「期末テストのために英単語を覚えなきゃ!」
「プログラミングを覚えて、今後のキャリアに活かしたいです。」
以上のように、新しく知識を取り入れたり、何かスキルを身につけることを「覚える」と言いますよね。
英語を話す外国人は、「覚える」の細かい意味や使い方ごとに、表現力豊かに色んな英語を使い分けます。
この記事では、そんな「覚える」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介します。
英単語を覚える
まず「公式を覚える」や「英単語を覚える」などの「暗記する」の意味で使われる「覚える」を英語で言うには、以下の英語表現が使えます。
memorize
memorizeは「暗記する」の意味で「覚える」を表現できる英語です。
memorizeは「記憶」や「思い出」を意味する”memory”(メモリー)の後ろを”~ize”の形にすることで、動詞の形になったものです。
”memory”の持つ「記憶」の意味から、動詞の形になって「記憶する」=「暗記する、覚える」の意味となって使われるわけですね。
【例文】
- I need to memorize the vocabulary list for the English test next week.
来週の英語のテストのために単語リストを覚えないといけません。 - It took me several days to memorize all the lines for the play.
劇のセリフを全部覚えるのには数日かかりました。 - Using flashcards helps me memorize formulas for my math exams quickly.
フラッシュカードを使うと数学の試験の公式をすぐに覚えられます。
learn by heart
learn by heartも「暗記する」の意味で「覚える」を表現できる英語です。
learnは「学ぶ」や「習得する」の意味で使われる英語表現ですから、”learn by heart”は直訳すると「心で学ぶ、習得する」となります。
「心に刻まれるまで奥深くに習得する」イメージをすると、「暗記する」の意味で「覚える」を連想しやすいですよ。
【例文】
- The students were asked to learn by heart a passage from Shakespeare.
生徒たちはシェイクスピアの一節を暗記するように求められた。 - It took her a week to learn by heart the entire speech.
彼女がスピーチ全体を覚えるのに1週間かかりました。 - To excel in his speech competition, he learned the entire script by heart.
スピーチコンテストで優勝するために、彼は台本を全部暗記した。
覚えておく
「窓を閉めるのを覚えておく」や「後で電話が来ることを覚えておく」という意味で使われる「覚える」を英語で言うには、以下の英語表現が使えます。
remember
rememberは「覚えておく」を意味する英語表現です。
「覚える」の英語訳として真っ先にrememberが思い浮かぶ人も多いでしょう。
rememberは、決められた期間や期限まで「忘れずに覚えておく」意味で使われます。
【例文】
- Remember to bring your umbrella tomorrow; it’s going to rain.
明日は雨が降るから、傘を持ってくるのを覚えておいてね。 - Please remember to turn off the lights when you leave the room.
部屋を出るときに電気を消すのを覚えておいてください。 - He always remembers his parents’ anniversary and sends them a gift.
彼はいつも両親の結婚記念日を覚えていて、プレゼントを送ります。
keep in mind
keep in mindも上述したrememberと似た「覚えておく」の意味で使える英語表現です。
keep in mindは直訳すると「心に留めておく」になりますので、rememberやkeep in mindが意味する「忘れずに覚えておく」を連想しやすい英語の並びだと言えます。
【例文】
- Keep in mind that the library closes early on Fridays.
図書館は金曜日に早く閉まることを覚えておいてください。 - Keep in mind the deadline for the project is next Monday.
プロジェクトの締め切りが来週の月曜日であることを覚えておいてください。 - Please keep in mind to submit your assignment by the deadline.
締め切りまでに課題を提出することを忘れず覚えておいてください。
rememberとmemorizeの違い
rememberとmemorizeとの違いは、「覚える」ことに焦点があたっているか、「忘れない」ことに焦点があたっているかだと言えるでしょう。
rememberは「忘れない」ことによって、何かを「し損なう」ことを防ぐ目的で「覚えて」おくときに使われます。
例えば、外出時に鍵を「かけ損なう」ことを防ぐための「覚えておく」はrememberが使われます。
対してmemorizeは「新しいものを覚える」ことで、「今後のことに役立てる」場合に使われます。
例えば、公式を暗記して「覚える」場合には、数学のテストで良い点を取るのに「役立ち」ますよね。
以上のことから、rememberは「忘れて何かをし損なわないために覚えておく」のに対して、memorizeは「意識して新しいことを覚え、今後のことに役立てる」ときに使われる、という違いがあると言えますね。
違和感を覚える
「違和感を覚える」や「危機感を覚える」など、「〇〇感を覚える」という使い方で「覚える」という言葉を使いますよね。
こうした「〇〇感を覚える」は”feel”を使って表現します。
というのも、日本語の「〇〇感を覚える」は「〇〇を感じる」と同じ意味だからですね。
例えば「違和感を覚える」は「違和を感じる」と同じ意味ですし、「危機感を覚える」も「危機を感じる」と同じ意味です。
ですから、そのまま「感じる」を意味する”feel”を使って問題なく表現出来るわけですね。
【例文】
- She began to feel a sense of urgency as the deadline approached.
締め切りが近づくにつれて、彼女は危機感を覚え始めた。 - They felt a strong sense of accomplishment after completing the project.
プロジェクトを完了した後、彼らは強い達成感を覚えた。 - Walking through the old house, I felt a strange sense of nostalgia.
古い家を歩いていると、妙に懐かしさを覚えた。
(スキルを)覚える
「英会話を覚える」や「財務会計を覚えた」などの、何かスキル面を習得することも「◯◯を覚える」と表現しますよね。
スキルを「覚える」は英語で”learn”を使います。
スキルを「覚える」ことは、そのまま日本語で「身につける」や「習得する」ことを意味しますから、「習得する」を意味する英語表現の”learn”がそのまま使えるというわけですね。
【例文】
- She decided to learn financial accounting to advance her career in business.
ビジネスでのキャリアを進めるために、彼女は財務会計を覚えることにした。 - She is eager to learn how to play the guitar and join a band.
彼女はギターを覚えてバンドに参加することを強く望んでいます。 - She is taking lessons to learn how to play the piano for her personal enjoyment.
彼女は自分の個人的な楽しみのため、ピアノを覚えるためのレッスンを受けている。
まとめ
この記事では、「覚える」を意味する色んな英語表現を例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、「覚える」を意味する英語表現を、あなた自身も英語を使う外国人のように、細かい意味や使い方ごとに適切に使い分けられる知識が身についているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語の表現力をより豊かにできれば幸いです。
【関連記事】