新しく家族が増えるのは人生におけるビックイベントのひとつ。
SNSなどの友人の「赤ちゃんが生まれました」の報告に「おめでとう!」のメッセージを送ることもあるでしょう。
では、「生まれる」というフレーズ、英語で表現できますか?
今回は、赤ちゃんが「生まれる」という表現だけでなく、誕生にまつわる様々な表現をご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
出産する、誕生する
まずは「出産する」という表現を確認しましょう。
give birth to〜:〜を出産する
出産を表すもっとも一般的なフレーズが「give birth to」。birthは「誕生」という意味。birthdayが「誕生日」であることからイメージしやすいですね。
わたしの妻は双子を出産した。
彼女はきのう、男の子を出産しました。
日本語だとつい、「boy baby」としてしまいそうですが、「baby boy」が正しい英語。
もちろん女の子の場合は「baby girl」。日本語と順番が逆になることに注意してくださいね。
また、「give birth to」は人だけでなく、動物にも使うことができます。
わたしのネコはもうすぐ出産する。
have a baby:子どもを産む
have a baby はgive a birth より、よりカジュアル。日常会話でよく使われるフレーズです。
この場合の「have」は「持つ」という意味ではなく、「子どもを産む」という意味。
・I had a baby.
・I have a baby.
似たような2つの文ですが、「have」の意味はそれぞれ異なります。
上の文は「わたしは出産をした」という意味で「過去に子どもがいた」という意味ではありません。
下の文は「わたしには赤ちゃんがいる」という意味。
このように、同じhave でも意味が違うことに注意してくださいね。
英語では現在進行形は近い未来を表現することができます。
そのため、I’m having a baby.も近い未来のことを表現しています。
直訳だと「わたしはもうすぐ子どもを産みます」という意味ですが、「妊娠してます」という意味でよく使われるフレーズです。
姉(妹)がきのうの夜、出産しました。
健康な子どもが生まれることはありがたいことです。
deliver:〜を出産する
「配達する」という意味のイメージが強いdeliverですが、「出産する」という意味もあります。
彼女はきのう、出産した。
赤ちゃんはきのう、生まれた。
また、deliverには「(医者が)分娩させる、取り上げる」という意味もあり、「be deliver of a baby」と受け身で使われることもあります。この場合は、とてもフォーマルな表現となり、王室のニュースなどでよく見かけます。
医者は無事に赤ちゃんと分娩させた。
わたしは健康な男の子を出産した。
主語が男性のときは?
今までご紹介してきたフレーズはどれも「出産する」というもの。では、男性が主語になった場合はどう表現するか気になりませんか?
実は、上でご紹介したフレーズは男性単独の主語ではあまり使いません。
My wife had a baby.
My wife and I had a baby.
と出産した女性を主語にするのが一般的。
ほかにも
I became a father.
お父さんになった。
という表現でも伝わりますよ。
赤ちゃんの表現にも種類がある!
日本語でも生後一ヶ月の赤ちゃんを新生児というように、英語でも赤ちゃんの成長に合わせて呼び方が変わります。
新生児は「newborn」、赤ちゃんは「baby」。「infant」と呼ばれることも。
「infant」は新生児から1歳前後のまだしっかりしゃべることも歩くこともできない赤ちゃんのこと。なので、「infant」と「baby」はどちらも赤ちゃんを意味します。
最近、日本でも時々目にするようになったトドラーという言葉。英語では「toddler」といい、よちよち歩き始めたくらいの赤ちゃんを指します。
赤ちゃんを表す表現、英語にはたくさんあるんですね。
新しく作り出されて、世に出る
赤ちゃんを表現するときに使われることの多い「誕生」ですが、表現できるのは赤ちゃんだけではありません。
新しいアイディアや新商品が誕生するなんて表現もよく目にしますね。
そんな時によく使う表現は次のようなものです。
launch
「船を進水させる」や「飛行機を飛び立たせる」などの意味のlaunchには「新しい事業などを始める、開始する」という意味があります。
3つの新しいプロジェクトを開始します。
当社は札幌に新しいオフィスを構えました。
release
「リリース」という言葉はもう日本語でもおなじみですね。releaseには「解き放つ」や「自由にする」という意味がありますが、「(ものやことなど)を公開、公表する」という意味も。
新しい製品などの誕生に使われることの多い動詞です。
その映画は来月公開されます。
それは11月に発売されます。
invent
「創り出す」や「発明する」という意味のinventも新しいものの誕生にふさわしい単語ですね。
かれは新しい方法を生み出そうとした。
インスタントラーメンは日本で誕生した。
ある状況・感情などが生じる、疑問が生まれる
次に感情や疑問が生じたという表現を3つご紹介します。
come up with
考えなどが思いつく、提案するという意味です。
今、いい考えがたくさん浮かんできた。
どうしたら、そんなにすばらしいアイディアが思い浮かぶんですか?
emerge
「現れる」や「出現する」という意味を持つ「emerge」。アイディアが生まれてきたというシーンでも使うことができます。
失敗からアディアが誕生した。
新しいアイディアが自然と生まれた。
arise
ariseは起こるや生ずるという意味です。
疑問が生じる。
新しい問題が発生した。
死後、この世に再び現れる、生まれ変わる
生まれ変わるという表現もチェックしましょう。
・be reborn
If I were reborn, I would like to be a bird.
もし生まれ変わるなら、鳥になりたい。
・be born again
If you could be born again, what would you do?
もし生まれ変われるなら、何をしたい?
・start over
I wish I could start my life all over again.
人生を最初からもう一度やり直すことができたらいいな。
まとめ
家族が増えるは人生の一大イベント。そんな大ニュースを英語で伝えることができれば、素敵ですね。
また、新しいアイディアや新商品の誕生に関する表現や、「生まれ変わり」の表現についてもご紹介しました。
ぜひ覚えて使ってみてくださいね。