある程度馴染みのある言葉です。debateにも「論争・議論」の意味があり、特定の議題について、あえて異なる立場に分かれて議論するやり方を指します。debateより、controversyのほうが強い言葉になります。
訳)アメリカ大統領選の討論会がテレビで放映されました。
まとめ
形容詞controversialは以下の意味を持ちます。
【賛否両論を引き起こす】
【物議を醸す】
様々な事柄が身の回りで起こり、意外にも多く賛否両論を引き起こしていることがあります。一軒家かマンションか、学校の校則について、時間とお金はどちらが大切かなんて究極ですね。このような賛否両論に分かれることについても英語で話せるようになると会話の幅が広がります。そんなときは英語力だけでなく、自分の意見が大切になります。まず、この機会にcontroversialを覚えましょう。
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